224-続き-
マリアン・セラフィムだった。
「どうして!?」
僕は困惑した表情でマリアンさんに問いかける。
「あらあら。驚いた様子ね?
とはいえ、私はこのマリリアントの力によって、不老不死の力を受け継いでしまってね〜退屈だったのよ。
そんな時、空からメテオリットの欠片が降ってきたわ♪
私はそのメテオリットの欠片を手に取り、研究しようとしたの
するとそのメテオリットが急にしゃべりだし私に提案してきたのよ
この国を乗っ取らないかってね。
楽しそうだったし勿論OKしたわ
最初は誰でもよかったんだけど、メテオリットの寄生先ってなかなか難しくてね
色んな人間や生き物で試行錯誤……。トライアンドエラーをしながら、ようやくとても良い器を見つけたのよ。
そうそれがヌワトルフ。彼はとても良い器だったわ」
そう言いマリアンさんは不敵な笑みを浮かべ、身体さえ残っていればまだ動かせたのにと不満を並べる。
それはかなり異質で。僕の中で恐怖のような、不快感のような嫌な予感が募っていく。
そんな僕の本能は多分あっていたんだと思う。
「だけど、もっといい器を見つけちゃったの」
マリアンはんは僕のことにはお構いなしにカルマンへと一瞥をくれると、なにかを飛ばそうとする。
それが何か。僕には一切わからない。だけど、とっさにカルマンを守らなければいけない。
そう思ったと同時に、体が勝手に動き僕はカルマンを突き飛ばしていた。
「おまっ……! なにしやがるんだ!」
突然、突き飛ばされたカルマンの声が遠くの方で響く。だけど、そんな声に意識なんて向けられない。なんだかわからないけれど、僕はそれどころじゃなかったから。
でも、うわ言のように、多分。自信はないけど……。
『カルマン、逃げて』
そう言っていたような気はする。
僕がカルマンを突き飛ばしたと同時。徐々に身体の術を奪われるような感覚が襲いかかる。
それは錯覚かもしれないし、本当のことかもしれない。ただ、体が重くていつもの様に動かせていない感じがするのに、動いているような……奇妙な感覚を覚えてしまう。
薄らと見える視界。何故か、カルマンへと攻撃しはじめる僕の体。
(これは……どういうこと?)
理解が追いつかず、頭が真っ白になっていく。
これは現実? それとも夢? 僕は何もわからないまま。ただただ、薄ぼんやりと見える奇妙な映像を見つめ続けた。




