六十話温泉でチンチラ
全員合流したのでセツナを紹介した。それでこの先の旅館へ行くことになった。サンタによると客が多くて温泉の貸し切りが出来ないことを告げられたそう。
なので個室の温泉付きの宿に泊まることになった、しかも2人部屋と5人部屋のVIPルーム(最上階)しか取れなかったそうだが。
あれ? 男3人女4人やぞ? 一人余らない?
「サキサキとお風呂か、でもゲームだしいいか」
「せやな、ゲームやしな」
「ヒャッハー! 温泉やーー!」
俺やっぱり女子の部屋なんか……、お風呂も……
「なんの話コン?」
「とりあえず行こか?」
「そうだね」
「ちょっとちょっとなんの話コン?」
「ヒャッハー! 温泉だぁーー!」
とりあえず噂のVIPルームへ行きましょうか、俺じゃ一生自力では泊まれへんのやろうな……
「いや、お前なんで巫女服着てんの?」
「まあええやん」
「ええ……、まあええんやけど……」
着替えるのめんどいし、というかそもそも着替える場所なかったししゃーない。というかサンタ、いつもの格好のほうがヤバイと思うんだが?
「ってえ? ここ?」
「ここ、じゃあこれキーな」
「お、おう……」
なんか凄そうなクソデカ旅館なんだが……
「ヒャッハー! 一番風呂だぁーー!」
さすがVIPルーム、くっそ広い、とはいえ雰囲気重視の和室だ。茶室もついてるようだが誰が使うねん。そしてヒャッハーはすぐに全裸になり部屋についてる露天風呂に行っちゃった。男いるんですけど……
「それじゃあ私たちも入ろっか」
「そうだね」
「あのーー、普通に脱がないでもらえません?」
「サキサキ外でう○こしてたのに裸になるの恥ずかしいコン? ちょっと意味分からないコン」
それはそうかもしれないけどセツナも躊躇なく脱がないで……
「サキサキも来てや」
「お、おう……」
二人はタオルをかけて温泉に行っちゃった。どうしよう、それでセツナはなにしてんの?
「うっ、出るコン、うーん、ぼとっ」
「……」
セツナはしっぽからとぐろを巻いた黄金のブツを産み落とした。いや急になにしてんの!? 俺が言えたことじゃないけど、ってしっぽから出てきたぞ?
「はいどうぞコン」
「あっ、どうも……」
なんかもらったんだが……、ホカホカして温かいう○こをもらったんだが……
「これは運狐の実コン」
「これってう○「チッチッチ、違うコン」」
セツナは人差し指を振って訂正した。
「これを食べるとラッキーになれる効果があるコン、それにしっぽから出る物だから決してう○ちじゃないコン」
「そ、そうなんですねーー」
まあしっぽからう○こは出んか、いやゲームやし……
いや見た目がう○こやねんけど!!
あとでミソラにあげるか。
かっぽん、とセツナの手から桶が落ちた。
どうやら俺のチンがチラしてしまったようだ。
まとめてチンチラ、鳥になっちゃった。
「サキサキ男コン!?」
「そうやで!」「うん」「そうだぞー!」
「なんでみんなそんな平然としてるコン!?」
「まあゲームやから」
「うんうん、ゲームだから」
「ゲームやからな」
「そうコンね、ゲームだからコンね……」
セツナは納得したようだ、まあゲームやしな。俺は再び体を洗い、温泉にニューヨーク、本物の温泉ってこんなんなんかな? ちょっとぬるっとしてる。
「ってセツナNPCやのにこの世界がゲームなん知ってんの!?」
「全然NPCじゃないコンし、運営だから知ってるコン」
「「「……」」」
う、ん、え、い、?
「あっ……、今のは聞かなかったことにしてほしいコン」
嘘やろ、こいつ運営やったんや、フルルみたいなやつかいな、でもまあ聞かなかったことにしてと言われたら聞かなかったことにしてあげよう。いややっぱ聞くわ。
「なあ、運営ってことはフルルの知り合い?」
「そうコンね、あれ? サキサキってフルルの友達のサキサキコンか?」
「サキサキはコントローラーじゃないよ?」
「「「……」」」
ハルヒさん、天然でボケないで、セツナは語尾にコンつける設定のキャラなんやからコンが前の言葉に混じるんよ。
「聞き方を変えるコン、サキサキはフルルの友達コン?」
「ち○こ?」
「ち○ことは言ってないコン!」
「言った……」
「あ……」
セツナはミソラの誘導に引っ掛か……、誘導じゃなくてガチでその部分しか聞こえなかったようだ。いやちこん!!
友達コンやから、ちこん、やんけ!
「それよりフルルとは友達じゃないで」
「そうコンか? ちょっと聞いてみるコン、サキサキが友達じゃないと言ってるコン」
『サキサキ友達だよね!』
「うわぁーーー!!」
フルルがぽんっと現れた。ビックリした、まあいつもはう○こしてる最中に話し掛けてくるけど、うん、それよりはましか。
『私たち友達だよね?』
「い、いやーー」
『いつも愚痴言い合ってるじゃん、それはもう友達だよね?』
「いやまあ確かにフルルは愚痴言ってくるけど、俺はゲームの不安を言ってるだけやぞ?」
「もう友達でいいコンね」
勝手に友達認定された。いや、運営の変なやつと俺よ?
というか俺はこのゲームの文句言ってるだけなんだが、ってなんで俺は嫌われてないん?
「なあ、それよりサ終するってホントなのか?」
おいおい、ヒャッハーよ、急になんだその質問は?
まあ確かにこいつらと4月に発売されたこいつらと同じ会社のゲームが大ヒットして、みんなそっちに流れてそんな噂が流れてるけど、いや発売してからずっと流れてたわ。
「『……』」
そして二人とも俯いて沈黙している。いやチャットしてんな、二人で話し合ってるんだろう。
しばらくするとフルルが話し出した。
『実は追い込まれてるんだよ、助けてサキえも~ん!!』
いやもうちょい頑張れ!
その頃、一つ下の階ではサンタとランチも温泉に浸かっていた。
「楽しそうだな……」
「ああ、楽しそうだな……」
「「……」」
なんか切ない。




