異世界侵略7日目(魂にわざと失敗させて、わざと損害賠償を請求する支配者)
さて、いそがしい、いそがしい、、、私は、すぐに次の異世界にやってきた。
ここでも悲痛な叫びがするぞ、、、
その異世界では、魂たちは、自動車のようなものに入れられていた。
魂が、肉体のかわりに、自動車のようなものに入れられていたのだ。
その「自動車もどき」のようなものの材質がどんなものなのかはわからないが、人々?は、それが当たり前のように、生活していた。
一台の自動車もどきが、超高速で、ボクの横を通り過ぎた。
危ない!と私は、とびのく。
私は、すでに肉体化しているのだ。 ぶつかったら壊れてしまう。
そう、実は、私も自動車のような姿になっている。
なんて危ない奴なんだろう、、、と通り過ぎて行った暴走自動車もどき君を振り返る。
案の定、あらあら、別の車にぶつかった。あ、またぶつかった、、、、ひどいものだ。
相手の車たちは大破し、猛スピードの車も大破した。
あちこちから、いろいろな自動車もどき君や自動車もどきちゃんが、、、集まってくる。
サイレンを鳴り響かせて。。。警察官のような自動車がやってくる。
ヘッドライトの光を点滅させている。
その光が、私には、異様に残酷で冷たく感じられた。
目はうそをつかない、、、と言うが、この世界ではあの光が彼らの目なのだろう。
意地の悪い目だな、、、、と感じる。
どうやら、猛スピードで走っていた車君が、罪に問われているようだ。
私は、その会話をテレパシーで盗み聞きする。
「おい!お前は、とんでもない罪を犯した。ミロ、そこら中、大破してしまったではないか。損害賠償として、一生強制労働だ。」
などと言っている。
暴走していた車君は、泣きそうな声で言う。
「違うんですよ。なぜか、ブレーキがきかなくなって、ハンドルも効かなくなって、どうしようもなくなってしまったんですよ。わざとやったんじゃないんですよ。」
必死で訴えるが、誰も彼の言葉や叫びに耳を貸さない。
「お前がやったのでなければ、誰がやったというのか?責任逃れのために、嘘をつくんじゃない!ミロ、お前のせいで、みんな酷い目にあってしまったではないか!」
などと言われている。
外野の車たちも、そうだそうだとはやしたてている。
ふむ、、、、これは調べる必要がありそうだ。
私は、真実を調べるために、時間を巻き戻した。
新世界システムを一部切り取って、異世界に持ち込むと、そうしたこともできてしまうのだ。
しかも、その時の彼らの心の状態までわかるのだ。
だから、新世界では、誰も真実をごまかすことはできない。
私は、時間を巻き戻してゆく。
そして、暴走車が暴走する直前で止めた。
そして、その時の魂の状態を点検する。
なるほど、、、、この魂には、まったく悪意はないな、、、つまりは、故意ではないということがわかった。
次に、彼が意図していないのに、車が加速し始めたことを確認した。
彼の言っていたことが嘘ではなかったことがわかった。
私は、その原因を調べてみた。
すると、彼の意識への外部からの干渉が確認された。
彼とは別の邪悪な意識が、彼の意識に入り込んできたことを確認した。
そして、その邪悪な意識が、彼の意識を乗っ取り、わざと彼の車を加速させたことを確認した。
さらには、ハンドルのコントロール権も奪ったことを確認した。
極めつけに、彼の意識そのものを乗っ取ったことを確認した。
何度も、短時間だが、彼は、意識を失っている。(自分では気づいていないが)
彼の意識はといえば、おろおろと、、、自分の意思してもいない暴走状態の自分をどうしようもなくパニックになっていた。
なるほど、、、、私は理解した。
この世界の魂たちは、肉体の形は違っても、やっぱり邪悪な支配者に酷いことをされていたのだ。
なんのために、そんな酷いことをしたのか、、、調べてみた。
すると、その世界の創造主を崇めない魂をいじめるためだとわかった。
彼を断罪した警察官は、その下僕だとわかった。
一生強制労働だと断罪するように命令していたのは、良く調べてみれば、この異世界の創造主だった。
しかも、自分が直接手を下すと自分が恨まれたりするので、こうした自分の下僕たちを使って、わざと事故にみせかけたシナリオを描き、わざと大事故を起こさせ、同時に、その責任を問い、一生苛め続けることを正当化するためだったのだ。
なんというえげつないことをする異世界だろう、、、私は、気分が悪くなった。
それはまるで、ラジコン自動車に人を無理やり乗せて、そのラジコン操作でその車を暴走させ、大事故にして、その無理やり乗せた人に、その事故の全責任を問うような行為だった。
しかも、暴走車にぶつかられた車もどきたちも、その暴走車が悪いのだと本気で罵り続ける始末だ。
そうした、二重三重のいじめになっていた。
これは到底、許されることではないな、、、と私は判断した。
このとんでもない犯罪行為の全記録を、私は新世界システムにテレパシーで送信した。
すぐに現行犯逮捕の許可が下りた。
こんな確信犯の多重いじめは、あまりにも悪質だったからだ。
この異世界の創造主は、天から一部始終を見て楽しんでいた。
私と同じ透明な意識体として、、、、そこに存在していた。
すでに、私は調査のために、車型の肉体から透明体に変身していた。
だから、創造主であろうが関係なかった。対等な意識体同志だった。
そして、私は、その異世界の創造主に「体験操作能力の首輪と手錠」をつけた。
同時に、異世界の創造主は、暴走車の彼の中に捕縛された。
空間にひずみが生まれ、そこから声が聞こえた。
お前は、もうその車から出ることは一生できない。
お前が出した判決は、一生強制労働だったからな。。。
透明な意識体には寿命がないから、、、永遠に強制労働をするがよい。
自分の出した判決は、自分で受けるがよい!
そのような声が響き渡った。
こうして、この異世界の創造主は、自分が意図していない失敗やミスや事故や罪を永遠に繰り返し、その償いのために強制労働や拷問を受け続けることになった。
また、周りから助けを得られず、ボロカスに否定されつづけることになった。
いくら、自分に悪意などみじんもないのだと叫ぼうが、自分が意図したことではないとわめこうが、、、、誰も、その異世界の創造主をかばおうとしないどころか、反省していない、、、などと言って、さらに悪者扱いし否定する始末となった。
それが、その異世界の創造主が他の罪のない魂に与えたとんでもない犯罪行為だったのだ。
であれば、責任は取らねばならない。
損害賠償は払わねばならない。
いかに、それが過剰すぎる損害賠償であっても、一生、いや、永遠の時間をかけてでも、払わねばならない。
そうでないと、意識世界の公平性が保てないのだから、しょうがない。
酷いことのやりっぱなしは、許されない。
自分が確信犯で意図したことには、責任を取らねばならない。
支配者として被支配者に与えるものは、自分への贈り物なのだ。
受け取るがよい。
永遠の強制労働や拷問を魂たちに贈ってきたのなら、それを受け取るがよい。
新世界システムから裁判官タイプの意識たちがやってきて、そう宣告した。
たまに、出てくるんだよね、、、、裁判官。
重要な判決を下す時には、よく出てくる。
ちなみに、ワールドエンドで世界を消すことは、こうした判決よりも重要度が低い。
なぜなら、ワールドエンドで世界が消えても、新世界システムにすべてバックアップがあるので、望みなら、まったく同じ世界を生み出すこともできるからだ。
ただし、わざわざ新世界があるのに、あえて酷い世界を望む魂はいないので、再生させること、普通はないんだけどね。
だから、世界を消すことは大したことじゃないんだよ。
それよりも、意識体が、その自由意志で故意に何を意思し、実行したのか、、、を確認し、その内容が酷いものならば、しっかりその責任を取らせることのほうがはるかに大事なことになっている。
でなければ、そうした確信犯の魂たちは、いくらでも酷い世界を生み出し続けるからだ。
ほっとくと、永遠にだって生み出し続ける。
だから、そうした確信犯で酷いことをする魂に、しっかり完璧に責任を取らせることの方が重要になったんだよ。
でないとやったもん勝ちだ、、、とか思って、ずる賢く利己的になり、悪いことをやりまくろうとするからね。
ちなみに、暴走していた彼には、まったく故意の悪意がなかったので、完全無罪放免となった。というか、被害者として、その異世界の創造主が強制労働によって生み出した利益を無償で得られる特権が付与された。
でないと、償いにならないからね。
酷いことをやられた魂が、みんな泣き寝入りしなければならないのでは、意識世界の公平性や道理が通らないからね。
こうして、私は、後の処理を新世界システムの裁判官たちに任せて、次の異世界に行く準備をはじめた。
基本的に意識世界の旅人たちの仕事は、調査なのだ。新世界の裁判官たちがこうして出てきたのなら、長居は無用だ。
おそらく新世界の裁判官たちは、その後、この異世界をワールドエンドで消すことだろうが、後は彼らに任せよう。
今日の教訓:
その自由意志で故意に他の魂に酷いことをすると、その全面的な責任が問われることになるので気を付けよう。
(創造主や支配者のような立場にある意識体たちは、その好き放題できる権力があればあるほど、その責任が大きくなることを理解しよう!)




