853/1717
096-母の異変-1P
騒動のあと、僕たちは教会にある、街の安全を担う魂を導く者に呼ばれ、事情聴取をされていた。
「〜〜って言うことがあって……」
事情聴取とは名ばかりで、状況説明をしている段階からアリエルの問題行動だと理解されていたからか、特にお咎めもなく、僕たちは直ぐに開放された。
「そう言えば、ヘレナはどうなったんだろ?」
僕はアリエルのことで疲労困憊で溜め息をつきながら二人に聞いたんだけど、「放って置けば良くない?」なんてルフーラは一蹴。そんな態度に流石のクルトも苦笑を浮かべていた。
「うーん……」
僕はそん二人の発言に軽く眉間に皺を寄せ、また軽く溜め息をつく。
「……じゃあ五分だけ待って、来なかったら別のことするで良い?」
ルフーラは、僕やクルトの顔を見て億劫そうな息を吐き出したあと、そんな提案をしてきた。
五分でヘレナが戻ってくるかなぁ〜。




