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096-母の異変-3P
だけど母さんの姿はどこにもない。それに夕方だからかまだ電気もついていない。
出かけているのかな? なんて思いながら恐る恐るカーテンの閉ざされた暗いリビングへ入り、周囲を確認する。
だけど、人の気配は特にない。
フェルの姿もいつも通りないし……。母さんはどこへ行ったんだろう? そんなことを考えながら僕は、リビングのソファーへ向かった。
ムニュとなにかが足元で歪む感触。その中には、柔らかさと奇妙な硬さが混じっている。
え、なに!? もしかして、フェルでも踏んだ? うーん、まぁ、フェルならいっか。僕は驚き、体制を崩しかけながら踏んだものがなにかを確かめるため、電気を付け驚愕する。
「母さん!?」
えっ、僕が踏んづけてしまったのは母さんだったらしい!? どういうこと? そう思いながらも状況を理解しようと色々と確認する。
息や脈は弱いけどちゃんとしている。でも、思いっきり倒れたのかな? いくら揺すぶっても目を覚ますことはない。
寝不足? にしては息が浅すぎる気がする……。体調不良?




