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-アリエルの暴走-13P
二人の過去になにか大きな問題があったんだと思う……。
だけど、僕はそんなカルマンを追い詰めるように何度も追求し、批難し続けた。
そんな僕にカルマンは、アリエルと命の灯火を消した男を肩に担いだあと、「……迷惑かけた」そう葛藤するような声色で一言、サッと姿を消した。
ようやく事態は終息した。だけど僕の心の中にはなんともいえないモヤモヤだけが残り続ける。
そんなにすぐ対象できたんなら、男の人が死ぬ前にやってよ! どうして待ってたの!? そう聞きたくても、もうカルマンはこの場にはいない。どこにもぶつけることのできない苛立ちに、僕は床をドンッ。と叩き必死に理性を保とうとする。
避難所は嵐が去ったかのような静けさに包まれ、壁を殴った音だけが、無情に響き渡る。
そんな音に最初は戸惑っていた人々。だけど、アリエルが消えたことで、歓喜の声が耳をつんざくように響く。その度に、僕の心の中で何かが崩れ落ちていく。どうして、こんな状況で笑っていられるの……?




