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終末の魔王  作者: 南溟道人
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銀の光

猿族も来た。元帥源義仲(みなもとよしなか)である。

火薬術の研究中に殉職した前元帥は我々と同じ鳥族だから血縁はないが。武門の名族の姓として称しているようである。

金の唐草で襟と袖を飾った黒の詰襟を着たその人は。

佩剣を抜き放った。

「元帥。源義仲。見参!」

抜いた剣を肩に当ててから垂直に立てて。右に払ってから納刀。

余は前世での礼法は忘れたが。議場での敬礼の作法として正しいのだろうか?

「大儀である。非常時なれば参議会を開会する」

各部の卿は死、罷免、辞職などによって多く空位となっている。

礼法に煩い猿族さえ議場で刀を振り回す時代であれば空席に誰でも任命すればよいものではない。

無任所参議には鉱山族や緑膚族などの長老級もいたが今日は来ないようだ。

再び。銀の光。

(何奴…いつの間にそこに居た?)

白い亜麻布を纏った、銀の人影。


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