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-思い出せない記憶と母さんの態度-4P
「え!? ラターニャって、一パック千セクト以上もする高級な卵でしょ!? なんで!? どうしたの?」
僕はハッとして目を丸くする。
いや、本当にラターニャって言ってた? 寝ぼけて聞き間違えた可能性は? 僕はそんなことを考えながらも、高級卵の名前を聞いた瞬間、ぼんやりとしていた頭が、急に現実へ戻るように冴え渡っていった。
ラターニャの卵は、普通の卵が一パック五十セクトに対し、倍以上の値段で売られている。というか、使い捨ての安い魔水晶なら二個くらい、普通に買えちゃう位の高級品。
その分コクも深みも、普通の卵の比にならないくらいあって、とても美味しいとされるんだけど……。
いくら僕が、魂の使命こん願者になってお金が余ると言っても、いつ死ぬかも判らない。それに、




