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096-母の異変-4P
背筋を凍らせるような悪寒が走り、母さんの体は……瞬間的にノイズを走らせるように歪んで見えた。まるで、この先になにが待ち構えているのか、現実を予兆させるような胸騒ぎが僕の中で駆け巡る。
「えっ!?」
僕は目を擦り再度、確認するけど、目の錯覚だったんだと思う。何度、確認しても母さんはいつも通りの姿で……。見間違い? いや、でも……。一瞬でもぐにゃぐにゃと歪んで見えるわけないよね? それにさっきの寒気のようなものは……? 僕はそんなことを考えながらも医者の元へ全速力で向かった。
こんな時こそフェルがいれば早い段階で処置して貰えたかもしれないのに、どこ行ったんだよ!? フェルが家にいればこんなことになっていなかったんじゃ!?




