意識世界の旅人11 世界調査員 良男
俺は、世界調査員の 良男だ。
この世界が存在すべき世界かどうかを調べるために別の世界から派遣された。
野暮ったい名前だって? うるさい!
ちなみに 知る人ぞ知る あの最強の ワールドエンド を発動する権限を持っているのだ。
誰であろうとも防御不可能の必殺技だ。ちゃぶ台返しのような技だ。
発動してしまうと俺自身も消えてしまうが、世界の悲劇もすべて消える。
ワールドエンドの発動 以外の方法で終わらせることができない悲劇が、一定以上あれば,発動となる。
こうやって、読者の皆には、教えちゃってるけど、秘密の話だ。
でないと世界の調査がちゃんとできないからな。
そういう者だとばれてしまえば、良い評価を得るためとか、他にもいろいろ工作する奴らが必ず現れるからな。
ありのままの世界を知らないとちゃんとした評価はできないってわけだ。
そういうわけで俺は、忍者という者たちの衣装を着てはみたが、なぜか目立ってしまったので、今は、それは止めてジーンズとTシャツ姿なわけだ。
似合う?
頼むから、そのバカにするような目つきは止めてほしい。。。
俺も調査員として苦労してるんだよ。
まあ、いいや。
そういうわけで、今は、どこの世界にも、俺みたいな世界調査員が派遣されているわけだ。
電車の隣に座った人が、その世界調査員かもしれないわけだ。
たった一人の人間の調査で、世界全体のことなどわからないと思うだろ?
ふふふ、、、そこは、ちゃんと抜け目なく調査しているのだ。
ほら、漫画とかでも良くある話の 分身の術 を使って分散調査してるわけ。
一人の分身の知り得たことは、すべての分身が知ることになる。
例えば、俺が拷問されていなくても、俺の分身が拷問されたら、その拷問体験がどういう体験なのか、ある程度、わかるのさ。そんな体験、本音を言えば、わかりたくもないけどさ、、、仕事だから、、、しょうがない。
女の分身も、もちろん、いるよ。
それに、動物の分身もいるよ。
分身同士は、なかなか良いものだぞ。
裏切ったりしないしな。
さて、ところで、この世界の調査結果なんだけど、、、どうやらダメみたい。
その理由かい?
一部の国で、何も悪いことなどしていないのに、とんでもない拷問をされた俺の分身が、そうした拷問をやめさせない限り、絶対、この世界の存続は、認めれないと主張するんだよ。
それと、家畜動物になった分身のほとんどすべてが、このような畜産文化が続くようならば、絶対、この世界の存続は認められないと言うんだよ。
すでにたくさんの俺の分身体が、この世界の苦しみから逃れるために、自殺に追い込まれてしまった。
体験操作能力がまともに使えないように細工されてしまっているこの世界では、拷問とかは、耐えれない体験なんだってさ。
やめささなきゃいけないんだけど、口で止めろって言っても、止めそうもない奴らがたくさんいる。
この世界が、どうしてもそうしたことを止めれないようなら、ちゃぶ台返しの 「ワールドエンド」を起動するしかないのかなと、、、俺は、思い始めている。
核兵器とかで中途半端に壊滅して残酷な未来をだらだら続けさせるより、ワールドエンドで完全に終わらせるほうが、この世界の皆のために良いことだと思うわけだ。
この世界の美しいものとか、素晴らしいものとか、、、今せっせと記録しているところだよ。
記録だけしておけば、素晴らしいものだけ、新世界で再生できるからね。
体外離脱体験を提供したりもしているんだよ。
そうした体験をしていれば、死ぬことや滅びることが怖くなくなるからね。
眠っている時に、夢の世界と通じて、一時的に新世界に戻ったりもしてるんだけど、これ、秘密な。
「良男ー!ご飯できたわよー!」
あ、かあちゃんが呼んでるから、席外すわ。
ーーー
そんな感じで、、、新世界の世界調査員には、いろいろな個性があったり、体験共有能力があったりもします。
まあ、世界調査員たちは、みんな根は良い者たちです。
でなきゃ、世界調査員にはなれません。
あなたも世界調査員や世界治療者になりませんか?




