異世界侵略1日目(まったりオーラちゃんとの遭遇!)
さて、、、準備ができた。出発しよう。
私たちは、準備を整えて異世界にワープした。
「どの異世界にゆくんだい?」
相棒の旅人が聞いてくる。
そりゃあ、決まっているだろう、、、魔王とか魔物とかがいる異世界だよ。
「なんで?」
なんでって、そりゃ、異世界の定番だからだよ。
「その選択、安易すぎないか?」
いいんだよ、どうせ、あらゆる世界を救わなきゃいけないんだから、、、
「そうか、、、まあ、それなら、別にいいけどな、、、」
私の相棒の旅人は、納得してしまった。
(もうちょっと、いろいろ突っ込まれるんじゃないかなと思ったんだが、、、納得してしまった)
さて、まずは、魔王を探さなければ、、、
私たちは、いきなり空間のひずみからとある異世界に出現した。選択はランダムだ。
すると、、、、何のへんてつもない野原に出た、、、、。
こんなところに魔王がいるわけがないな、、、と私は思った。魔王城とか見当たらない。
試しに、魔王を呼んでみた、、、「おーい!魔王ー!」
すると、、、野原の中から、何か黒いものが出現した。
???
私たちは、それがはじめ何かわからなかった。
黒い物体は、だんだん大きくなり、ついには、私たちよりずいぶん大きくなった。
さすがに異世界だ、、、予想外のことが起こってくれる。
黒い物体は、ついに、私たちの身長の何倍もの大きさになった。
普通なら、ここで戦ったり、逃げたりするのであろうが、私たちには、最高最強の「体験操作能力」がある。
だから、のんびり構えていた。
すると、、、なんと、黒い物体は、私たちとおなじようにのんびりしはじめた。
これには、さすがの私たちも、めんくらってしまった。
栗い物体なので、のんびりしているのかどうかわからないと思うだろうが、オーラがのんびりしているのだ。
私たちには、そのオーラが見える。感じるといってもいい。
なんだか、しばらく、無言のまったりとした時間が流れた。
ちょっとテーブルを出して、紅茶でもいれたくなる雰囲気だ。
そこで、私たちは、紅茶を飲む体験を体験図書館から呼び出して、黒い物体と一緒に紅茶を飲んだ。
なんでそんなことになったのか、、、はっきりいって、よくわからないのだが、、、成り行き上、そうなった。
黒い物体は、私達の付与した紅茶を飲む体験を、驚くこともなく、一緒に楽しんでくれたのである。
私たちは、こうしたリアクションは、予想していなかったので、次にどうするべきか、ちょっとわからなくなってしまった。
このまま、野原で、お茶をし続けるわけにもゆくまい。。。
そう結論して、私たちは、その黒い物体にテレパシーで話しかけた。
「やあやあ、、、あなたは、魔王らしくないですが、魔王ですか?」
すると、なんと、返事がきた。
「そんなわけないでしょ。何馬鹿なことを言ってるの」
この返答には、さすがに私も驚いてしまった。
(今の今まで、一緒に、まったりとお茶をしていたのに、、、しかも、魔王じゃないって、、、何それ、、、)
「あ、、、それはすいません、魔王と呼び掛けて出てこられたので、魔王かなと思ってしまいました、ご無礼、お許しください」
「別にいいわよ。魔王じゃなくて残念?」
「いえいえ、そんなことはありません。一緒に、お茶してくださり、ありがとうございます」
なんで、こういう会話になるのだろう、、、と私は心のどこかで思う。
(確か、、、、私たちは、異世界を侵略しに来たのではなかったか、、、)
何か、忘れ物をしているような気持になる。
「あら、こちらこそ」
彼女、、、なのだろう、、、言葉からは、そう感じるのだが、姿は黒い物体だ。
不思議な生き物だなと、思う。
次に、さて、、、これはどうしたものか、、、と思う。
悪ボス的な魔王相手に、一戦交える予定だったのに、、、この相手は、そういう雰囲気ではない。
何者なのだろう、、、だんだん私は、その黒い物体に興味がわいてきた。
試しに、ちょっと私も黒い物体に変身してみた。
(そもそも純粋な意識体である私は、普段は透明なのだが、望めばどんな色形にもなれるのだ)
どうするとそうできるのかって? それはワールドエンドの逆をすればいいだけだ。
あらゆる物質が消滅する時の逆、、、つまりは、無限に満ちている無から望むものを再構成ればいいのだ。
もともと、世界とは、そうやって創造するものなのだ。
さて、、、、私が黒い物体に変身すると、、、あ、、、黒い物体さんは、なんと、黄色の物体に変化してしまった。
あれ? なんで? と、、、私は、年甲斐もなく思う。
聞くと、、、同じ色は嫌らしい。
嫌なことはしたくないので、私は、黄色に変身するのはやめておいた。
私の相棒は、気を使って青色に変身した。そして、三人でいろいろな色に変身してまったりとした時間を過ごした。
私は、何か、大事なことを忘れているような気がしたが、、、こういうのも平和だな、、、と思った。
ちなみに、この異世界で、何か困ったこととか、困っている人とか、恐ろしい魔物とか、魔王とかいないのかと聞いてみたら、、、「いるわけないでしょ」と言われてしまった。
じゃあ、君は何なの?と聞きたくなったので、聞いてみたが、、、
「そんなことどうでもいいでしょ」
と言われてしまい、、、私は、二の句がつげなかった。
確かに、彼女は、そんなこと、どうでもいいような気にさせてくれるのだ。
言葉ではない、、、このオーラのようなものに、私たちは、何か魅了されてしまった。
おおらかさ、、、とでも言おうか、、、無頓着といおうか、、、
私達は、彼女のことを「オーラ」と名付けることにした。
その日から、この「オーラの異世界」と私達の新世界の交流がはじまった。
今回の異世界は、侵略する必要がなかったので計画変更してやめにした。
というか、なぜか、私達が、彼女のオーラに何かしら侵略されてしまったようだ。
そして、新世界に新しい友人がやってきた。
彼女は、人型に変身できるようになって、いろんな色に変化する肌を持つ美少女になって、新世界のお茶の間の人気者になってしまった。
まったりとしたオーラを囲んで、みんなでお茶するのが、新世界の楽しみに加わった。
なんとなく、その様は、オーラに新世界が侵略されてしまったようにも見えるのだが、、、私は、みんなが楽しければ、それもいいだろう。。。と思う。
こうして新世界は、ありとあらゆる世界の魅力を取り込みながら、どんどんと変化し進化し続ける。
私は、次こそは、魔王を捕まえたい、、、と思う。
今日の教訓:異世界は一筋縄ではいかない




