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第2章1ー30
どこにでもフェルマエ城の門は、開く。ルタンは、アミ、カサ、ハマエを馬車から降ろした。 「これからわたしが、王と話しをしてきますので、アミさん、カサさん、ハマエさんには、部屋を一室ご用意致しますから、それまでは、そちらでお待ちして頂ければ幸いです」
一即一切を感じてしまったルタンは、そのように、アミに伝えた。アミには、別に、言葉で話さなくても良いのだが、いかんせん、受肉した人間同士であるからして、はたまた友であり、多くを学ぶ師でもあるから、言葉でも、しっかりと伝え合おうとした。
汝らよ、決して、何事も、決めつけてはならぬ。百を譲って、決めつけて良いことがあるとしたならば、それは、全ては楽天的たれ!と、云うことである。
実は、カサは、ルタンを好いていて、この旅に、周囲に反対して、同行したのだった。カサとしては、ルタンと共に居る時間が、少しでも長く過ごせるのであるならば、あとは、どうでも良かった。
今もなお、一緒の大気を蜜のように吸えているのであるから、まるで、日々が阿波おどりのようであった。 ※続く




