五十九話運狐のセツナ
あの後黒髪ロングの巫女さん(NPC)に建物の中に連れてこられ、畳の部屋で正座させられ怒られちゃった。
「ここは本当に本当に神聖な神社なの、ちゃんと反省するのよ」
「はい、本当にすいませんでした」
俺だってやりたくてやったわけじゃない、ただの生理現象なんです。威力強いけど……
「それはそれとしてあなたう○こ漏らしのサキサキさんよね?」
嘘やん、まさか巫女さんにまで認知されているとは……
「いいえ、サキサキです」
「やっぱり、じゃあ運狐様召喚できるのよね?」
無理かーー、というか運狐様ってあれのことか、上位魔族を倒したときに獲得した権利のことだろう。
「そのはずです」
「ええっ!? まだ召喚してないの!?」
「そんなに驚かないでください……」
「ああ、ごめんなさい、でももしよかったここで召喚してもらえない?」
「それは別にいいですけど」
「じゃあ早速お願いします! フンッ!」
この巫女さん鼻息がすごいな、というかどうやって召喚するんや? あ、あったって名前を付けてください?
狐の名前やろ、カッコいい名前がいいよな。
「よしっ、セツナにしよう」
「コンッ! よろしくお願いしますコン!」
「「おおっ!?」」
俺の目の前に質素な服を着た狐娘が現れた。茶色い髪の間にふっさふさの狐耳、そしてふっさんふっさんのでっかいしっぽが生えている。とてもケモい……
「ぐぅ~~~」
そのとき運狐のセツナのお腹が鳴った。
「お腹減ったコン、なにか食べ物をくれコン」
「えらいいきなりやなーー」
「とにかく食べ物をあげましょう、なにかないですか?」
「えっと温泉まんじゅうは?」
「あれは食べないコン」
「は? じゃあクソツせんべい」
「それも食べないコン」
「えらいわがままやなーー」
「運狐様にそんなこと言っちゃだめですよ」
「あともうう○チョコとう○根ぐらいしかないし……」
「う○根!? それ! それが欲しいコン!」
セツナはなぜかう○根に激しく反応した。あれを食べるん? まああれの変なところは見た目だけやし、ミソラも味がう○こちゃう言ってたし
「ありがとうコン! ムシャムシャ」
「うわーー」
セツナは生のう○根をムシャムシャと食べている。巫女さんは引いてる。まあ見た目が……やし……
「すごくおいしいコン! サキサキ! 冒険の旅に連れていくコン!」
『テッテレー、運狐に認められました、あなたの冒険に着いてきます』
なんかよくわからないシステムメッセージが出てきた。まあいいや、とりあえずこいつがついてくるんやな。
「おめでとうございます! あっ、それよりも……ちょっと待ってて」
巫女さんがどこかへ行ってしまった。ミソラからチャットが来てるので今のうちに返しておこう。イベント始まったから先に行っといてでいいや、間違いではないしな。
「サキサキさん! それとついでにセツナ様のも持ってきました、着替えてください」
「へ?」
巫女服を渡された、これに着替えるの?
男なのに……?
「わーい! これすごい可愛いコンね、早速着替えるコン!」
「特別にプレゼントしますよ、ついでにサキサキさんにも」
「ど、どうも……」
まあもらえるのならもらっておこう、ケツ部分空いてないから後でミソラとかにあげようか。とりあえずそれまで着るか。
「二人とも似合ってるーー、それじゃあはいこれ、掃除よろしくーー、それじゃあ私も仕事に戻るね、セツナ様いつでもお待ちしてます」
「巫女さんさようならコン」
セツナは大げさに手を振った、さすがNPCだ。それと俺にはデッキブラシとバケツを渡された。まあう○こを片付けろと、しゃーなし俺は現場へ向かうことにする。
というか知り合い(特にwayさん)に巫女姿を見られたら嫌やな、会いませんように、あとこうなった理由もバレたらやばいしな……
バケツに水を汲み、現場へとやってきた。石畳に俺の下痢便が染み込んでいる。これをこのデッキブラシで擦ればキレイになるはずだ。ゴシゴシ
「へばり付いてるコンねーー」ゴシゴシ
セツナもなぜかデッキブラシで石畳をゴシゴシしてくれている。
「やらんでいいんやで?」ゴシゴシ
「サキサキがやってるならやるコン、それにしてもこれって誰のう○ちコン、こんなところにう○ちするなんて迷惑コン!」ゴシゴシ
「一体誰なんでしょうね~」ゴシゴシ
さすがに俺とは言えねえ……ゴシゴシ
「ふぅ~、終わったコン」
う○こがへばりついててかなり時間を掛けてしまった。その間にあの二人は参拝を終えてこちらへ……
「うわーー、なにその子カワイイ」
「うぎゃーーー!! サキサキ助けてコン!」
セツナはミソラにわしゃわしゃされている。まあケモいんだからしょうがないか、セツナは女の子やし俺は自粛したけど。
「サキサキなにその格好、もしかして巫女?」
「なんかもらった、いる?」
「あたいはこのままでいい」
まあ巫女服じゃムチムチ感がなくなるしな。ってか、なんでヒャッハーはムチムチに拘ってんねやろ? どうでもいいけど。
というかサンタから呼び出しが来たし移動しますか。
「サキサキ! 見てないで助けるコン!」
「ミソラ、サンタが呼んでるし温泉行くぞーー」
「温泉コン!? 入るコン!」
「温泉だぜヒャッハー!」
セツナの名前決めるシーンいらなかったかも。




