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異世界侵略9日目(異世界すべてを愛で侵略してしまえ!)



俺は、次の異世界にきた。



はじめに出会ったのは、ゴブリンだった。



ごぶごぶ言っているが、意識体である俺には、彼らの意志が直接わかる。



「獲物を見つけた、、、、狩りに行くぞ、、、」などと言っている。



久しぶりに、異世界らしい異世界にきたなと思う。



そもそも、異世界はこうじゃなくちゃと思う。



ゴブリン一匹すらいない異世界など炭酸の抜けたコーラのようなものだ。味気ない。



さて、ところでこいつらは、何を狩りにゆくつもりなのだろう?



俺は、ゴブリンたちの後を透明な意識体となって尾行してゆく。



はたして、彼らの行き着いた場所は、村のようなところだった。



人影が見える。



ゴブリンが狩ろうとしているのは、どうやら人族のようだ。



俺は、人族の人数や村の様子を調べてみる。



人数は、30人くらいか、、、畑があり、家畜を飼っている。



そして、俺は、さて、、、どうしたものか、、、と思う。



この狩りを止めるべきか、、、どうなるか見守るべきか、、、



ゴブリンたちの数は、数百はいる。



村人たちには勝ち目はないだろう。



だが、、、、家畜たちがこれまた数百はいる、、、、



イノシシのような豚のような感じのやつらだ。小さな丸い感じのツノがあったりする。なかなかつぶらな瞳をしている。



俺は、ちょっと考え込む。



ここで俺がゴブリンを止めてしまうと、、、、この家畜たちは、このまま家畜のまま殺されてしまうのだろう、、、と思う。



もし、ここで俺がゴブリンを止めなければ、人間たちが、殺されてしまう。



まあ、家畜たちもゴブリンに殺されるのかもしれないが、かならずしもそうなると決まったわけではない。



家畜たちとゴブリンたちは、案外、仲良くやるのかもしれない。。。



となると、、、俺は、どうするべきなのか?



はたとわからなくなってくる。



止めるべきか、止めざるべきか、、、それが問題だ。



まあ、俺は、いつだって体験操作能力とワールドエンドの発動で、こいつらを助けることができるんだし、懲らしめることもできるんだから、もう少し様子を見てからでいいかと思う。



見守っていると、ごぶごぶとひそひそ声でゴブリンたちが、密談しはじめる。



なになに? 「まずは、あの離れた家を占拠しよう、、、」だと?



俺は、その離れた家の中を透視してみる。



あ、、、、年老いた老婆と若い娘がいた。



あー、これは、あんまりよろしくない状況だな、、、と思う。



それに、その家は家畜も飼っていない。しかも、老婆も娘さんも善良そうな眼をしている。



しかたがないので、俺は、ゴブリンたちに集団催眠をかけた。



まあ、簡単に言えば、記憶や心を操作した。



その場にいたゴブリンたちすべてが、その離れた家についての記憶を失った。



さらに、家畜を飼っている家が気になるようにしてやった。

ついでに、家畜に愛着を持つようにしてやった。



まあ、これくらいのことは、してもいいだろう。



ゴブリンたちは、ごぶごぶ言いながら、家畜をたくさん飼っている大きな家に向かって進んでいった。



そして、家畜たちが囲われている柵を破壊し、家畜たちといい感じになる。


頭をなでたり、おしりをなでたり、、、おいおい、、、セクハラになるぞ、、、と思うが、家畜たちは、まんざらでもなさそうだ。



たまには、こういうのもいいだろう、、、と思う。わきあいあいだ。



そこに、大きな家から、数人の男が出てくる。手には、剣を持っている。



あー、、、これは、止めなければならないパターンだな、、、と思う。



こでの場面では、俺は悩まない。こいつらは、止めなければならない。



そもそもゴブリンたちは、まだ何も悪いことをしていないどころか、家畜たちと愛をかわしている最中なのだ。



悪いのは、この人間どもだ。と思う。



見ろ、、、このゴブリンと家畜たちの愛情あふれる交流の光景を、、、



それがわからないのであれば、心が死んでいるのだ。



ゴブリンはみんな悪い奴だ、、、という先入観で心が窒息死しているのだ。



そりゃそうなるだろう、何の罪もない家畜たちを、毎日、平気で殺してほふっているのだからな。。。



愛が心から消えてしまうのも無理はない。



俺は、しょうがないので、この男どもにも、愛を強制注入してやった。



新世界では、願望や欲望や感情や気分なども自由自在にコントロールできるのだ。



新世界では、それは自分自身だけしかコントロールできないようになっているのだが、こういう場合は、例外的に強制介入してもよいことになっている。



つまり、魂たちを不幸や苦しみや争いから救助するためならば、心の操作は許可されているのだ。



俺は、そうしてゴブリンと人間たちの争いと殺戮の運命を強制的に捻じ曲げて、変更してやった。家畜たちも、これで救われた。



感謝するがいい、、、と思う。



文句を言ってくる人間がいたが、単なる自己中な文句だったので、却下した。



家畜たちをころしてほふるのは、自分たちの当然のけんりだとかいうのだ。



昔から、そうしてきたのだから、それを邪魔しないでくれという。



だがねえ、、、そうはいかないんだよ、君。。。



邪魔しないでくれというのなら、ゴブリンたちが君たちを襲撃することも邪魔しないよ、、、いいのかい?



と、思ったが、まあ、完全に自己中な相手には言うだけ無駄なので、問答無用で記憶を奪い、愛をぶち込んでやった。



離れた家にいた老婆と娘さんは、話が通じる相手だったのでかくかくしかじかなので、これからはゴブリンと家畜たちと人間たちで仲良くやってくれ、、、と説得して事なきを得た。



その老婆と娘さんは、実は、昔から家畜たちの悲惨な運命に心を痛めていたらしい。だから、とても喜んでくれた。ずっと家畜を食べないで暮らしてきたらしい。



こういう魂がいると俺もうれしくなる。



どいつもこいつも他の種族を殺して食ったり、奴隷にしてみたりしたがる奴ばかりだと心がどんどんすさんでくる。



そういうのばかりだと、ぽちっと、ワールドエンドで消したくなるのだ。



そういう心は、存在しないほうが良いと思う。



だってそのままだと、延々とそうしたことを繰り返しつづけるんだからね。



俺が何かの手違いで、この異世界の家畜やゴブリンや人間にならないという絶対の保障もないんだからね。



今は、新世界システムが確立しているから、とりあえずこうして安全な透明意識体で自由自在な状態だけど、、、いつ何時、こういう邪悪な心が世界に拡散して力を持ち、新世界システムを破壊してしまうかもしれないじゃないか。



だから、そうした苦しみを与え合うことが当然と考える異世界など、放置しているわけにはいかないのだよ。



それは、病原菌の繁殖や伝染病の拡散を放置していると、ついにはみんな病気になって死んでしまうのと似ているのだ。



だから、愛の不足しすぎている魂が世界に増えることは、認められないのだ。



また、そうした世界の存続も認められない。



それは、そういう者たちだけでなく、世界全体に苦しみをもたらすからだ。



さて、、、俺は、とりあえず、ここにゴブリンと人間と家畜たちの楽園を生み出した。



だが、当然だが、この村はこの異世界の一部でしかない。



だから、これは手始めにすぎない。



俺は、100億くらいに分身して、その異世界のありとあらゆる場所に散った。



全部、今の俺と同じ透明な意識体だ。能力も俺と同じだからちゃんとやってくれるだろう。



どうしても何か問題があってやむなくワールドエンドを発動する前には、全分身体に連絡をするように伝えておこう。



ふっふっふ、、、こういう異世界侵略もなかなか楽しいではないか。



いろんな異世界の各種いる魔王たちは、こういう楽しさを味わっているのだろうか、、、と思う。



愛の暴力で侵略するか、恐怖の暴力で侵略するか、、、、その違いでしかない。



どうせなら愛の暴力で侵略してやろう。



異世界にいるすべての魂を強制的に幸せにしてやるのだ。



嫌とは言わせない。



俺は、自分の頭に魔王のツノを生やしてみた。



ツノの色はピンクにしてみた。



やさしい愛の色だ。



本体にツノが生えれば、当然分身体たちにも同じツノが生える。



王宮の分身体が王と妃の心を愛で蹂躙したと報告が来る。



もう彼らは、他の魂を愛さずにはいられなくなったのだ。



悪い統治をする自由は、こうしてはく奪されてしまった。



こうしてみんな愛の奴隷にしてやった。



気分爽快だ。



ちなみに、俺は透明体のまま活動をしていたので、世界が愛に満ち溢れたのがなぜなのか、、、、誰も気が付かなかった。



まあ、たまにピンクのツノを見せびらかせたかったので、肉体化してみたりもしたので、その異世界中に、ピンクのツノが大流行してしまった。



異世界中がピンクのツノグッズであふれかえってしまった。


ピンクのツノ魔王の銅像も何万体も出現してしまった。



ピンクのツノコスプレなども、文化として定着してしまった。



もうどこに行っても、ピンクのツノだ。。。



さすがにここまでになると、やりすぎたかな、、、と思った。


あんまり肉体化しないほうが良かったかなとちょっと後悔した。



こうして、、、俺の来訪した異世界は愛に満ちた異世界に変貌してしまった。



優等生の異空間ちゃんは、なぜかちょっと嬉しそうだった。



異空間ちゃんは、こういう侵略プレイが結構好きらしい。



今回は、何も文句を言わなかった。



俺は、こうして異世界の統治者になってしまった。



分身体のひとつに統治をまかせて、次の異世界に行こうと思った。



が!、、、そこで思わぬアクシデントが発生した。



なんと! その異世界の創造主が現れて怒鳴り込んできたのだ。



その異世界の創造主も、俺と同じ透明な意識体だった。



むむむ、、、危うし俺!



はたして俺は、この創造主との勝負に勝てるだろうか?



相手はなんと、、「全知全能」だという。



いかにも、手ごわそうだ。



だが、こちらも新世界の体験操作能力とワールドエンドがある。



だが、本当に相手が全知全能だったら、、、やばいかもしれない、、、と弱気になる。


全能っていうと何でもできるって意味だからね。



本当なら、やばいかも、、、。



俺は、汗ばんだ手に、体験操作能力の剣とワールドエンドの盾を握りしめる。


そして、愛のマントをまとい、、、、ピンクのツノを明滅させる。



いざ、勝負!!!



続く



今日の教訓:異世界すべてを愛で侵略してしまえ!





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