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通称Draw教室Ⅳ

 NEON館は赤や青、黄色のLEDライトで装飾されていた。

「みなさん驚いている様子ですね!では、NEON村の新の顔を見せましょう!」

 と村長は指をぱちんと鳴らした。

 その瞬間、NEON館の避雷針から、光が空に向かって、放たれた。

 そして、NEON館の周囲の地面が緑色に輝いたと思ったら、その地面から外側に向かって、緑色の光が伝播した。

 地面を伝って、木や草、川が黄色、水色など色鮮やかに輝いた。

「なーに、環境については心配しなくていい。なんたって、私が開発した微生物、NEONIEを使っているんだ!なんと、電流を流すと、発光するんだ。品種改良して、我々がその色を操れるようになったんだ!ほら、こうすると……」

 と村長は再び指をぱちんと鳴らした。

 すると、NEON館を中心として、内側から外へ色がころころと順番に変わっていく。

 目の錯覚によって、動いているように見える。

 俺たちが呆気にとられていると、村長が変なことを言い出した。

「こちらもお値段に入っていますが、もう一度色を変えると追加料金が発生します。先生方、どうd――。」

 そして、四葉がこの言葉を遮り、俺たちにNEON館の中へ入るように促した。

「はいはい!おいといて、中に入りましょうね。今日はあと入浴、夕食、就寝だけよ!では、自分の部屋に荷物を持って、向かってください!」

 



 そして、俺は咲たちと別れ、俺たちの部屋に入った。

「部屋の中が汚いと未来学園の生徒というしめしがつかないため、自分のスーツケースの上になるべく荷物を置くように!」

 と陽翔が俺たちにそう爽やかに言った。

「僕のメモによると、そろそろ入浴の時間のようですぅ……」

 と小橋川にそう言われた。

「あっ、もうこんな時間か!教えてくれて、サンキューな!」

 と爽やかに小橋川に感謝した。

 そして、お風呂セットを手に持ち、大浴場へ向かった。




「ここが大浴場スペースみたいだ!ここには、肌がスベスベになる湯があるみたいだ!ハッキングしてわかったんだ!」

 と大浴場に着いた瞬間、紫央が意気揚々と話しかけてきた。

「あのぉー。ホームページにその内容は載っていましたので、ハッキングした意味はなかったと思いますぅ〜。」

 と小橋川がオロオロと紫央に言った。

「ハッキングしたっていう達成感がたいせつなんだ!」

 と紫央がそういった瞬間、小橋川はすぐさまメモを取り出して、何かを書き始めた。

 俺たちはそんな小橋川は置いて、お風呂に入った。





「すごいね!プライバシーの権利を侵害しないために、体を洗うところが個室になってるんだね!あっ!アイスキャンデーもあるよ!……1人1つまで?あー。追加料金が発生するのか!」

 と入浴を終えた紫央はそう言った。

 その言葉を聞いて、小橋川はまたメモを取り出して、書き始めた。

 すると、見覚えのある声が聞こえた!

「あっ!あゆむたちじゃ〜ん!」

 そう、咲だ。

 落ち込んでいる麗華を慰めているようだ。

「あっ!君は勉(べん)……くん?だっけ」

 と小橋川に咲は尋ねた。

「あのぉー。勉(べん)じゃなくて勉(つとむ)って読みますぅ……」

 という小橋川の返答対して、笑いながら咲は言った。

「あはは!勉(べん)だと思ってた〜!でも、読みやすいから、あだ名にしよーよ!ベンって言うことで!」

「はぁ、ベンですかぁ…新しい自分として生きようと思いますぅ……」

 と小橋川は変なことを言い始めた。

「ところで、あゆむたちが入った大浴場スペースはどうだった?私たちが入った大浴場天の川は素晴らしかった〜!例えば、五右衛門風呂があったり、ヒノキ風呂とかもあったりしてよかったよ〜!」

 と咲が言ってきた。

 それに対して、俺はこう答えた。

「肌がスベスベになる湯とか薔薇が浮いている風呂とかがたくさんあったよ!」

「女子と男子逆の方がよかったじゃん!でも、差別はよくないのよね……」

 と聞き覚えのある声が聞こえた。

「月子!なんで、違うクラスなのに――。」

 と驚いて俺が声をあげると、月子が俺の言葉を遮った。

「ふふふ!私は麗華様と同じ部屋になる予定だった子と先生方に1時間詰め寄って、変えてもらったの!」

 ……ゴリ押し戦法のため、言葉が1つもでてこなかった。

「もう、夕食の時間になるようですぅ……」

 と小橋川はメモを見ながらそう言った。

「サンキューなベン!それじゃあ荷物を部屋に置いて、夕食会場に行こうか!」

 と陽翔がそう言った。

 そして、俺たちはそれぞれ自分の部屋に戻り、夕食会場へ向かった。




 俺たちは指定された席に座った。

 もう料理は置いてあるが、金属のボウルみたいなもので隠されていて、何が置いてあるかわからない。

 すると、村長が現れた。

「みなさん、お風呂はどうでしたか?薔薇風呂やヒノキ風呂は素晴らしかったでしょう。では、手を合わせてください!いただきます!」

 と唐突な挨拶によって夕食の時間は始まった。

 すると、宿の方が金属のボウルを回収し始めた。

 目の前に現れたものが俺の大好物なものだったため、思わず声をあげてしまった。

「じ、ジビエだ!鹿肉も猪肉もある!」

「君!よく気がついたね!今回の料金2%オフにしてやろう!」

 と村長がそう言うと、先生方がガッツポーズした。

「しかも、ソースとして、わさび醤油もあるなんて!」

 と俺が歓喜溢れる声をあげると、またもや村長は2%オフにしてくれた。

 このおかけで、金井先生に気に入られるのはまた別のお話。




 ジビエを堪能していたら、もう夕食の時間が終わってしまった。

 そして、今俺たちは自分の部屋に着いたところだ。

「もう、布団が敷かれているみたいだね!」

 と紫央が喜んでいる。

「ああ、このおかげですぐに眠れるようだな。」

 と陽翔は感心している。

 そして、俺たちは歯を磨いて、布団の中に入った。

「今日はお化け屋敷で終わっちゃったな!」

 と俺が言うと、小橋川は斜め上の発言をした。

「でも、すごかったですぅ〜。本物のお化けに会えるなんてぇー。いつもは文字だけなんですが、そのお化けの絵もメモに書いてしまいました〜。」

「ほんとすごいよね!僕なんてデジタル専門だから、アナログは全くわかんないよ……」

 と紫央が残念そうに言ったが、俺はこう思った。

 アナログがわからない人なんているのか?デジタル専門の方がすごいと思うけどなぁ。

 こんな風に話していたら、もうみんな眠りに落ちてしまい、Draw教室1日目が終わったのであった。




「起きてくださいみなさん!もう朝ですよ〜!」

 という小橋川の声によって、俺たち3人は目を覚ました。

 時計を見ると、朝の7時であった。

「あと、起床時間まで1時間あるだろ!」

 と俺は反論したが、小橋川は恐る恐る俺に言った。

「あのー。夜中の放送で起床時間が7時になったことを知らされたのですが……僕はその時の記憶がなかったのですが、僕のメモにそう書いてあったのですよ……」

 俺たちはすぐさま、支度をして、部屋を出ると、みんな朝食会場へ向かっていた。

 俺たちは慌ててみんなを追いかけた。




 ぎりぎり、朝食に間に合った……

 先生の放送が悪いでしょ。

「男子のみなさん、すごいですね!夜中の放送に気が付くなんて!てっきり、気が付かないものだと思っていました。小橋川くんのおかげでしたね!」

 と四葉先生が言った。

 四葉先生の話によると、小橋川は朝の3時に目が覚めたとき、握っていたメモに気が付き、他の男子の部屋に不法侵入して、起床時間の変更を伝えたようだ。

 女子はみんなが寝る前に四葉先生が伝えたらしい。

 男子の方は、金井先生がみんなに起床時間変更のお知らせを伝えるのを夜中に思い出したようで、放送をかけたらしい。

 ………お前かぁー!金井先生ー!

 四葉の話を聞いて、男子全員がこう思っただろう。

「気を取り直して、手を合わせてください!いただきます!」

 と四葉の掛け声によって、みんな朝食を食べ始めた。

「美味しい!この豚の角煮美味しすぎる!」

 と周囲からこんな言葉が聞こえ始めた。

「歩も食べてみなよ!」

 と紫央に勧められ、食べてみると、俺に衝撃が走った。

「なんて、美味しいんだ!ほっぺが落ちてしまいそうだ!」

 豚の角煮を堪能していると、朝食時間は終わった。

 その後、歯磨きのかわりになるタブレットが先生によって配られた。

 四葉先生によると、水道代も計算され、あとで宿から請求されるらしい。

 しかも、本当の水道代の3倍らしい……

 そして、俺たちは宿からでると、四葉先生は胸を張って、今日することを宣言した。

「今日はDraw教室のルンルンです!ということで、未来学園名物であるピクニックをしましょう!!」

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