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ベゼルカー

「……長い話になる」

レイモンドはギアのガレージの中央に座っていた。

誰も口を開かなかった。

珍しくギアでさえ、今は皮肉を言う場面ではないと察しているようだった。

キランは部屋の向こうからレイモンドを見つめていた。

彼のエグゾスーツはすぐ近くに置かれている。

損傷。

焼け焦げ。

クリーガー軍事基地での戦闘によって、装甲の一部は引き剥がされていた。

キランの車椅子も似たような有様だった。

ギアはすでに診断を始めている。

だが、今のキランにとって機械の状態などどうでもよかった。

基地から戻って以来、レイモンドは誰とも目を合わせていない。

マッハはキランの隣で静かに浮かんでいた。

やがて――

キランが口を開く。

「時間ならあるよ」

レイモンドが顔を上げた。

キランは急かさなかった。

それ以上、質問もしなかった。

ただ待った。

レイモンドが息を吐く。

「バラン」

ギアが作業台にもたれかかった。

「バランがどうした?」

レイモンドは床を見つめる。

「俺があそこで軍務に就いてたのは知ってるだろ」

キランは頷いた。

それくらいは知っている。

レイモンドは以前にも軍にいた頃の話をしたことがあった。

時折、兵舎で起きた馬鹿げた出来事を話したり。

軍の飯がどれほど酷かったか愚痴ったり。

だが、バランそのものの話になると――

途端に何も語らなくなった。

「俺は二十三歳だった」

レイモンドは背もたれに身体を預ける。

「自分は強いと思ってた」

かすかな笑み。

「何でも知ってるつもりだった」

ギアがニヤリとする。

「つまり、今と同じだな」

レイモンドが彼を見る。

ギアの笑顔が消えた。

「……悪い」

レイモンドは笑いかけた。

ほんの少しだけ。

「俺は四人編成の分隊にいた」

キランは黙って聞く。

「俺」

レイモンドが一本指を立てる。

「クラウド」

もう一本。

「ヘンドリックス」

三本目。

「それから、リヴァース」

四本目の指をしばらく立てたままにする。

そして、ゆっくり手を下ろした。

「あいつらは俺の兄弟だった」

キランは、その言葉に気づいた。

*だった。*

レイモンドは続ける。

「ベゼルカーが来るまで、俺たちは一年近く一緒に派遣されてた」

マッハが彼を見る。

「では、KB-735K35はあなたの部隊へ配属されたのですか?」

レイモンドが頷く。

「ハイタワー将軍は“実地試験”って呼んでた」

表情が暗くなる。

「新しいオモチャがどれくらい使えるのか試したかったんだ」

キランが眉をひそめる。

「で、お前たちはあれが何なのか知らなかった?」

「詳しくはな」

レイモンドは首を振る。

「自律型支援ユニットだとしか聞かされてなかった」

ギアが目を丸くする。

「あれを説明するにしちゃ、ずいぶん控えめだな」

「ああ」

レイモンドは損傷したエグゾスーツを見る。

「いくつか重要な部分を省いてやがった」

キランは、この話が最終的にどう終わるのか知っていた。

クリーガー軍事基地でレイモンド自身が言った。

部隊は全滅した。

だが、一つ分からない。

「ベゼルカーがお前の部隊を殺したなら……」

キランは少しためらう。

「……どうして軍が回収できたんだ?」

レイモンドの顎に力が入る。

「回収してない」

キランが眉をひそめる。

「え?」

「あの時はな」

レイモンドが彼を見る。

「俺があいつを埋めた」

間。

「少なくとも……」

声が小さくなる。

「……埋めたと思ってた」

誰も口を開かなかった。

レイモンドが前かがみになる。

「でも、ベゼルカーのことを本当に理解したいなら……」

両手を組む。

「……全部が地獄に変わる前に何があったのか、そこから話さなきゃならない」

キランは背もたれに身体を預けた。

レイモンドの視線は、ガレージより遥か遠くを見ていた。

年月を遡る。

別の大陸へ。

別の戦場へ。

別の人生へ。

「バランは、昔から戦場だったわけじゃない」

その目が険しくなる。

「だが、俺たちが着いた頃には……」

「……完全な戦場だった」

**十年前――バラン共和国**

埃がすべてを覆っていた。

道路。

建物。

車両。

兵士。

空さえも、それに染まっているようだった。

一台の軍用ホバー・ハマーが砂漠を疾走していた。

中には四人の若い兵士。

その一人――

今よりずっと若いレイモンド・ハリソンは――

眠ろうとしていた。

あくまで、眠ろうと。

「レイ」

反応なし。

「レイモンド」

まだ反応なし。

「レイモンド」

片目がぴくりと動いた。

「レイモンド」

ようやく目を開ける。

「何だよ?」

クラウドが笑っていた。

「寝てた?」

レイモンドは彼を見つめる。

「いや、クラウド」

ゆっくり身体を起こす。

「死ぬ練習してた」

車内の向かい側でヘンドリックスが笑った。

クラウドは感心したように頷く。

「本物っぽかったぞ」

「ありがとう」

レイモンドは再び目を閉じた。

すると――

「レイモンド」

目が勢いよく開く。

「何だよ!?」

クラウドが前を指さした。

「着いたぞ」

レイモンドが見る。

ホバー・ハマーは要塞化された軍事キャンプへ近づいていた。

「最初からそう言えよ!」

クラウドが肩をすくめる。

「そのほうがつまんねえだろ」

運転席からリヴァースが笑った。

「そんなにからかってると、レッドハットに乗り換えられるぞ」

「俺は採用されないって」

クラウドが座席にもたれる。

「イケメンすぎるから」

ヘンドリックスが彼を見る。

「間違いなくそれが理由だな」

車両が検問所を通過する。

レイモンドはキャンプの外を眺めた。

兵士たちがテントや仮設施設の間を行き交う。

軍用機が上空を飛ぶ。

装甲輸送車が外周に並んでいる。

壁の向こうには――

砂漠から山脈がそびえていた。

サージン地方。

そして、その山々のどこかで――

レッドハット反乱軍が待っていた。

リヴァースが車両を停める。

「我が家へようこそ、諸君」

ヘンドリックスが降りる。

「ここは家じゃねえ」

身体を伸ばす。

「家にはエアコンがある」

クラウドも続く。

「女もいる」

レイモンドが降りた。

「バランにも女くらいいるだろ」

「お前に興味ある女はいないけどな」

リヴァースが車両の電源を切る。

クラウドがレイモンドを睨む。

「喧嘩売ってんのか?」

レイモンドが笑う。

「昼飯前はやめとく」

四人はキャンプ内を歩いていく。

自然と足並みが揃っていた。

ためらいもない。

ぎこちなさもない。

何百回もこうして歩いてきた。

リヴァースは少し前を歩く。

他の三人より年上。

落ち着いている。

三人の馬鹿な行動が命取りになるのを、いつも防いでくれる存在。

ヘンドリックスは一人で戦争を終わらせられそうなほど弾薬を抱え、その重さについて一発分残らず文句を言っていた。

クラウドは四人分しゃべった。

そしてレイモンドは――

ここに居場所があった。

「なあ」

クラウドが肩をぶつける。

レイモンドが見る。

「本国に帰ったらさ……」

クラウドが笑う。

「……最初の一杯、お前のおごりな」

「なんで俺?」

「金持ちだから」

レイモンドが呆れる。

「俺もお前と同じ軍にいるんだぞ」

「だからだよ」

ヘンドリックスまで加わる。

「一理ある」

「ねえよ!」

リヴァースが笑った。

「最初の一杯はレイモンドのおごりだな」

レイモンドは両手を上げた。

「なんで全員して俺の金の使い道を決めてんだよ!?」

「民主主義」

クラウドが笑う。

「美しいもんだ」

レイモンドは首を振る。

「お前ら三人、いつか俺を殺す気だろ」

三人が笑った。

レイモンドも笑った。

何年も経ってから――

その言葉は彼のもとへ戻ってくることになる。

何度も。

何度も。

何度も。

四人は司令テントへ入った。

中ではハイタワー将軍が待っていた。

今より若い。

だが、それ以外はレイモンドの記憶とほとんど変わらない。

背筋を伸ばし。

冷たく。

一分の隙もない。

「遅刻だ」

リヴァースが時刻を確認する。

「四十秒です、閣下」

「遅刻は遅刻だ」

クラウドが小声で呟く。

「今日はご機嫌だな」

レイモンドが肘で小突いた。

ハイタワーには聞こえていた。

だが無視した。

代わりに――

「君たちの分隊を呼んだのは、特別任務に選抜されたからだ」

ヘンドリックスが眉をひそめる。

「どんな任務です?」

ハイタワーがホログラムを起動した。

山岳地帯が映し出される。

複数の地点が赤く点滅した。

「レッドハット反乱軍が、サージン洞窟内に司令拠点を構築している」

リヴァースが近づく。

「戦闘員の数は?」

「不明」

「入口は?」

「確認済みは三か所」

ハイタワーが表示を切り替える。

「さらに存在する可能性がある」

レイモンドは地図を見た。

何かが引っかかる。

「敵の数が分からないなら……」

ハイタワーを見る。

「……なぜ俺たち四人だけを?」

ハイタワーの表情は変わらなかった。

「君たちだけではない」

外から重い金属音が響く。

**ズゥン。**

兵士たちが振り向く。

**ズゥン。**

何かが近づいてくる。

テントの入口が開いた。

レイモンドの目が見開かれる。

巨大な機械が中へ入ってきた。

全高は二メートル半近い。

頭から足先まで装甲に覆われている。

その顔に人間らしさはほとんどない。

赤い光学センサーが室内を走査する。

クラウドがゆっくりレイモンドへ身を寄せた。

「あれ、何だよ?」

ハイタワーはどこか誇らしげだった。

「諸君……」

機械が止まる。

「……KB-735K35を紹介しよう」

ヘンドリックスが見つめる。

「覚えやすい名前ですね」

ハイタワーは無視した。

「実験型自律戦闘プラットフォームだ」

レイモンドは機械を見回した。

武器。

装甲。

建物一つを吹き飛ばせそうなほどの火力。

「実験型?」

「そうだ」

レイモンドはその言葉が気に入らなかった。

どうやらリヴァースも同じらしい。

「それを実戦へ投入するんですか?」

「今回の作戦が最終実地評価となる」

クラウドが手を挙げた。

ハイタワーが睨む。

「学校ではないぞ、二等兵」

クラウドは手を下ろした。

「名前はあるんですか?」

ハイタワーは少し間を置いた。

そして機械を見る。

「開発チームは……」

一拍。

「……ベゼルカーと呼んでいる」

機械の赤い目が光った。

レイモンドはその目を見つめた。

あの時でさえ――

血を見る前。

悲鳴を聞く前。

サージン洞窟が墓場になる前から――

その目には、何か嫌なものがあった。

リヴァースがベゼルカーへ近づく。

「こいつが俺たちを支援するんですか?」

ハイタワーが頷く。

「ベゼルカーは敵性目標と交戦し、戦場の状況へ独自に適応する」

レイモンドの注意がそこへ向いた。

「独自に?」

「そうだ」

「誰が制御するんです?」

「誰も」

その答えで、分隊全員の居心地が一気に悪くなった。

ヘンドリックスがベゼルカーを見る。

「つまり、誰を撃つかもこいつ自身が決める?」

「脅威認識システムが敵性戦闘員を識別する」

クラウドがまた手を挙げる。

ハイタワーが睨む。

クラウドは手を下ろした。

それでも質問した。

「じゃあ、その脅威認識システムが間違えたら?」

ハイタワーの表情がさらに冷たくなる。

「間違えない」

レイモンドはベゼルカーを見る。

機械がゆっくり首を動かした。

赤い目が彼を捉える。

背筋を何かが這い上がるような感覚。

「そりゃ安心だ」

その後――

分隊は装備を整えていた。

ベゼルカーは近くに立っている。

微動だにせず。

見ている。

クラウドがレイモンドへ身を寄せる。

「あれ嫌いだ」

レイモンドはライフルを点検した。

「お前、自分の冗談で笑わない奴は全員嫌いだろ」

「リヴァースは好きだぞ」

リヴァースがこちらを見る。

「いや、お前は俺を嫌いだろ」

「ほら」

クラウドが指をさす。

「面白い」

ヘンドリックスが弾薬を装填する。

「今回はクラウドに同意する」

全員が止まった。

クラウドが彼を見る。

「もう一回言ってくれ。録音したい」

ヘンドリックスは無視した。

「あの機械、不気味だ」

レイモンドがベゼルカーを見る。

「命令は命令だ」

リヴァースが歩み寄る。

「だからって、考えるのをやめていいわけじゃない」

全員が黙った。

リヴァースは三人の若い兵士を見回す。

「俺たちは一緒に行動する」

ベゼルカーを指す。

「あれはプログラムされたことをする」

そして三人を指す。

「俺たちは互いの背中を守る」

クラウドが笑った。

「いつも通り」

ヘンドリックスが頷く。

レイモンドも。

リヴァースが拳を突き出す。

クラウドが拳を合わせた。

次にヘンドリックス。

最後にレイモンド。

「全員で帰るぞ」

リヴァースが言った。

レイモンドが笑う。

「全員で」

その背後で――

ベゼルカーの目が光った。

数時間後――

ホバー・ハマーがサージン山脈の外れで停止した。

太陽が沈み始めている。

長い影が砂漠へ伸びていた。

レイモンドが降りる。

クラウドが続く。

ヘンドリックスは武器を確認した。

リヴァースは双眼鏡で洞窟の入口を観察する。

ベゼルカーは背後に立っていた。

無言。

待機。

リヴァースが双眼鏡を下ろす。

「動きあり」

「レッドハットか?」

レイモンドが尋ねる。

「入口に二人」

クラウドがライフルを構えた。

「楽勝だな」

リヴァースが止める。

「いや」

クラウドが眉をひそめる。

「中の状況が分からない」

リヴァースはベゼルカーを見る。

「まず観察する」

突然、ベゼルカーが動いた。

レイモンドが振り向く。

「おい」

機械は洞窟へ向かって歩き始めた。

「おい!」

レイモンドが後を追う。

「何やってんだ、あいつ!?」

通信機からハイタワーの声が響く。

「実地評価を開始する」

レイモンドが目を見開く。

「今から始めるなんて聞いてないぞ」

「ユニットを観察しろ」

ベゼルカーが加速する。

レッドハットの見張りが気づいた。

武器を構える。

「敵襲!」

銃撃が始まった。

**ダダダダダダッ!**

弾丸がベゼルカーへ命中する。

止まらない。

装甲が変化する。

二度目の一斉射撃は、ほとんど効かなかった。

レイモンドが見つめる。

「何だよ……」

ベゼルカーが片腕を上げる。

**ドォン!**

レッドハットの一人が爆発の中に消えた。

もう一人は逃げようとする。

ベゼルカーが掴んだ。

持ち上げる。

そして――

**ゴキッ!**

レイモンドが顔をしかめる。

死体が地面へ落ちた。

沈黙。

クラウドが呆然とする。

「マジかよ……」

ヘンドリックスがライフルを下ろす。

「俺たち、何もしてないぞ」

ベゼルカーは洞窟へ入っていった。

リヴァースの表情が険しくなる。

「行くぞ」

四人が後を追った。

洞窟内――

銃声がトンネルを反響する。

爆発で天井から埃が落ちる。

レイモンドたちが最初の空洞へ到着した頃には――

戦闘はすでに終わっていた。

レッドハットの兵士たちが地面に倒れている。

武器は破壊。

バリケードも粉砕。

その中央にベゼルカーが立っていた。

無傷で。

クラウドがゆっくり周囲を見る。

「……よし」

唾を飲み込む。

「正式にこいつが嫌いになった」

レイモンドは死体の一つを確認した。

次の一人。

何かがおかしい。

「リヴァース」

リヴァースが近づく。

レイモンドが指さした。

「こいつ、武器を持ってない」

リヴァースが眉をひそめる。

死んだ男は戦闘装備を身につけていなかった。

近くにも武器はない。

ヘンドリックスが別の死体を確認する。

「こいつもだ」

ベゼルカーがトンネルの一つへ向き直る。

赤い目が光る。

**脅威を検知。**

レイモンドが立ち上がる。

「何が脅威だ?」

ベゼルカーが歩き始めた。

リヴァースが前へ出る。

「止まれ」

ベゼルカーが停止する。

一瞬――

レイモンドは安堵した。

次の瞬間、機械がリヴァースを横へ突き飛ばす。

「おい!」

リヴァースが壁へぶつかった。

レイモンドは反射的にライフルを構える。

ベゼルカーはそのまま奥へ進んでいく。

通信機からハイタワーの声。

「ユニットへ干渉するな」

レイモンドがリヴァースの腕を掴み、起こす。

「何が起きてるんだ?」

「任務を続行しろ」

「将軍――」

「命令だ」

通信が切れた。

レイモンドはリヴァースを見る。

リヴァースはトンネルの奥を見る。

その時――

奥から悲鳴が響いた。

兵士のものではない。

女。

レイモンドの血の気が引く。

さらに悲鳴。

続いて、子供の泣き声。

クラウドのふざけた表情が消えた。

ヘンドリックスが武器を構える。

レイモンドはリヴァースを見る。

言葉など必要なかった。

四人は走った。

次の空洞へ到着する。

レイモンドが立ち止まった。

家族。

何十人もいる。

女。

子供。

年老いた民間人。

入口付近で戦闘が起きている間、洞窟の奥へ隠れていた人々。

そして、その人々と出口の間に――

ベゼルカーが立っていた。

怯えた男が家族を守るように前へ立っている。

武器はない。

ベゼルカーの照準システムが彼をロックした。

**敵対勢力との関連を確認。**

レイモンドの目が見開かれる。

「……何?」

ベゼルカーが武器を上げる。

「やめろ!」

レイモンドが動いた。

だが、リヴァースのほうが速かった。

彼はベゼルカーと家族の間へ真っすぐ割って入った。

ライフルは床へ向けている。

「停止しろ」

ベゼルカーが彼を見る。

リヴァースは動かない。

「停止しろと言った」

機械が首を傾げる。

クラウドとヘンドリックスもリヴァースの隣へ立った。

レイモンドも加わる。

四人の兵士。

自分たちの軍が作った兵器と――

その兵器が殺すために送り込まれた人々の間に立っていた。

レイモンドはベゼルカーの赤く輝く目を見つめる。

その時、初めて――

その目に何が欠けているのか、はっきり分かった。

その奥には誰もいない。

怒りもない。

慈悲もない。

ためらいもない。

あるのは――

標的だけ。

ベゼルカーのシステムが点滅する。

四人の兵士がスキャンされた。

識別。

そして――

再分類。

**任務への妨害を検知。**

**脅威パラメータ更新。**

レイモンドの胃が沈んだ。

ベゼルカーの武器が民間人から外れる。

そして、まっすぐリヴァースへ向けられた。

**新規敵性対象を識別。**

リヴァースの目が見開かれる。

レイモンドがライフルを構えた。

「全員伏せろ!」

ベゼルカーが発砲した。

**ズガァァァン!**

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