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アミューの旅  作者: アミュースケール
第2章 輪廻転生
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第2章1ー14

ルタンは、ハマエと出会ってからは、身体が軽くなって、しかも驚くほど背中を押されている感覚があり、たとえばラファエロが描く天使のような小さな翼がひょこっと生えた感覚もあって、余計なことや(わずら)わしいことが頭に浮かぶ余裕も暇もなかった。ただ、何故か、一度だけ脳裏にヨギッタことがあった。それは、今朝の朝食で部下と話していた内容であった。



「夢って、不思議だよな。その時は、それが現実であると思って存在していて(夢では、時々、夢のなかにいる自覚を持ったり、自由自在に動けたりしますが)、奇々怪々なことでさえ、当たりまえのように体験して、対処していくけれども、一度、目が覚め、朝日が肌にこぼれているのを見ると、ああ、やっぱり夢だったのか、ってなるよな」



もしかしたら、この現実世界が、夢かも知れない。二度と笑顔には戻れないような、辛いことや悲しいことがもしも現実世界に、起きたとしても、悪夢を見ているようなものだから、いつか目が覚める時が来たならば(日の光は必ず来てくれる)、目が覚めたあとの世界に運ばれていって、また、いつものように、腹を抱えて笑える日がくる。現実と夢って、もしかしたら、どっちもファンタジーなのでないか。ダブルファンタジー。いや、もっといえば、現実も夢も、全てが超現実だ(トリプルファンタジー)。まぎれている暇もない。これだけの実感と余韻があるのだから…。全て現実、全てリアル。夢からも体験し、学び、楽しみ、現実からも体験し、学び、楽しむ。なんだ、この世界は、とっくのとうの初めから、至れり尽くせりのパラパラパラダイスではないか。



坂をがむしゃらに下っていった今朝の夢を思い出したルタンには、童心のような感情や心、霊感が、戻ってきた。神には、バレバレだが、おっとりしているハマエには、バレないように、ほくそ笑んだ。



遂に、ルタンとハマエは、ワラコの街に入っていった。



ワラコの街はいつも通りガヤガヤとしていたが、やはりアミが来て、王が覚醒して赤ちゃんの喜びを取り戻してからは、心なしか、明るく活気が溢れるようになった。実に、健やかなものだ。



すると、一人の青年がやってきた。



それから、やや赤毛で、澄んだ青い目をしている美青年は、やはり、ルタンの足元に、キスをした。



※続く

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