五十八話温泉郷の神社へ
朝起きたらどえらいことになっていた。なんだこの通知量は!? いや文章量は!? あとなんで俺は天馬村におんねん! とりあえず見るか。
『久兵衛は上位魔族、疑体暗鬼により倒されました』
『ワールドクエストモンスター疑体暗鬼が倒されました、それにより撃破したPN、サキサキには名無しの運狐がプレゼントされます』
『名無しの運狐を召喚できるようになりました、名前を付けることができます、名無しの運狐は比較的自由に行動し──続きを読む』
『名無しの運狐は毒う○こにより死亡しました』
『名無しの運狐が死亡したことによりペナルティが課せられます、内容、一度死亡します』
『ペナルティにより名無しの運狐は復活しました、名無しの運狐は大切に扱ってください』
はあ、なんだこれ、意味がわからんねんけど。まず俺は自動寝糞スキルで毒う○こが出て、それでワールドクエストモンスター上位魔族のなんやこれ? たぶん疑体暗鬼? まあいいや、それを倒したと、いやなんで毒う○こ効くねん!
ちょっと待って、俺の死因はなんで毒う○こちゃうん?
久兵衛が俺を運んで、あれ? わからん。まあいいや、なんやかんやでこうなって。
報酬が名無しの運狐ね、なんそれ? ほんでそれが毒う○こで死んだと、それによるペナルティで俺が死んで天馬村に戻されたってこと?
うん、最後まで読んだけど意味わからんわ。
とりあえずグループチャットってみんな天馬村にいるやん。ミソラ以外やけど、合流しますか、う○こしたいしトイレ行ってから。
「はい、フルーツポンチ」
「ありがとう」
うまうま、マップを見て4人と合流した、ランチさんも無事天馬村に着けたんやな。それにしてもハルヒのフルーツポンチはすごい、満腹度がすごい回復するな。
「なあ、俺の代わりに馬捕まえてくれん?」
「トラックに乗りゃええやん」
ヒャッハーはトラックに乗ればいいと言ったのか、そうかそうか、トラックねーー、いやここゲームよ?
「そらそろ出発しようや」
「うん、わかった」
「いやいや馬は?」
「うぎゃーーー!!」
俺たちはう○虎のトラックに乗って渓谷を猛スピードで駆け抜けて行く。そういえばトラックって名付けてたな、いやわかりづらい!!
トラックは敵の知らないモンスターを蹂躙しながら駆けて行く。あれでもレベル40くらいは軽々と越えてそうやけどこいつホンマに弱体化したんかな?
ってかなんでモンスターおんの? 昨日おらんかったのに、まさか俺が倒した魔族の影響か?
「ヒャッハーー! 温泉だぁーー!」
トラックに乗ったらあっと言う間についてしまった。ここがクソツ温泉郷か、ミソラに送られた写真で見たな……
いや俺の感動を返せーーー!!
サンタが温泉まんじゅうとかを買っていると俺の感動を奪ったミソラが合流してきた、加工で色々盛り過ぎやねん。
「みんな無事に着いたんやな」
「ま、まあな……」
「あれ? ランチさんは?」
「地獄に落ちてった」
「ああーー、あそこか……さすがやな」
温泉郷の入り口に地獄谷って穴があったのだが、ランチさんは運悪く観光客のケツに押しとばされ落ちていったのだ、さすがだ。まあじきにリスポーンするだろう。
「ヒャッハー! なあサンタ、温泉はいつ入るんだ?」
ヒャッハーは両手に持った温泉まんじゅうを交互に食べながらサンタに聞いた。
「このあと温泉を貸し切りにする予定やからちょうどいいとこ探してくるわ、その間自由に観光しといて」
温泉貸し切りにすんのか、へぇ~それはすげえ。
サンタは一人で行ってしまった、さてと、俺はみんなについていくか。
「私は冒険者ギルドで素材売ってくるね、後で合流しよ」
まあトラックがいっぱい倒してたし、その分素材たくさんゲットしたんか、いいな……
俺はまた久兵衛復活さすために金貯めな……
いやあいつ死にすぎな!!
ミソラ、ヒャッハーと3人で神社に行くことにした。神社の境内にはたくさんの鳥居がある映えスポットがあるらしい、またミソラが盛るぞ。
「あれ? そういえばミソラは神社に行ったん?」
「いやまだ、みんなで行ったほうがなんかええやん」
「そうやぞ! みんなで行ったほうが楽しいぞ! 普段ぼっちやけどな! ヒャッハー!」
うん、ヒャッハー! 言うてるから誰も近づいて来んのやと思うヒャッハー! なんかうつったわヒャッハー!
俺たちは神社へ続くでかい石段を他の参拝客に混ざり少しずつ登ってゆく。このでかい石段って微妙に登りづらいよな。まあ細い階段よりは遥かにましやけど。
そしてさっきから何個かの赤い鳥居をくぐってはいるが、まだたくさんの鳥居はないようだ。
というかこんなところでやけどう○こしたくなってきた。どうやらこの山の頂上にトイレがあるようだ、親切。
それまで頑張って我慢だ。
「やあサキサキさん」
「waywayさん……」
トイレに行くため二人と別れてすぐ、最悪のタイミングで一番会いたくない人に出会ってしまった。黒ノ宮隊のリーダーであり最強で変態のwaywayさんだ。
「ちょっとすいませんトイレに行かせてください」
「ああ、それはすまない、だがすごい列だぞ?」
ここからはトイレが見える。女子トイレはものすごく並んでいるが男子トイレは空いているようだ。
「男子トイレに行くんで」
「サキサキさん、こんなに人がいるところではまずいんじゃないか?」
「個室に入るんで」
「いや、さすがにまずいと思う」
確かにまずい、男だとバラしてもまずいし、それになぜかここからはギルドホームに転移できないし……
「ちょっと用事思い出しました」
「ちょっと!」
俺は人のいない方を目指し早歩きをする。よしっ、この建物の裏でいいや。俺は神社の建物の裏でう○こをする。すぐ側で人々が行き交っているが、ここには誰も来ないだろう。俺はケツを出して
「ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ~」
──ガチャ──
「え……」
「え……」
う○こしてたらすぐ後ろの扉から黒髪ロングの巫女さんが出てきた。見られちゃった……




