↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】貞操逆転学園で男友達が近すぎる  作者: マイヨ@貞操逆転男友達2【8/31発売】
第3章 お前……女の子だったの⁉

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
114/119

第26話 別に軍人ごっこしてる訳じゃないから

※短いから今日は2話更新です

「ここが奴らの根城か……」


 港湾エリアにある打ち捨てられた廃倉庫が眼下に広がる。

 夜になれば人気は無く、照らす外灯はほとんど無い。


「隊長! 小職(しょうしょく)、発言よろしいでしょうか⁉」

「はい、どうぞ~渚橋さん」


 暗視ゴーグルカメラ越しに見える廃倉庫から目線は切らずに、背後にいる渚橋さんに発言許可を与える。


 ──言っとくけど、別に軍人ごっこしてる訳じゃないからな。上官らしく振る舞ってくれって、渚橋さんが言うから……。


 女性の要望には極力応えたいジェントルマンな俺としては、まぁ従うよね。


 正直、特殊部隊みたいな格好して、こうしてビルの屋上から夜中に現場を見下ろしてる自分は嫌いじゃないぜ。男の子だもん。


「今回の戦術目標はあくまで、観音崎晴飛様の奪還ですね。実弾は使用して良いでしょうか?」

「実弾の発砲は許可できない。相手はゴロツキとはいえティーンエイジャーだからな。模擬弾の使用も無しで、相手に身体的外傷は与えてはならない」


 相手を負傷させると、それだけ鴨居家が後ろ指を指される可能性が上がるからな。


「そんな……。決してコクピットを狙わないスーパーな新人類の超人パイロットですら、武装やメインカメラは容赦なく潰していたのに、それすら無しですか⁉」


「ああ、そうだ」


「……小職の立場で上官殿に意見するのは甚だ不穏当で、制裁として腹パンを受けるのは致し方ない所ですが、あえて具申させていただきます」


「別に腹パンはしないけど述べよ」


 おずおずと、だが何やら期待を込めて渚橋さんが手を挙げる。

 腹パン云々に一々、ツッコむのは負けである。


「徒手格闘のみで、この人数では如何に相手が新兵教育を受けていない素人だったとしても、制圧に時間を要し、肝心の観音崎晴飛様の救出に失敗する可能性が高いと愚考いたします」


「うむ、貴官の言う通りだ」

「でしたら……」


「俺はね。今回の戦いを、持たざる者が必ずしも負ける訳ではない……。持たざる者だからこその戦い方があるのだという事を示したいのだよ」


 弱き者や環境のせいで実力を十全に発揮できないハンデを負った者としての戦い方や矜持。

 アラサーリーマンとして大手とコンペで戦わなくてはならない場面に何度か出くわしたが、弱者には弱者なりの戦い方があるのだ。


 それを、止めたのに陰からこちらを覗き見ているであろう、カモちゃんに見せつけたいという狙いもあった。


「すまんな。私のワガママに貴官を巻き込んでしまって」

「いえ……。敬愛する上官の美学、しかと心に刻み込みます」


「あ、渚橋さんは別働だから俺の姿を見る事はほぼ無いと思うよ」

「そ、そんなぁぁああ!」


「では、作戦行動を始めよう」


 渚橋さんの慟哭に苦笑しつつ、俺は世にもバカバカしい作戦内容を渚橋さんに話した。


『貞操逆転学園で男友達が近すぎる2』 発売中です。

良しなに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。