六十二話うん、これは実質サービス終了
間の章が没になりました。ここから最終章です。
サービス終了、という言葉はどんなゲームにおいても死を意味する。それはこの運ゲーオンラインでも……
『しないよ! じゃなくて物理的に出来ないから! ほらラストイベントの準備するよ!』
「はいはい、わかったでござる」「へいへーい」「わかったコン」
俺、サキサキはなんやかんやあり運営側でラストイベントの準備をしている。女神ゲームズの上の人から次のゲームを作る人が足りないと言われフルルとそれがしちゃん、セツナが徴集されることとなりサービス終了が決定した。
『だからサービス終了じゃない! 更新終了だから!』
うん、実質サービス終了やん。というかそれがしちゃん運営側の人やったんやな。
それはさて置き、今回のラストイベントは魔王襲来イベント、魔王に攫われたそれがしちゃんを救いだせというイベントだ。
魔王を倒してハッピーエンドというのはすでに決まっているそう。もしプレイヤーが足りず期限内に倒せなくても最終的にフルルメテオで倒すらしいけどね。
今は他のゲームのメンバーも借り、急ピッチで作業が進められている。それにしても確実に倒される魔王を操作するのが社長とは……
社長絶対嫌われてるよな?
これからラストイベントが始まる。プレイヤーが足りていないことは運営もわかっているのでプレイヤーに糞して加勢することになっている。
『なんでプレイヤーにう○こするの?』
5時
『誤字ね! それに今ほぼ12時だよ!』
12時になると全世界の各地に魔界へのゲートが開く。その中には大量の魔物と魔王がいる巨大なフロアがあり、あっ、開いた。
『それじゃあみんな行くよ!』
「「「おーー!!」」」
うん、これみんな運営側の人。
魔界フィールドではすでに戦闘が始まっている。それにしても空が赤いのは嫌やな、もうじき現実でもなりそうやけど……
そんなことは置いといて自ギルドの仲間たちの元へ向かおう。地図を見ると結構前のほうにいる様子。このすごい速さで動く三人はミソラハルヒヒャッハーかな?
とりあえずサンタとランチさんに合流しようか。
と戦場を駆け抜けていると見覚えのあるやつが俺に向かって攻撃してきた。
「う○こ漏らし見つけたーーー!! 【エクスカリバー】」
PKプレイヤーアカリだ。俺を何度か殺そうとしたらしいが知らぬ間に倒していた悪いプレイヤーだ。まだこのくそゲーで生き残っとったんやなお前!
アカリは上位剣スキル、エクスカリバーで斬撃を放ってきた。またやられたいようだな! まあ前のは記憶にないけど。
俺はう○こクソードを具現化し、茶色い斬撃エクソカリバーでアカリにお返しをする。
「【エクソカリバー】」
「うぎゃーーー!!」
ミソラとお付き合いを始めてもう1ヶ月になる。この間にゲームではポイント緩和、ワープ機能実装などがされかなり楽しいゲームになった。
たくさんあるポイントはもちろんう○ちに振り切り、【エクソカリバー】【う○こトルネード】【う○こブリザード】【う○こインフェルノ】【クソダイブ】【う○こクソング】など多種多様なう○こスキルを獲得することができた。
こんなんでアカリなんかに負けるわけがなかろう。
それに現実でもミソラとデートしたり宝くじに当選したり様々ないいことがあった。
そして俺は運ゲー信者としてこう思う。
「怖い」と……
運ゲーには上振れ下振れが存在する。それは最終的に必ず0に収束する、そういう考えだからだ。
そして現在の俺はとてもとても上振れている。うん、これからドエライ下振れが待っている。そう思うとものすごく怖い。
「こんなのでやられるか!」
「生き残った!?」
アカリはエクソカリバーによる斬撃を受けるも耐えたようだ。なかなかやるな。でもここ魔王と戦うイベントで
「【エクスカリバー】【ラッキースラッシュ】」
そんなこと言っている暇はなさそうだ。アカリは途中にいる魔物を攻撃しながら距離を詰めてくる。めんどくさいから確殺スキルを発動するか、う○こはたっぷり溜めてきているし──やろう!
俺は装備カードの準備をする。実は運営に隠れてすごいバグを放置していたのだ。被ったのでハルヒにもらった神撃の装備カード、これと俺が持っていた追撃神の装備カード。
これを入れ替えながらスキルを使えば──バグって無限に神撃効果のついたスキルが使えるのだ!
さらに俺の最大火力、溜糞度MAX時う○こジェットを放ち、う○こクソングで即座にう○こをフルチャージし、その後にバグ技を使いまたう○こジェットと繰り返せばどうなるか、もうおわかりですね?
「【神撃】【う○こジェット】【う○こクソング】【神撃】【う○こジェット】【う○こクソング】【神撃】【う○こジェット】──」
魔界フィールド、いいや世界はう○こまみれになった。う○こビルドが最強だと証明された瞬間であった。知らんけど……
『せっかくのラストイベントが……』
「まあそんな落ち込むなって」
『サキサキ! 犯人サキサキだよ!』
それはそう、バグを秘匿して最終イベントで魔王を倒したろうと思っただけ、まあ実際に倒したのは俺だ。これが有言実行。
というかうまくいきすぎてこれからなにが起こるかがものすごく怖いんだが……
『はあ……、サキサキ、次のゲームは荒らさないでね』
「俺はこのゲームに住むから大丈夫やぞ」
『それならよかったよ』
「じゃあな、たまに遊びに来てや」
『いや管理は私だから週一ぐらいで来るよ、サキサキとかにも会いたいしね』
さてと、あいつらに何か言われる前にログアウトするか。
──ログアウトできません──
「え……」




