↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
99/217

予測不能

キランは建設現場へ向かって飛んだ。

レイモンドが続く。

ベゼルカーも二人を追う。

**ズゥン! ズゥン! ズゥン!**

建設途中の高層ビルが周囲の建物を見下ろすようにそびえていた。

外壁の半分はまだ取り付けられていない。

鋼鉄の梁が巨大な骨格となって空へ伸びている。

周囲には建設用クレーン。

下には大型重機が放置されていた。

キランは開け放たれた構造の中へ飛び込む。

「マッハ!」

「解析中です」

キランが後ろを見る。

ベゼルカーが仮設バリケードを突き破った。

**ズガァァン!**

「もっと速く解析して!」

「全力を尽くしています!」

レイモンドが隣を飛ぶ。

「そろそろ作戦を教えてくれないか!?」

キランは周囲を見る。

「今考えてる!」

レイモンドが凝視する。

「作戦なしでここに連れてきたのか!?」

「最初の部分は考えてた!」

「どういう意味だよ!?」

「とにかく飛び続けて!」

ベゼルカーが鋼鉄の支柱を地面から引き抜いた。

レイモンドの目が見開かれる。

「危ない!」

ベゼルカーが投げる。

**ブォン!**

キランが左へ急旋回。

レイモンドは右へ。

鋼鉄の梁が二人の間を飛んでいく。

**ガァァン!**

コンクリートの壁へ突き刺さった。

キランが見つめる。

「よし」

加速する。

「あれには絶対当たらないようにしよう」

レイモンドが睨む。

「素晴らしい戦術的助言だな!」

二人はさらに上昇する。

ベゼルカーがむき出しの二階へ跳び上がった。

次に三階。

四階。

二人を追って登ってくる。

キランがマッハを見る。

「何か分かった?」

マッハが構造図を表示する。

「建物中央部の支持構造が未完成です」

キランが笑う。

「つまり、倒せる?」

レイモンドの目が見開かれる。

「待て」

キランが見る。

レイモンドが建物を指した。

「高層ビルを丸ごとあいつの上に落とす気か?」

「未完成の高層ビルだよ」

「なるほど」

レイモンドが皮肉たっぷりに頷く。

「それなら全然問題ないな」

キランは無視した。

「できる?」

マッハがためらう。

「可能性はあります」

キランはその言葉が気に入らなかった。

「可能性?」

「ベゼルカーはサージン洞窟の崩落を生き延びています」

レイモンドの表情が暗くなる。

キランも思い出した。

数千トンもの岩石に埋められた。

それでも十年後――

生きていた。

「じゃあ、潰すだけじゃ足りない」

「その通りです」

ベゼルカーが二人と同じ階へ到達した。

赤い目が二人を捉える。

キランが後退する。

「なら、もう一つ必要だ」

ベゼルカーが突進した。

「動いて!」

レイモンドが鋼鉄の支柱の間を飛ぶ。

ベゼルカーが追う。

キランが上から攻撃する。

ベゼルカーではない。

建物を。

**バシュッ!**

プラズマが支柱へ命中。

金属が折れ曲がる。

ベゼルカーが上を見る。

キランが別の場所を撃つ。

**バシュッ!**

また一本、支柱が折れる。

機械の予測システムが点滅する。

無関係な標的が多すぎる。

動きが多すぎる。

パターンが少なすぎる。

レイモンドは隙を見逃さなかった。

ベゼルカーへ体当たりする。

**ドガッ!**

機械が端へよろめく。

「ハッ!」

レイモンドがもう一度ぶつかる。

「どうだ!?」

ベゼルカーが腕を掴んだ。

レイモンドが固まる。

「……聞かないほうがよかったな」

投げ飛ばされる。

「うわっ!」

建築資材の山へ突っ込んだ。

**ガシャァン!**

キランが顔をしかめる。

「レイモンド!」

「大丈夫だ!」

金属パイプが転がっていく。

レイモンドが這い出した。

「やっぱりこいつ嫌いだ!」

ベゼルカーが振り向く。

キランが視界を横切った。

「おーい!」

機械がキランを見る。

キランはコンクリート柱の後ろへ消えた。

ベゼルカーが追う。

キランが逆方向へ切り返す。

ベゼルカーが止まる。

背後からレイモンドが攻撃。

**ドォン!**

爆発で前へよろめいた。

キランが姿を現す。

「分かってきたね!」

レイモンドが笑う。

「お前がその車椅子で飛べるようになる前から、俺は戦ってたんだぞ!」

キランが見つめる。

「それ、三か月くらい前じゃん!」

「だからだ!」

ベゼルカーが咆哮した。

武装が起動する。

キランとレイモンドが左右へ分かれた。

エネルギー弾が建設現場を切り裂く。

**ドォン! ドォン! ドォン!**

外れるたびに別の支柱が損傷した。

マッハが気づく。

「キラン」

「何?」

「ベゼルカー自身に構造物の解体を手伝わせることが可能だと思われます」

キランが笑う。

「いい考えだ」

レイモンドにも聞こえた。

「勘弁してくれ……」

キランが横を飛び抜ける。

「支柱を撃たせよう!」

レイモンドがベゼルカーを見る。

建物を見る。

キランを見る。

「本当に悪影響しか与えない奴だな」

ベゼルカーへ向かって飛ぶ。

「おい!」

ベゼルカーが照準を合わせる。

レイモンドは巨大な支柱の真正面へ移動した。

「来い!」

ベゼルカーが発砲。

レイモンドが回避する。

**ズガァァン!**

柱が爆発した。

「一本!」

キランが笑う。

別の柱へ飛ぶ。

ベゼルカーがキランを狙う。

キランは待った。

「来い……」

武器がチャージされる。

「来い……」

マッハの表情が険しくなる。

「キラン……」

「まだ」

「キラン」

「まだ」

「今です!」

キランが加速する。

**ドォン!**

また一本、支柱が消えた。

「二本!」

レイモンドが首を振る。

「楽しみすぎだろ!」

キランが笑う。

「かもね!」

さらに支柱が倒れる。

三本。

四本。

五本。

構造全体が軋み始めた。

**ギギギギギ……**

マッハが建物をスキャンする。

「構造健全性、三十パーセントを下回りました」

レイモンドが上を見る。

高層ビル全体が傾き始めている。

「そろそろ逃げるぞ!」

キランが開けた側へ飛ぶ。

レイモンドも続く。

だが、ベゼルカーは動かなかった。

止まる。

頭部が動く。

スキャン。

建物。

損傷。

構造的不安定性。

脱出経路。

キランの目が見開かれる。

「気づき始めてる」

マッハが警戒する。

「今すぐ行動する必要があります」

ベゼルカーが出口へ向いた。

レイモンドが気づく。

「逃がすかよ!」

発砲する。

ベゼルカーの背中へ命中。

機械が振り返る。

レイモンドは即座に後悔した。

「……よし」

ゆっくり後退する。

「来い」

ベゼルカーが突進した。

レイモンドが高層ビルの中へ飛び込む。

キランが目を見開く。

「レイモンド!」

「そのまま行け!」

レイモンドはベゼルカーをさらに奥へ誘導した。

キランの胸が締めつけられる。

「奥まで行きすぎだ」

マッハも同意する。

「構造物はいつ崩壊してもおかしくありません」

キランが引き返した。

レイモンドは中央部へ到達する。

ベゼルカーも続いた。

周囲を見る。

壊れた柱。

ひび割れたコンクリート。

曲がった鋼鉄。

完璧だ。

レイモンドが笑う。

「何か思い出さないか?」

ベゼルカーが止まる。

レイモンドの笑みが消えた。

「洞窟だ」

声が静かになる。

「覚えてるか?」

ベゼルカーの目が点滅した。

「サージン」

レイモンドが固まる。

覚えている。

「クラ……ウド」

拳を握る。

「ヘンドリックス」

「黙れ」

「リヴァース」

レイモンドの呼吸が変わる。

ベゼルカーの武器が起動する。

「排除済み」

レイモンドの怒りが爆発した。

「黙れって言ってんだろ!」

すべての武器を撃ち込む。

**ドォン! ドォン! ドォン!**

ベゼルカーがよろめく。

レイモンドが突進。

殴る。

もう一度。

さらに。

さらに。

「これはクラウドの分だ!」

**ドガッ!**

「ヘンドリックス!」

**バキッ!**

「リヴァース!」

ベゼルカーが拳を掴んだ。

レイモンドの怒りが一瞬で消える。

キランに警告されたことを、そのまましてしまった。

予測可能になった。

ベゼルカーが首を傾ける。

そして――

**ドガッ!**

レイモンドが床を吹き飛んだ。

エグゾスーツが支柱へ激突する。

**ガァァン!**

ヘルメット内を警告表示が埋め尽くした。

**右脚サーボ故障。**

**武装システム損傷。**

レイモンドが立ち上がろうとする。

脚が崩れる。

「くそ……」

ベゼルカーが近づく。

レイモンドが周囲を見る。

キランはいない。

逃げ道もない。

弱々しく笑った。

「まあ……」

ベゼルカーが腕を上げる。

「……懐かしい感じだな」

その時――

**バシュッ!**

プラズマが天井へ命中した。

ベゼルカーが上を見る。

鋼鉄の梁が落下する。

**ガァァン!**

ベゼルカーの肩へ叩きつけられた。

機械がよろめく。

キランが構造物の中へ飛び込んできた。

「レイモンド!」

レイモンドが見上げる。

「何しに戻ってきた!?」

「君を助けに!」

「そのセリフ、もう使っただろ!」

「まだ正しいから!」

キランは車椅子の機械式補助アームでレイモンドのエグゾスーツの背中を掴んだ。

「マッハ!」

「最大推力!」

キランのエンジンが唸る。

レイモンドの身体が引き上げられた。

ベゼルカーが梁を投げ捨てる。

跳躍した。

その手がレイモンドへ伸びる。

レイモンドが下を見る。

指先がブーツまで数センチ。

「行け!」

キランがさらにスラスターを噴かす。

二人は建物の外へ飛び出した。

背後で――

**ギギギギギギギッ!**

建物が崩れ始める。

キランが振り返った。

「スナット……」

レイモンドの目が見開かれる。

「飛べ!」

二人が加速する。

高層ビルが崩壊した。

**ズガァァァァァァン!!!**

巨大な粉塵が建設現場を飲み込む。

地面が揺れた。

周囲の建物まで震える。

キランとレイモンドは辛うじて粉塵から逃れた。

数ブロック離れた場所でようやく停止する。

キランがレイモンドを放す。

二人とも空中に浮かんでいた。

激しく息を切らしながら。

見つめる。

粉塵の中では何も動かない。

レイモンドが見つめる。

キランも。

マッハがスキャンする。

数秒が過ぎた。

そして――

レイモンドが口を開く。

「死んだか?」

マッハはスキャンを続ける。

「動体反応は検出できません」

レイモンドが息を吐いた。

キランは吐かなかった。

何かが引っかかっていた。

「洞窟でも死ななかった」

レイモンドが見る。

キランは瓦礫を見つめる。

「なら、どうしてこれで死ぬ?」

マッハの表情が変わった。

「キラン」

「何?」

「反応を検出――」

**ズガァァン!**

瓦礫が爆発した。

巨大なコンクリート片が空へ飛ぶ。

ベゼルカーが姿を現した。

レイモンドが見つめる。

「だろうな」

機械の装甲は何か所も破壊されている。

片腕は半壊。

フェイスプレートも剥がれていた。

それでも――

生きている。

キランがため息をつく。

「本当にこいつ嫌い」

ベゼルカーが咆哮する。

その時――

損傷した身体が変化を始めた。

機械部品が動く。

装甲が再配置される。

システムが補正する。

マッハのセンサーが激しく反応した。

「構造物による損傷へ適応しています」

レイモンドが目を見開く。

「ビルに潰されたことにまで適応できるわけないだろ!」

どうやら――

できるらしい。

ベゼルカーが一歩踏み出す。

キランの頭が高速で回転する。

混乱させた。

怒らせた。

押し潰した。

それでも足りない。

レイモンドが隣に浮かぶ。

「もう手がない」

キランは周囲を見る。

何かあるはずだ。

その時――

視線が上へ向いた。

建設現場の上には――

巨大な産業用クレーンがまだ立っていた。

そこから吊り下げられているのは、構造用鋼材を持ち上げるための巨大な電磁式建設装置。

キランが見つめる。

「マッハ」

マッハも視線を追う。

目が見開かれた。

「産業用電磁石」

レイモンドが見る。

「それが?」

キランの表情が変わる。

「ベゼルカーは、結局機械だ」

マッハが即座に計算を開始する。

「磁場だけでは破壊できません」

「うん」

キランが笑う。

「でも、動きを止められるかもしれない」

レイモンドも理解した。

「どれくらい?」

マッハが計算する。

「不明です」

キランは崩壊した高層ビルを見る。

むき出しの電力導管が瓦礫の中で火花を散らしている。

破裂した地下エネルギーラインが道路の下で点滅していた。

レイモンドも視線を追う。

「……ああ」

キランが笑う。

「今度こそ作戦ができた」

ベゼルカーが突進する。

キランが向かっていく。

レイモンドの目が見開かれる。

「キラン!」

「信じて!」

キランはジグザグに飛んだ。

ベゼルカーが予測を試みる。

キランはわざと一つのパターンを繰り返した。

左。

右。

上。

左。

右。

上。

マッハが気づく。

「キラン……」

「分かってる」

ベゼルカーに学習させているのだ。

機械が適応する。

キランはもう一度繰り返す。

左。

右。

上。

ベゼルカーが次の動きを予測する。

左へ飛びかかった。

キランは右へ。

ベゼルカーが外す。

キランが笑う。

「欺くんだ」

クレーンへ向かって飛ぶ。

ベゼルカーが追う。

レイモンドが笑った。

「この狡猾なスナットめ」

キランが電磁石の下を飛び抜ける。

ベゼルカーが後を追って突進。

「今!」

レイモンドがクレーンの制御装置を撃った。

**バシュッ!**

電磁石が起動する。

**ヴォォォン!**

ベゼルカーが走ったまま止まった。

身体全体が上へ引かれる。

金属が悲鳴を上げる。

**ギギギッ!**

ベゼルカーが地面から引き剥がされた。

両腕が広がる。

磁場が巨大な身体を装置へ引き寄せる。

**ガァァン!**

激しく叩きつけられた。

キランが見つめる。

「成功した!」

ベゼルカーが暴れる。

クレーン全体が激しく揺れる。

レイモンドがキランを見る。

「次は!?」

キランがむき出しの電力ラインを指した。

「過負荷を起こす!」

マッハの表情が変わる。

「キラン、発生する放電は相当な規模になる可能性があります」

「どれくらい?」

マッハが計算する。

そして――

「極めて大規模です」

レイモンドが見つめる。

「極めてってどれくらいだ!?」

マッハが彼を見る。

「離れたほうがよいでしょう」

「それで十分だ!」

キランとレイモンドが後退する。

ベゼルカーが電磁石へ抵抗する。

クレーンが軋む。

**ギギギギギッ!**

マッハの目が見開かれる。

「磁気マウントが破損し始めています!」

キランが電力導管へ照準を合わせる。

「レイモンド!」

「準備できてる!」

二人の武器がチャージされる。

ベゼルカーが咆哮する。

「レイモンド・ハリソン!」

レイモンドが止まった。

ほんの一瞬。

ベゼルカーの赤い目が燃える。

「唯一ノ……」

レイモンドが見つめる。

「……生存者」

その表情が変わった。

十年間――

その言葉に苦しめられてきた。

唯一の生存者。

帰ってきた者。

兄弟たちが死んだのに、生き残った者。

レイモンドはゆっくり武器を上げる。

「違う」

ベゼルカーがさらに激しく抵抗する。

レイモンドの声は穏やかだった。

「俺は唯一の生存者じゃない」

キランを見る。

マッハを見る。

その向こうに広がる街を見る。

新しい家族。

レイモンドが笑った。

「俺はただ、生き続けた奴なんだ」

キランが彼を見る。

レイモンドが狙いを定める。

「もう、それを罪だと思うのはやめる」

キランが微笑む。

「準備は?」

レイモンドのキャノンがチャージされる。

「できてる」

ベゼルカーが片腕を引き剥がした。

マッハが叫ぶ。

「今です!」

キランが撃つ。

レイモンドも撃つ。

**ズバァァァッ!**

二人の攻撃がむき出しのエネルギー導管へ命中した。

ほんの一瞬――

何も起きない。

そして建設現場全体が白く染まった。

**バリバリバリ――ズガァァァァァン!!!**

電流がクレーンを駆け抜ける。

電磁石を通る。

ベゼルカーへ流れ込む。

機械が絶叫した。

**グルルルラァァァァァッ!!!**

装甲から火花が散る。

システムが過負荷を起こす。

金属が赤熱する。

身体中で警告灯が点滅した。

**適応失敗。**

**システム過負荷。**

**適応――**

**適応――**

**適応――**

レイモンドは見つめていた。

ベゼルカーの赤い目がちらつく。

一度。

二度。

そして――

消えた。

クレーンが爆発する。

キランが自分とレイモンドを包むようにシールドを展開した。

**ズガァァァン!**

衝撃波が建設現場を駆け抜ける。

瓦礫が飛ぶ。

シールドがちらついた。

キランが歯を食いしばる。

「耐えて……!」

そして――

静寂。

煙が廃墟の上を漂う。

キランがゆっくりシールドを解除した。

レイモンドは前を見つめている。

ベゼルカーは瓦礫の下に横たわっていた。

動かない。

焼け焦げている。

壊れている。

赤い目の光も消えていた。

マッハがスキャンする。

一度。

二度。

三度。

キランは待つ。

レイモンドはほとんど息さえしていない。

やがて――

マッハが微笑んだ。

「稼働中のシステムはありません」

キランの目が見開かれる。

「それって……」

マッハが頷く。

「ベゼルカーは破壊されました」

レイモンドは見つめた。

十年。

十年間の悪夢。

十年間の罪悪感。

なぜ自分だけが生き残ったのかと問い続けた十年。

終わった。

本当に終わった。

レイモンドはゆっくり降下する。

損傷したエグゾスーツの足が地面へ着いた。

ベゼルカーへ歩いていく。

キランも後を追う。

レイモンドは数メートル手前で止まった。

装甲の中へ手を入れる。

三組の認識票を取り出した。

クラウド。

ヘンドリックス。

リヴァース。

それを見下ろす。

そしてベゼルカーを見る。

長い沈黙。

キランは少し離れた場所で待った。

レイモンドが認識票を握り締める。

「やったぞ、お前ら」

声が震えた。

そして笑う。

「最初の一杯は、俺のおごりだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。