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終末の魔王  作者: 南溟道人
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プヨブヨ

(敵ではない)

銀の人影からは至尊にさえ比肩する力と権威を感じる。敵であれば既にただ事では済んでいない筈だ。

…銀海のプヨブヨです。よろしく…

人影に肺や口などはない。大気を振動させて声を出しているようだ。

(銀海…?!)

思い出した。

気族は人型にも姿を変えることは(原理的には)可能。

玉葱、泡、浮の各族は齢を重ねれば天地の正気と高貴な金属を体に取り入れて共通の理想型に進化すると聞く。

人型はけだし議場での仮の姿、本来は泡立つミスリルの雲のような存在である。

亜神の国での官位は無任所参議に過ぎないが。

最も古く強大な気族の一柱だ。

(この存在への表敬のための臨時参議会だったのか?)

そもそも。気族にも様々な種族があるが。

玉葱族、泡族、浮族の姿は…

水滴、沼湖、雲を象ったものともされている。

至尊の市街迷彩服も光の濃淡や雲気の流れを現したものであり。戦闘服などではなかったのかも知れない。

「亜神の国のみんな…我々気族はこの星に生きてきました。私がいつから生きていたかはよくわかりません」

…ただ事ではない。

このような一般論めいたことを言うのは我々亜神だ。気族では異例だ。

「だが。私が生きているということが解ったのは…魔王の仲間を見てからでした」

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