とある世界調査員の回想6(世界調査員たちは、創意工夫して悪い支配者たちを治療する)
分身体として無数に増えた調査員たちは、物心ついた頃から、いや、中には赤ん坊のころから、虎視眈々と勉強して、医学部に入学した。
とくに精神の病気について学び、研究室に入り、研究活動に専念した。
洗脳や調教の仕組みをそしてつぶさに理解した。
その治療薬の研究もした。
精神状態を変えることができる薬というものも無数に発見した。
すでに存在していた安楽死の薬も、さらに改良して安価に大量生産できるようにした。
そして、普通、医者は患者が自分の病院にやってきてはじめて治療活動をするものだろうが、そんなことをしていたんでは、いつまでたっても頭がおかしいものたちは、世界調査員たちの病院にやってこないであろうことがわかりきっていたので、世界調査員たちは積極的な治療活動を展開しはじめた。
そう、あたまがおかしいものたちを探し出して、ありとあらゆる方法でこっそりと治療をはじめた。
なぜなら、頭がおかしいものたちに限って、真正面から本人に説明し、治療しようとすれば、拒否することがわかりきっていたからだ。
へたをすれば、暴力を振るわれる危険もあった。そんなことはすでに無数の分身体の調査で確認済みだ。
だから、世界調査員たちは、適当な理由をつけて、世界の支配者や指導者たちと交流する機会を育んだ。
政治経済その他で影響力の高い人たちを選んで、はじめはその信者や友達や仲間のふりをした。
そうでなければ、治療活動がそもそも難しかったからだ。
そのために、世界調査員たちは、その演技力を徹底的に鍛えた。
あらゆる小説、漫画、映画を読み、見て、そこに出てくるあらゆるキャラになりきる訓練をした。
また、劇団などにも参加して、演技の訓練もした。
社会に出て、いろいろな仕事人になりきる訓練もした。
世界調査員の分身体の一部は、そのままうまく俳優業や女優業などについたりもした。
その過程で、経済的にも良い稼ぎを生み出した。
だものだから、お金持ちのクラブやサークルや交流会などにも自由に参加できるようになった。黙っていてもお呼びがかかるくらいになった。
世界調査員たちは、そうした仮面をかぶりながら、誰にも気が付かれないままに、世界中の要職にある者たちと親交を持てるようになった。
そして、、、、治療は、秘密裡に進められた。
世界調査員たちは疑われないように、自分で自分を治療するまねごとまでした。
これは実に簡単だった。何しろ、治療者も患者も世界調査員なのだから、造作もない。
ひどい病気がたちまち治った。全部演技だったけど。。。。
世界調査員たちはそうしてありとあらゆる方法で、世界をひそかに征服して、、、いや、治療していった。
新世界技術で完璧に整形し、美容に専念した世界調査員の女優などにかかれば、エロ支配者たちはイチコロだった。
そうした治療に対して、とんでもない額のお金を大喜びで払うエロ支配者たちもいた。あはは。
なにしろ、世界調査員たちは、そういうことのためだけに、生まれた瞬間から、いや、生まれる前から、、、生きているのだから、、、そんな者にたちうちできる者はほとんどいなかった。
そうして、ついには、神や全知全能といわれる創造主たちですら、世界調査員たちのひそかな治療活動を見破れないほどになっていった。
何しろ、その演技訓練の中で、、、ついには、世界調査員自身ですら、自分がもう何者であるのか、わからなくなったりもしたからだ。
とある世界調査員などは、その人格が、一生に一度だけ、治療者に切り替わるような自分でも完全に思い出せないような自己催眠をかけたりもしていたのだ。
だから、いくらそうした世界調査員の心を読んでも、読めても、、、その正体はわからないのだ。世界調査員自身ですら、、、もう、自分が世界調査員であることを、完全に忘れてしまっているのだから、、、。
まるでそれは、透明な時限爆弾のようだ。
存在すらわからない、、、いつどこで爆発するかもわからない、、、仕掛けた本人ですらわからない、、、ただ、それが起爆するのは、酷いことを確信犯でする悪党たちにだけ、、、という設定がなされているばかりだ。
たまに、世界調査員の一部は、悪い支配者の洗脳をわざと受けて、うっかりそのまま洗脳されてしまったりしたが、、、この時限爆弾システムによって、洗脳されて信頼を得て、悪い支配者の治療を成功させてから、その後、うまく自分で自分を治療することができたりした。
私は、この治療方法はなかなかすごい、、、、と思ったものだ。神業、、、ならぬ、世界調査員技だ、、、おみごと!
もう、こうなると、誰が世界調査員で誰が世界調査員じゃないのか、、、、もうわけがわからなくなてしまったが、世界調査員たちは、つまり、うまくやったわけだ^^
ただ、世界調査員たちのこうした創意工夫の治療が結果的に不成功となった場合には、ある段階で悪い支配者を狩る狩人たちが派遣された。




