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-アリエルの暴走-10P
なにもしないまま、見殺しにする方がもっと嫌だよ……!」
「おまえの気持ちも解らなくはない。が、こういう選択も時には必要だということを学べ」
「そんなこと……学びたくないよ……!」
カルマンの言うことは一理ある。誰も死なせないなんて不可能に近い妄言だということも理解できる。
だけど、そんな理論なんて、感情論に支配される僕にはなんの効果もなかった。
僕は足の震えが限界に達し、膝から崩れるように座り込み、嫌悪するように泣きじゃくる。
「おまえのせいじゃない……。元はと言えば俺が──」
カルマンはなにかを言いかけ、「いや……なんでもない」そう口を閉じながらも僕のせいじゃないと必死に宥めようとする。それがもっと惨めになり、自分が嫌いになりそうだった。
僕が泣きじゃくっている間もアリエルはとても楽しそうに男を翫んでいたけど、ある時を境に男はピタッと動きを止めてしまった。
それは




