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第25話「過去の勇者は、みんな"綺麗に終わらされていた"」

 空が白む前に、リネットはもう支度を終えていた。


 端末を左手首に固定し、コートの内ポケットを二度叩いて中身を確認する。星環計の欠片五つ。通信石。紙の控え。指先だけの所作で全部を確かめて、ようやく振り返った。


「行ってくる」


 ツカサは石壁に背を預けたまま、腰のハリセンに手を添えた。


「……ああ」


「告発資料の時系列、完成させておいて。帰るまでに整理が終わっていなかったら軽蔑する」


「脅しが地味だな」


「効果的でしょう」


 リネットの唇がほんの少し持ち上がる。一瞬だけだった。


 コートの裾を翻して、彼女は小屋の戸口をくぐった。南向きの窓から差し込む薄明かりが、銀灰色の髪を一瞬だけ白く染めて——消えた。


 足音が、丘を降りていく。


 遠ざかる。


 聞こえなくなった。


 ツカサは鉛筆を手に取った。芯はもう爪の先ほどしか残っていない。紙の端に日付を書く。三十二日目。


 拳の皮が突っ張る。昨日、地面を殴った痕がまだ治りきっていない。


 ——書け。


 今の自分にできる最良の暴力は、記録だ。


 八件の被害事例を日付順に並べ、因果データの対応箇所を紐付ける。一件目、エルデン村。二件目、街道の盗賊イベント。三件目、婚約破棄。四件目——鉛筆の芯が紙の繊維に引っかかった。石の角で研ぎ直す。削れる余地はもうほとんどない。


 窓の外は快晴だった。


 南の空しか見えない窓から、王都の方角を想像する。あの光は今日も空を飲んでいるのだろうか。リネットは今頃、その光の下を一人で歩いている。


 手を動かせ。


 ツカサは芯を紙に押し当て、四件目の記述に戻った。


  *


  *


 王都ヴェルディアの東門を、リネット・アークライトは正面から通った。


 フードは被らない。銀縁眼鏡もそのまま。学院修了者としての正規のアクセスで入る以上、顔を隠せば逆に怪しまれる。


 門兵が修了証の魔力紋を照合し、帳簿に筆を走らせた。


「学院への研究用入構ですね。……最近多いですな、学院方面」


「調べ物が終わらないの。研究者ってそういうものよ」


 門兵は興味なさそうに手を振った。


 東門から学院までは、石畳の大通りを北東へ十五分ほど歩く。朝の市場が開き始めた時間帯で、荷車の音と野菜を叩き売る声が通りを埋めていた。


 リネットの目は通りの喧噪を見ていなかった。


 端末が、左手首の上で微かに振動している。因果波形の定常観測モード。王都に入ってから、波形の基底ノイズが一段上がった。英雄叙事炉の出力圏内だ。


 学院の正門に着く。


 銅葺きの大屋根。六本の白い列柱。入学式の日に見上げた景色と何も変わらない。首席修了者の名前が刻まれた銘板が正門脇にある。二年前の修了式で自分の名前が追加されたとき、隣で先生が——。


 足を止めない。


 正門の守衛に修了証を見せ、目的を告げる。


「古文献アーカイブ制限区画への閲覧申請」


 守衛は帳簿を開き、修了者番号と日時を記入した。「本館地下二階です。照明は入口右手の魔導灯で」


 本館の中央階段を降りる。地下一階は一般閲覧室。さらに一つ下の階段には、鉄の柵と魔力認証の錠前がついている。修了証を翳すと、錠前が低い音を立てて解除された。


 階段を降りきった先に、重い樫の扉。


 押し開ける。


 ——冷たい空気が頬を撫でた。


 古文献アーカイブ制限区画。通称、禁書庫。


 天井は低く、魔導保存灯が等間隔に青白い光を落としている。書架は壁に沿って左右に並び、奥へ向かって七列。閲覧台が中央に二つ。椅子は四脚。


 埃はない。保存術式が空気中の微粒子を分解しているためだ。その代わり、紙とインクと古い革の匂いが凝縮したように漂っている。


 リネットは入口右手の魔導灯を起動し、閲覧台の一つに端末を置いた。


 さて。


 目的は一つ。英雄叙事炉の運用履歴に繋がる記録を探すこと。


 戦場ログの参照番号から導き出した仮説——王都地下に存在する物語増幅装置。その手がかりは、最も古い記録から辿るのが正しい。


 書架の一列目。最奥の棚。背表紙に銀の箔押しで年代が刻まれた革装丁の冊子が並んでいる。


 『クレストリア王国召喚史・第一巻 初代勇者フェリクスの章』


 リネットはそれを閲覧台へ運び、表紙を開いた。


  *


 初代勇者フェリクス。約五百年前に召喚された記録上最初の異世界人。


 記録は丁寧だった。召喚の経緯、付与されたスキル、初陣の魔物討伐、そして当時の魔王——《焦牙》のヴァルグラムとの最終決戦。


 華々しい勝利。


 王都での凱旋。


 そして——


「……『勇者フェリクスは凱旋の翌月、聖堂にて安息の儀を受け、永遠の光に包まれ旅立った。王国に平和を遺した英雄の名は、末永く語り継がれるであろう』」


 リネットは声に出して読んだ。


 安息の儀。永遠の光。旅立った。


 死んだのか。帰還したのか。どちらとも読める——いや、どちらとも読めないように書かれている。


 次のページをめくる。索引。年表。追悼式の記録はない。墓碑の記載もない。帰還の儀式の術式記録も、ない。


 リネットは端末に「初代:死亡記録なし、帰還記録なし、"安息の儀"詳細不明」と入力し、二冊目を取った。


  *


 第二代勇者アレクシア。四百二十年前。魔王《深淵》のメルゲイスを討伐。


 記録の末尾。


 『勇者アレクシアは平和の礎を築いた後、静かに引退を宣言し、王都を去った。以後の消息は伝わらないが、彼女の功績は星のごとく——』


 引退。去った。消息は伝わらない。


 第三代勇者ガレス。三百六十年前。


 『大勝の後、ガレスは故郷への帰還を果たしたとされる。帰還の門は聖堂が秘術をもって——』


 帰還を「果たしたとされる」。


 リネットの指が、端末の上で止まった。


 ——「とされる」?


 これは歴史書だ。公式記録だ。帰還したなら帰還の記録を残せばいい。帰還の術式を行使したなら、その術式名と実施者と日時を記載すればいい。


 「とされる」は、**書いた人間にも確証がなかった**ことを意味する。


  *


 四冊目。第四代勇者の章。


 討伐記録に目を通し、末尾へ向かう。やはり同じだ。「凱旋」の修辞で閉じられ、その後の具体的記録はない。


 ページを最初から順に送り直していたとき、指先に違和感があった。


 二百十二ページと二百十三ページの間に、薄い紙が挟まっている。


 抜き出す。学院の正規用紙ではない。端が不揃いに千切られた、手帳から破いたような紙片。


 筆跡を見た瞬間、リネットの呼吸が変わった。


 見間違えるはずがない。


 細く、角張った、独特の運筆。大文字の頭を必ず丸く閉じる癖。数式の等号だけ少し右に傾く特徴。


 ——先生の、字だ。


 書かれていたのは、短いメモだった。


 『過去記録の分析——古文書に残る第四代勇者の"凱旋"直後の観測記録と照合すると、王都の因果波形が急激に正常化していた痕跡がある。測定値は基底ラインを下回る。炉の出力が一時的にゼロに落ちた可能性。記録上、その後六年間の空白。六年後に第五代召喚。炉は新しい主軸を得て再起動したと仮定すれば、出力パターンの辻褄が合う』


 そして最後の一行。


 『**勇者は"完結"させられた可能性あり。炉は主軸を失うと停止し、新たな主軸を求める。**』


 リネットは紙片を閲覧台に置いた。


 指先が冷たい。魔導保存灯の青白い光が、文字の上に影を落としている。


 先生は、ここまで辿り着いていた。


 英雄叙事炉が勇者を主軸に固定し、物語を増幅し続ける装置であること。そしてその装置が——物語が完結した勇者を、**次の主軸のために「処理」する**機構を持っている可能性。


 「凱旋」は凱旋ではなかった。「引退」は引退ではなかった。「帰還」は帰還ではなかった。


 それらは全て、炉が主軸を「閉じた」結果を、美しく包み直した言葉だった。


 先生は、この先に進もうとした。


 そして——二年前に、急に病を得て、倒れた。


 公式記録では病死。だが発症から死亡まで二週間。前日まで講義に立ち、端末で因果波形を記録していた人が、二週間で。


 リネットは紙片を端末で撮影し、コートの内ポケットに原本を入れた。


 手が震えてい——いや、震えていない。


 震えない。まだ仕事が残っている。


  *


 四冊目を閲覧台の脇に置き、第五代、第六代、第七代と続けて読み進める。


 全員が同じだった。


 討伐は詳細に記録されている。作戦図、参加人数、使用術式、被害規模。だが魔王を倒した後の記録は、必ず曖昧な修辞で終わっていた。


 「聖地への巡礼」「世界を見守る旅へ」——。


 言葉は違う。でも構造は同じだ。


 物語が「美しく完結する」ように書かれて、それきり。


 七冊目を閉じ、そのまま八冊目を取った。


 直近の召喚記録。第八代勇者、神城レオの章。


 当然ながら、この章に「末尾」はまだない。進行中の物語だから。


 だが、ここまでの七名の記録と見比べると、構造は完全に一致していた。


 召喚。祝福。初陣。活躍。拡大する脅威。盛り上がる英雄譚——。


 全ての勇者が、同じ型に嵌められている。


 同じ脚本を、配役を変えて繰り返し上演し続ける舞台装置。


 英雄叙事炉は、勇者を守る装置であると同時に、**役目を終えた勇者を"美しく完結した物語"として処理する機構**でもある。


 つまり——。


 リネットは端末を閉じた。


 つまり、神城レオもまた。


 英雄譚を最後まで演じ終えた後は、「凱旋」か「帰還」か、あるいはもっと美しい言葉で記録を閉じられ——消える。


 加害者であると同時に、消耗品。


 使い捨ての主軸。


 それが、この世界における「勇者」の正体。


  *


 八冊の召喚史をもとの棚に戻す。


 戻しながら、リネットの目が止まった。


 第四代の巻を差し込む位置——その隣の一冊が、わずかに手前に出ている。他の背表紙が棚板に揃っている中で、その一冊だけが指一本分だけ突出している。


 引き抜いた。


 内容は、第四代勇者の凱旋後に行われた聖堂の式典に関する副記録だった。重要度は低い。だが、ページを開いて気づいた。


 一七六ページと一七七ページの間に、栞紐が挟まれている。


 学院の備品ではない。


 学院の蔵書に使われる栞紐は、紺色の綿紐と決まっている。入学初日に図書館で教わった。でもこの紐は——銀灰色の、光沢のある素材。手触りが絹に近いが、絹ではない。織り方が見たことのない構造をしている。


 紐を持ち上げると、ページの余白に薄い茶色の染みがあった。


 お茶の痕。


 禁書庫への飲食物の持ち込みは禁止されている。保存術式との干渉を避けるためだ。


 つまりこの染みは、規則を破ってでも長時間ここに留まった誰かの——痕跡。


 リネットは先生のメモ書きの筆跡を思い出した。先生はいつも、手帳に書いていた。本に直接書き込む人ではなかった。紙片を挟む人だった。栞紐を使う習慣もなかった。


 これは、先生ではない。


 先生とも時期が違う。茶の染みの褪せ具合からして、数年は経っている。先生が倒れたのは二年前。染みはそれよりも古い——あるいは、より最近のものが混在している。


 **別の誰かが、同じ記録を長期間にわたって読んでいた。**


 リネットは栞紐を元に戻し、本を棚に差し直した。


 通路の奥を見た。


 書架の列の間。青白い保存灯の光が等間隔に並んでいる。


 人の気配は——ない。


 ないはずだ。


 でも、ここに来ていたのは自分と先生だけではなかった。英雄叙事炉の秘密に、別の観測者が迫っている。あるいは、迫っていた。


 リネットは端末を手首に戻し、撮影した画像と入力データを確認した。全て記録済み。


 滞在時間、約五時間。


 これ以上長居すれば、学院側の記録に不審な長時間閲覧として残る。


 コートの襟を正し、禁書庫を出た。


  *


  *


 石の小屋の戸口に、銀灰色の髪が現れたのは、西の空が赤く焦げ始めた頃だった。


「ただいま」


 リネットの声は平坦だった。でも、コートの裾が普段より皺だらけになっている。長時間座り続けた痕だ。


 ツカサは紙の束を脇に寄せた。八件分の時系列整理は完成している。鉛筆の芯は、もう指で摘める長さすら残っていなかった。


「聞かせてくれ」


 リネットは小屋に入り、閲覧台の椅子に座るようにして石壁に背を預けた。端末を操作し、画面をツカサへ向ける。


「初代から第七代まで、七人の過去の召喚勇者の記録が禁書庫にあった。八冊目は現行のレオ」


 画面を一つ一つ指でなぞりながら、リネットは語った。


 各勇者の功績。討伐した魔王の名前。称えられた英雄譚。そして——過去七名全ての記録が、魔王討伐後に不自然な曖昧さで閉じていること。


「死亡記録がない。帰還の儀式の記録もない。追悼式も、墓碑も、証言もない」


「……消えてる、ってことか」


「消えたのか消されたのか、記録からは判別できない。でも——」


 リネットはコートの内ポケットから紙片を取り出した。


 古い手帳から千切り取られた、不揃いな端の紙。


「先生の字よ。第四代勇者の記録に挟まれていた」


 ツカサは紙片を受け取った。細く角張った筆跡。読む。


 因果波形の急激な正常化。炉の出力ゼロ。六年間の空白。新しい主軸による再起動。


 そして最後の一行。


「——『勇者は"完結"させられた可能性あり。炉は主軸を失うと停止し、新たな主軸を求める』」


 声に出した言葉が、石壁に反響して消えた。


「先生は、ここまで辿り着いてた」


 リネットの声に、初めて温度が混じった。冷たい怒りに近い何かだ。


「英雄叙事炉は、勇者を主軸にして物語を増幅する装置。でもそれだけじゃない。物語が"完結"した勇者を——次の主軸のために処理する装置でもある。たぶん」


「たぶん、で留めるのか」


「物証がまだ足りない。でも七人全員の記録が同じ構造で閉じていて、先生のメモが因果波形データで裏を取っている。仮説としては十分に成立する」


 ツカサは紙片をリネットに返した。


「……レオも、か」


「ええ」


 リネットは紙片をコートに戻し、端末の画面を切り替えた。


「神城レオは英雄叙事炉の現在の主軸。あの男が魔王残滓を倒して物語が"完結"すれば、炉は主軸を閉じにかかる。凱旋か、帰還か、あるいは——もっと綺麗な言葉で。あの男も使い捨てられる」


 沈黙が石の小屋を満たした。


 窓から入る夕日が、端末の画面に橙色の反射を落としている。


「もうひとつ」


 リネットの声のトーンが変わった。


「禁書庫で、同じ記録を読んでいた痕跡を見つけた。先生のものじゃない。別の誰か。本に栞紐が挟まれていた。学院の備品でもない。お茶の染みも残っていた——禁書庫は飲食持ち込み禁止なのに。長時間、何度も通っていた人間がいる」


「……誰だ」


「分からない。痕跡だけ。でも英雄叙事炉の記録に、私たち以外にも辿り着いている存在がいる」


 ツカサは腰のハリセンに右手を置いた。布越しに、張りぼての感触が掌に返る。


 味方か敵かも分からない。でも、**いる**。


「……リネット」


「何」


「レオの話に戻る。あいつがシステムの駒だって話」


「ええ」


 ツカサは言葉を選ばなかった。


「許すのか」


 リネットは端末を閉じた。画面の光が消えて、小屋の中が一段暗くなる。


「許さないわ」


 静かだった。


「あの男は加害者よ。村を燃やして笑った。先生の遺品を壊して名誉だと言った。環境が歪んでいたとしても、目の前で人が泣いているのを見て何も感じない選択をしたのはあの男自身。それは変わらない」


 リネットの翡翠色の瞳が、薄暗がりの中で光を拾った。


「でも。炉を止めなければ、レオを倒しても次が来る。次の勇者が召喚されて、次の主軸が立って、同じ脚本が繰り返される。先生が見つけた七人分の記録が、それを証明している」


 ツカサは頷いた。


「順番を間違えるな、ってことだな」


「そう」


「まず炉を止める。レオの補正核が炉のアンカーだっていう仮説が正しいなら——核を砕けば炉は主軸を失う。先生のメモが正しいなら、主軸を失った炉は止まる」


 仮説に仮説を重ねている。確証はまだない。


 でも——道筋だけは見えた。


「レオの補正核を砕く。そこが一手目だ」


 リネットは微かに目を伏せた。


「……先生は、一手目すら見つけられなかった。見つける前に——消されたのかもしれない」


「だからお前がここにいる」


 ツカサの声に、飾りはなかった。


「お前が先生の続きを走ってる。見つけた。もう見つけたんだ」


 リネットは何も言わなかった。


 でもコートの内ポケットに手を入れて、紙片の位置を確かめるように、一度だけ指先で触れた。


 夕日が窓から消えた。


 小屋の中が暗くなる。リネットが端末を開き直し、淡い光が二人の間に灯った。


「明日からの計画を詰めるわ。炉の制御構造に関して、先生のメモと私の観測データを照合する。時間がかかる」


「こっちは告発資料の時系列、終わらせた」


 リネットの目が紙の束を一瞥した。


「……早いじゃない」


「脅しが効いたんだろ」


 軽蔑する、と言われたから。その理由を口にするほど野暮ではない。


 リネットの唇が、また一瞬だけ動いた。


 朝と同じ形。でも、含んでいるものが少しだけ違う。


 窓の外は闇に落ちた。


 南向きの窓から王都の空は見えない。でも、二人の端末の中には——五百年分の沈黙が、データとして息をしている。


 七人の勇者は、誰も帰ってこなかった。


 綺麗な言葉で包まれて、消えた。


 八人目は——まだ、生きている。


 加害者として。駒として。使い捨ての主軸として。


 それを止めるのは、正義のためじゃない。


 これ以上、あの脚本に人の人生を食わせないためだ。


 ツカサは鉛筆を置いた。木の軸だけが指の間に残っている。芯は、もうない。


 明日、新しいのを調達しなければ。書くことは、まだある。

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