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096.5-母さんの目覚め-1P
母さんが目を覚ましたのはそれから十二日目のことだった。
それは突然で、昨日まで死んだように眠っていたことが嘘だったと言わん様子で、僕が目を覚ますと優しげなほほ笑みを浮かべ寝顔を覗き込んでいた。
「うわぁぁぁぁ」
そんな母さんにびっくりして、僕は床へ転げ落ちる。そんな僕の態度に、不快感を少し抱かせちゃったんだと思う。
「リーウィンちゃん! そんなにびっくりしなくてもいいでしょ?」
そう言いったあと、「もう、母さんのこと死人かなにかだと思ってない?」なんて、あながち間違えていない指摘をしながら、よく寝た気がすると、大きく伸びをした。
そんな母さんを見て僕は、涙を浮かべながらも「ちょっと待ってて!」そう言い残し、医者の元へ飛んで行った。
医者の元へ向かっている道中、どんなことを考えていたかも覚えていない。でも、




