表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/48

異世界侵略3日目(罪のない哀れな人々に苦しみを与えて観察して楽しむ支配者①)


異世界侵略3日目



無事、侵略を果たし、うれしいことに1000憶の魔王を新世界に呼び込むことに成功した私は、一躍、新世界のヒーローになってしまった。



とりあえず、ヒーローとなってしまたのですが、ちなみに、私には、性別というものがありません。



こうして、「私」などと一人称で語っているが、別に、「あたし」にも、「ボク」にも、「俺」にも、「あたい」にも何にだってなれる。



黒い物体や魔王にだってなれるんだから、まあ、当然といえば当然だろう。



新世界では、人格の選択肢は、ほとんど無限にある。



それが、新世界の良いところだともいえる。



望めば、何にでもなれるのだ。



せっかくなんで、ちょっと変身してみよう。人格「あたし」でやってみよう。





えっへん、「あたし」参上~!


じゃ、話の続きなんだけど、、、こうしてあたしにだってなれるのよ。


でもね、自分がイメージできないものには、さずがになれないのよね。



だから、新世界の体験者たちは、体験図書館でよく勉強するの。



それが、自分の楽しみに直結しているから、せっせと自発的に勉強するわけね。



昔々の旧世界の漫画という読み物などを読み漁って、新しい気に入ったキャラが見つかると、すかさず変身していろいろ、、、楽しみ始めるの。



さて、、、話が脱線しちゃったけど、あたしは次の異世界に行かねばならないのよね



それが異世界の旅人のお仕事だから。



お給料が出るのか?と気になる魂もいるかもしれないけど、残念ながらお給料はないのよね~、これが、、、。



お給料でないんだけど、異世界を旅することで、今まで自分が知らなかった世界や体験ができるというメリットがあるのよね。



だから、こうして異世界侵略者として、お仕事を受けているの。



ま、侵略者っていっても、実質は、魂たちの救助作業なんだけどね。



あらゆる世界を新世界が侵略して、あらゆる世界をあらゆる魂の楽園に「強制的に」しちゃうから、、、まあ、やっぱり「侵略」なのかしら。



でも、最終的にみんなに心から喜ばれる侵略なのよ。



不幸になって苦しみ続けるなんて、許さないわよ!ビシーー!って感じね。



まあ、苦しむのが趣味で本当に楽しいってんなら、それは別にいいんだけどさ。



本当に嫌な体験をし続けることは、断じて許さないのよ。



ま、そういうわけで、旅人たちは、変な奴が多いわね。個性派ぞろいなのよ。



あ、そうだ、侵略に行く時間だわ、、、急がないと、、、




あたしは、時空間のひずみから、次の異世界に移動した。




あら、、、ここは、、、あらあら、、、なんというか、ここは、檻の中ね。



鉄格子なんて、透明なあたしには、関係ないんだけど、中にいるのは、気分が悪いわね。



ということで、あたしは、鉄格子をすり抜けて、外に出ようとした。



が、ふと見ると、囚われている者たちが檻の隅のほうにいるのが見えた。



あー、これは奴隷的な匂いがします。



あたしは、そそくさと、その奴隷たちに、体験操作能力で、何があっても全部最高の体験になるようにしておく。これで安全ね、後で新世界に連れてゆこう。。。



檻の外には見張り番がいて、寝ている。



あたしは、体験操作能力で強制的に、檻の中に囚われて奴隷にされる悪夢をみせてやる。



う~~~ん、、、、とうなされているが、起きたら反省しないさいよとつぶやく。



階段を登ってゆくと、大きな鉄の扉があるが、そんなものは、あたしは現在意識体なので、素通りする。



どうやら貴族のような感じの着飾った者たちが、パーティのようなことをして打ち興じている。



こいつらが、諸悪の根源か、、、と思うが、しっかり調査してから判断しなければならない。



あたしは、貴族たちの記憶に侵入して、その過去を調べ始める。



ふむふむ、、、親玉のボスがいるようね、、、。



あたしは、即座にそのボスのところに瞬間移動する。



純粋な意識体である時は、相手のことを意識するだけで、時空間を瞬間移動できちゃうのよね。



ふふふ、、、いつ使っても、便利な能力だわ。



貴族たちのボスは、立派な家に住んで、大勢の召使いたちにかしづかれていた。



ふむ、、、、あたしは、召使に化けることにした。



もちろん、飛び切りの美女に化けた。



さあ、ボス試験よ。



ボスは、あたしを見て、いぶかしげな顔をしたが、みるみる好色な顔つきになり、あたしの方に向かってくる。



「ほう、見かけない奴だな、、、だがなかなか良い顔立ちをしているではないか」



などと、、、あたしに言い寄ってくる。



あたしの体にさわろうとしてきたので、ひらりとかわし、背後にまわって蹴りを入れてみる。



ボスは、前につんのめって、ごろごろと床を三回転くらいしてとまった。



さあ、問題は次の反応ね。。。



ボスは、顔を真っ赤にして、わめきはじめた。



「こ、、、こいつをひっとらえろ! 殺してもかまわん!」



予想通りの反応だわ、、、、。



どこの世界にも、たいていどっかに探せばいる自己中のわがままボスタイプだった。



あたしは、「体験操作能力の手錠」をボスにかける。



ついでに首輪もつけといてあげる。



まあ、見えない手錠と首輪なんだけど、、、。後でその機能は説明してあげる。



あたしは、ぶるぶると震えて、怯えた演技をする。



ボスの部下たちが、わさわさと集まってきて、あたしを捕まえようとするが、あたしはキャーキャーいいながら、しばらく逃げまわる。



部下の中に、このかよわいレディを助けようとする者がいないかどうか確かめるためだ。



筋骨たくましい男どもは、なぜこのか弱いレディであるあたし一人を捕まえられないのか、いぶかしがっている。



それもそのはず、捕まえられそうになると、あたしは透明意識体に一瞬だけもどって、すり抜けていたから、つかまるはずがない。



あたしを助けようとする白馬の王子様は、残念、、、いないかな、、、、とあきらめかけた時、ひとりの青年が「うおーーーっ!」と叫んで、あたしを捕まえようとしていた筋肉男にタックルした。



「今のうちに、逃げろ!」とその青年は言う。



やったー! たまにいるのよね、、、こういうのが、、、、。



あたしは、その青年に体験操作能力を付与して、同時に、新世界の意識体としての奥義を伝授した。



その青年は死を覚悟して、見ず知らずのあたしを助けたのだ。奥義を受ける資格がある。



奥義とは、あたしと同じ能力を使えるようになることだ。



次の瞬間、その青年は、筋肉男の剣にざっくりと切られてしまったのだが、なぜか、血も出ないし、倒れもしない、、、切られた箇所が一瞬で再構成されて元通りになるからだ。



意識体からの変身技術の応用だ。それが自動発動しているので、何度切られても、瞬時に再生する。



青年は、自分の状態が変であることにしばらくして気が付いた。さかんに目をこすっているのは、夢か何かだと思っているのだろう。



その青年の名前は「ブルー」といった。



意識体どうしであれば、テレパシーが通じる。あたしは、ちょっと待ってて!と青年に伝える。



あたしは、次から次へとやってくるボスの家来たちにかたっぱしから体験操作能力を付与して、幻覚を見せて、その足を止めている。



体験操作能力は、こうした使い方もできちゃうのよね。



一時的に新世界の体験図書館と彼らの意識をリンクさせれば、どんな体験でも味わってもらうことができる。



彼らの意識は、新世界の体験図書館にお出かけ中となるので、当然、肉体は、意識をうしなってその場に崩れ落ちる。



まあ、お仕事で仕方なくしていることでしょうから、今回は、適当にそれぞれの個性に応じて楽しめる体験にリンクしてあげた。



さて、、、ついに、やっと新手の家来が出てこなくなった。



そこら中に、幸せそうな表情の肉体が転がっている。



さて、、、と私は、ブルー君を振り返る。



ブルー君は、唖然とした顔をしたまま、固まっている。



あたしは、かくかくしかじかでと、、、テレパシーで説明する。



ほら、肉体から離脱して意識体だけで空を飛んだりできるでしょ? と、一緒に意識体になってみたりして、やっとブルー君は、あたしを信用できたようだ。



だけどまだ、半信半疑みたいなので、しばらく付き添うことにしよう。 だって、命がけであたしを助けてくれた白馬の王子様なんだもの。



さて、、、、問題は、これで解決したように見えたんだけど、まだ奥がありました。



続く



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ