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第10話「婚約破棄イベント、開幕前に終了」

 二日、歩いた。


 右足の踵はもう痛いとか痛くないとかじゃなく、ただ熱い。靴の中で何かが潰れて、そのまま固まって、新しい皮膚なのか肉なのかよくわからないものが地面と擦れ続けている。


 街道は思ったよりまっすぐだった。宿場町の案内図に従って南東へ歩き、途中の分岐で「ラングフォート」と彫られた石標を見つけてからは迷いようがなかった。


 野宿は一晩。干し肉は昨日の朝で尽きた。水筒の水だけがまだ残っている。


 そして今——領都ラングフォートの門が、昼の光の中に見えている。


 王都ヴェルディアとは比べものにならない。城壁の高さも、門の幅も、行き交う人の数も、二回りは小さい。だが学問の都市らしく、門の両脇に掲げられた紋章は剣ではなく開いた本の意匠だった。


 卒業式当日という触れ込みのおかげか、門番はみすぼらしい格好の男が一人通っても特に何も聞いてこない。来賓や見物人が多いのだろう。ツカサの前にも、荷物を抱えた商人や花束を持った婦人が列を作っていた。


 制服のシャツに煤の染み。旅装未支給。腰の右側には布で括りつけた張りぼてのハリセン。


 どう見ても来賓ではない。


 だが門番はツカサをちらりと見て、ハリセンに二度目の視線を落としただけで、黙って通した。


 ——旅芸人か何かだと思われたか。


 まあいい。入れたならそれでいい。


 石畳の大通りを北へ歩く。領都の構造は単純で、南の正門から北の学園まで一本道が伸びている。道沿いの建物は白い漆喰壁にレンガの屋根が揃い、所々に書店や文具店の看板がぶら下がっていた。学園都市という呼び名に偽りはないらしい。


 人の流れが、そのまま道案内になっている。正装に近い格好の人々が、同じ方向へ歩いている。ツカサはその末尾に混じって、足を引きずりながら北を目指した。


 学園の門は、大通りの突き当たりにあった。


 蔦の絡まった石造りのアーチ。その向こうに、尖塔を持つ大きな建物が見える。大講堂——たぶん、あれだ。


 門の脇に立つ守衛は、正装の来賓たちに名簿の確認をしている。


 ツカサは立ち止まった。


 名簿に名前があるわけがない。


 一瞬だけ考えて、正装の集団が守衛と話しているその隙に、反対側の低い石壁を越えた。


 ——不法侵入である。


 だが。


 掲示板の走り書きが頭にこびりついている。公開断罪。冤罪の可能性。卒業式を利用した見せ物。


 あの匂いは、間違いない。


 中庭を横切り、大講堂の南面に回る。正面入口には人が集まっているが、東側に通用口のような小さな扉があった。開いている。運搬用だろうか、花や装飾品の入った木箱が脇に積まれている。


 ツカサはその扉から中に入った。


 大講堂の内部は、想像より広かった。


 南北に長い長方形の空間。北側の壇上に演台が置かれ、一階の床には木製の椅子が整然と並んでいる。中央に通路が一本。東西の壁には二階のバルコニー席があり、そこにも人影が見える。


 天井は高い。アーチ型の窓から昼の光が差し込み、壇上を明るく照らしている。


 椅子はほぼ埋まっていた。生徒、教師、来賓。卒業式にしては空気がやけに昂っている——祝いの席の温かさではなく、何かを待っている興奮。闘技場の開幕前に似ていた。


 ツカサは最後列の端に、空いた椅子を見つけて座った。


 そして——壇上を見た。


 見えた。


 壇上の中央に立つ青年。顎の尖った金髪。仕立ての良い衣装を過剰に飾り立てている。その両脇に、取り巻きらしき男が二人。


 そして——壇の左端に、一人の女性が立たされている。


 淡い金褐色の髪をハーフアップにまとめた、ツカサと同い年か少し上くらいの令嬢。品のある装いだが、顔色が青白い。手が震えている。


 視線を上げた。


 浮いている。


 金髪の青年の頭上に、透明な文字列が揺れている。


 【冤罪補正】。


 その隣に、もう一つ。


 【公開処刑演出】。


 視線を横に振る。


 令嬢の頭上。


 【屈辱受容補正】。


 【反論不能補正】。


 さらに——


 視線を後ろに引いた。振り返るまでもなく、感じる。


 客席全体を覆うように、天井近くに巨大な文字列が横たわっている。


 【観客熱狂補正】。


 ——五つ。


 今までで、一番多い。


 辺境村の空にも複数のラベルが浮いていた。盗賊の林にも三つあった。だがあれは一つの事件に対して重なっていたラベルだ。


 これは違う。


 壇上の加害者に二つ。被害者に二つ。観客に一つ。


 役割ごとに、別々のラベルが配置されている。


 ——台本だ。


 配役表つきの、完全な台本。


 誰が断罪し、誰が断罪され、誰が拍手するか。全部決まっている。始まる前から。


 ツカサの手が、腰のハリセンに触れた。


 布の結び目を緩める。張りぼての感触。煤と土で汚れた、文化祭の残骸。


 壇上では、金髪の青年が一歩前に出ていた。


 声が、講堂に響いた。


「——本日は卒業という慶事の場をお借りし、遺憾ながら、皆様にお伝えしなければならないことがある」


 芝居がかった声だった。台詞を何度も練習したような、抑揚のつけ方。悲痛を演じる声色の中に、隠しきれない高揚が混じっている。


「我が婚約者、エレイン・フォスターは——不義を働いた」


 令嬢の肩が震えた。


 客席がざわめく——だが、そのざわめきの質がおかしい。驚きではない。期待だ。「来た」「始まった」という、見世物を待ちわびた観客の息遣い。


 【観客熱狂補正】。


 あれが効いている。


「証拠はここにある」


 金髪の青年が、革の書類入れから羊皮紙を引き抜いた。振りかざす。取り巻きの一人が、わざとらしく「なんということだ」と声を上げる。もう一人が首を振って見せる。


「密通の書簡。日付は先月の十七日。相手は東区の商家の息子だ。フォスター家の令嬢ともあろう者が——」


 令嬢が——エレインが、口を開いた。


 声が出ない。


 唇が動いているのは見える。最後列からでもわかる。言いたいことがある。反論がある。だが音にならない。喉を押さえてすらいないのに、声そのものが消えている。


 【反論不能補正】。


 あのラベルが、彼女の声を塞いでいる。


 エレインの目が潤んだ。だが泣き崩れない。必死に口を開こうとしている。何度も、何度も。声のない反論が、空気の中で消えていく。


 そしてその隣のラベル——【屈辱受容補正】。


 あれが効いていないのか、あるいはぎりぎりのところで抗っているのか。令嬢はまだ膝を折っていない。震えながら立っている。


 客席の興奮は加速していく。「可哀想に」と口では言いながら目が笑っている人間。「当然だ」と腕を組む人間。「もっと言え」と前のめりになる人間。感情の方向がバラバラなのに、全員が同じ熱量を持っている。


 不自然だ。


 お祭りの熱狂じゃない。全員が同じスイッチを押されたような、均一な興奮。


 ツカサは椅子から立ち上がった。


 静かに。


 最後列の端から中央通路へ出る。誰も振り向かない。全員の視線が壇上に吸い寄せられている。


 ——まず、あれだ。


 天井近くに横たわる巨大なラベル。


 【観客熱狂補正】。


 一番デカくて、一番手前にある。


 客の目が狂ったままじゃ、何をしても茶番が続く。


 通路を五歩進んだ。


 ラベルは高い位置にある。天井のアーチ窓の手前、光の帯の中に浮いている。


 距離は——遠い。手が届く高さじゃない。


 だが林で三つのラベルを同時に叩いた時、ハリセンの先端は直接ラベルに触れていなかった。振り抜いた衝撃が空気ごとラベルを巻き込んだ。


 ——届くかどうか、やってみるしかない。


 ツカサはハリセンを握り直した。


 壇上では、金髪の青年がまだ演説を続けている。


「——よって、この場において、婚約の破棄を——」


 振りかぶった。


 全力で——上に向けて、叩いた。


 何もない空気を。


 ハリセンが空を切る音が、講堂に響いた。


 ぱあん、と。


 乾いた、間の抜けた音。卒業式の荘厳さとは何の関係もない、文化祭の小道具が空気を叩いた音。


 講堂が、一瞬だけ静まった。


 そして——


 天井近くのラベルが、硝子のように砕けた。


 【観客熱狂補正】の文字列が、亀裂を走らせ、光の粒になって散る。


 ——効いた。


 変化は、客席から来た。


 前のめりだった身体が、椅子の背に戻っていく。握り締めていた拳が開く。隣の席の知人と顔を見合わせて、怪訝な顔をする人が出始める。


「……あれ」


 中列あたりの中年の男が、小さく呟いた。


「俺、なんでこんな興奮してたんだ……?」


 その声は小さかったが、同じ感覚が波紋のように広がっていく。隣の女が首を傾げる。後ろの老人が眉をひそめる。


 祭りの後に我に返ったような、あの空気。酔いが醒めた時の、少しだけ恥ずかしいような静けさ。


 講堂の温度が、二度下がった。


 壇上の金髪の青年が、一瞬だけ言葉を止めた。客席の空気が変わったことに気づいたのか——だがすぐに持ち直す。


「——婚約の破棄を宣言する! この不貞の女に、ふさわしい裁きを——」


 声を張り上げた。


 だが、さっきまでの「わっ」という歓声が返ってこない。代わりに、まばらな拍手と、ざわつき。


 金髪の青年の表情に、初めて焦りが混じった。


 ツカサは歩いていた。


 中央通路を、北に向かって。


 次のラベルが見えている。壇上の金髪の青年の頭上、右肩の斜め上に浮かぶ文字列。


 【冤罪補正】。


 こいつが、偽造証拠を「本物」に見せている。


 距離を詰めた。通路の中ほど——壇上まで十数歩。


 握り直す。


 ——振った。


 ぱん。


 二度目の音は、一度目より鋭かった。講堂の空気が冷えたぶん、音がよく通る。


 【冤罪補正】が砕けた。


 変化は、壇上の証拠書類から来た。


 正確には——それを見ている人間たちの目から。


 最前列に座っていた丸眼鏡の男性教師が、身を乗り出した。壇上の青年が振りかざしている羊皮紙を、目を細めて凝視している。


「……待ちなさい」


 教師の声が通った。几帳面に整えられた髭の下で、唇が厳しく引き結ばれている。


「その書簡の日付。先月の十七日と言ったな」


「え……あ、ああ。そうだが?」


「先月の十七日は学園の全寮封鎖日だ。フォスター嬢は寮から一歩も出ていない。出寮記録が存在しないはずだが——確認は取ったのか」


 金髪の青年の顔が引きつった。


「そ、それは……その……」


「筆跡も確認したい。その書簡を、こちらへ」


 教師は席を立った。別の教師がそれに続く。壇上の空気が変わった。


 ——見えるようになった。


 補正が消えたことで、証拠書類が「完璧な証拠」から「穴だらけの捏造品」に格下げされた。隠されていた矛盾が、見る人間が正常であれば一目でわかるレベルで露出し始めている。


 金髪の青年が後退った。取り巻きの一人が「こ、これは正規の手続きに則って——」と口を挟むが、声が揺れている。


 ツカサは止まらない。


 もう一つ。


 壇の左端。


 エレインの頭上に浮いている——【反論不能補正】。


 彼女はまだ立っている。声を出そうとして、出せないまま、唇を噛んで立っている。


 あと数歩。


 壇上の手前まで来た。見上げる位置。


 振った。


 三度目——今度は横薙ぎだった。


 ぱぁん、と音が弾けた。


 【反論不能補正】のラベルが粉々になって消える。


 同時に。


「——私はそんなことしていません」


 声が落ちてきた。


 小さかった。


 掠れていた。


 喉をずっと塞がれていた人間が、初めて息を吸い込んで、最初に絞り出した音。


 だがその声は、静まった講堂の空気をまっすぐに貫いた。


「書簡なんて書いていません。東区の商家の方とは、面識もありません」


 エレインの声は震えていた。


 だが止まらなかった。


 一度出た声は、もう塞がらない。


「お知りになりたければ——私の部屋の記録簿をご覧ください。先月の十七日は、学園の全寮封鎖日でした。私は夕方まで自室におりました。寮の管理人に確認を取っていただければ——」


「黙れ!」


 金髪の青年が叫んだ。


 だが——もう遅い。


 教師がすでに壇上へ上がっている。羊皮紙を手に取り、隣の教師と顔を見合わせている。最前列の来賓が席を立ち始めている。後方では、正気に戻った客席が口々にざわめいている。


「あの証拠、おかしくないか」「日付が合わないって言ってたぞ」「そもそもなんであんなに盛り上がってたんだ、俺たち」


 金髪の青年の頭上に残っていた最後のラベル——【公開処刑演出】が、色を失い、端から灰のように崩れていった。叩いてもいない。他のラベルが消えたことで、舞台そのものが成立しなくなり、自壊したのだ。


 壇上に仕込まれていた「断罪劇」は、骨組みを失って瓦解した。


 令嬢の頭上にあった【屈辱受容補正】も、同様に薄れていくのが見えた。


 エレインは初めて、顔を上げた。


 涙が頬を伝っていた。だが俯いていない。まっすぐ前を見ている。壇上に立たせた人間を——ではなく、何もない空間を。自分の声が、初めて空気を震わせたという事実そのものを、確かめるように。


 ツカサは壇上に上がらなかった。


 通路に立ったまま、ハリセンを右手にぶら下げている。張りぼての先端が少し曲がっている。三回叩いたせいだ。


 混乱は加速していく。教師たちが証拠書類を精査し始め、日付以外の矛盾も次々に見つかっている。筆跡の不一致。封蝋の偽造。証言者として名前が挙がっていた生徒が「そんな証言した覚えはない」と声を上げる。


 金髪の青年は顔を紙のように白くして、取り巻きと何か小声で言い合っている。


 もう立て直せない。


 「台本」が消えた壇上には、仕込みの証拠と、偽りの告発と、崩れた配役だけが残されている。


 ——茶番は、終わった。


 壇上には教師がいる。証拠の矛盾を調べる人間がいる。声を取り戻した当事者がいる。


 あとは——あの場の人間が、自分の頭で考えて処理すればいい。


 これは俺の仕事じゃない。


 あの令嬢が、自分の声で、自分の無実を語る。それが正しい形だ。


 俺がやったのは——茶番の骨組みを殴っただけだ。


 ツカサは踵を返した。


 入ってきた東側の通用口へ向かう。壇上の騒ぎに誰もが気を取られている今なら、静かに抜け出せる。


 通路を南へ歩く。数歩。


 ふと、視線が上に引かれた。


 東側の壁沿い、二階のバルコニー席。


 人影が見えた。


 銀灰色の髪が、アーチ窓から差し込む午後の光を受けて白く光っている。講堂の一階からなら、バルコニー席の手すり越しにその姿はよく見える。


 こちらを見ていた。


 ——いや、観察していた。


 その人物の左手首に、小さな端末のようなものが薄く光っていた。何かの記録をとっているような——そんな光り方。


 周囲の観客が壇上の騒ぎに夢中になっている中で、その視線だけがツカサを追っている。興奮も、驚愕も、敵意もない。冷静に、何かを測るような目。


 ツカサと視線が交わった——ような気がした。遠い。表情までは読めない。


 だがその人影は、ツカサが見上げたのとほぼ同時に、手すりから身を引いた。バルコニー席の奥へ消えていく。


 ——誰だ。


 答えは出ない。だが妙に引っかかった。


 あの視線は、茶番に熱狂していた客席の誰とも違った。ツカサがやったことを——見ていて、理解しようとしていた。


 考えている余裕はない。通用口の扉は目の前だ。


 ツカサは東側の扉を押し開け、講堂を出た。


 外の空気が、冷たくて気持ちいい。


 中庭の石畳に午後の陽が差している。噴水の水音がする。


 ——台本の骨組みを殴った。声が戻った。偽の証拠は、偽に戻った。


 それだけだ。


 村では殴れなかった巨大なラベルがあった。城下町ではぎりぎりだった。林では反射で叩いた。


 今日は、違う。


 見えた。読んだ。順番を決めた。一つずつ壊した。


 殴ったのは人じゃない。人の人生を台本にしていた——透明な骨組みだ。


 テンプレが来るなら、殴る。


 見飽きた茶番を、始まる前に。あるいは、始まった直後に。何度でも。どこでも。


 結論は、宿場町を出た朝と同じだ。


 ツカサは学園の裏手へ回った。正門から出るのは守衛に引っかかりそうだ。来た時と同じ東側の石壁を越えて路地に降りる。膝に衝撃が来る。右足の踵が悲鳴を上げる。


 壁に手をついて息をつく。


 領都ラングフォートの午後は穏やかだ。石畳の路地に日向の猫がいる。書店の軒先で老人が新聞を広げている。どこにでもある、平和な地方都市の風景。


 あの講堂の中だけが、異常だった。


 いや——あの講堂の中が正常に「戻った」のだ。異常だったのは、茶番が始まりかけていた時間のほうだ。


 ツカサは路地を南へ歩き出した。


 領都を出よう。長居する理由はない。


 右足を引きずりながら、来た道を辿る。


 水筒の水を一口飲んだ。あと三口分くらいしかない。


 ——次の宿場町で補給できるといいが。金がないから、その、なんとかしないといけない。


 ……なんとかって何だ。


 あてがない。


 追放された元・勇者パーティの雑用。金なし、地図なし、仲間なし。できることはハリセンで透明な文字列を叩くこと。以上。


 ……まあ、いい。


 なんとかなる。


 根拠はない。ただ、あの講堂で声を取り戻した令嬢の顔が、まだ頭に残っている。


 あれは——正しかった。


 あの一撃に、嘘はなかった。


 それだけで十分だ。


 南の正門を避けて、東側の外壁沿いに領都を出る。街道はここからまた伸びている。次にどこへ行くかは決めていない。


 だが——


 ツカサが領都の門を出て、最初の曲がり角を過ぎた時。


 背後から、速い足音が聞こえた。


 振り返る。


 午後の街道に、一人の女が立っていた。


 銀灰色のロングヘアを低い位置で束ね、銀フレームの細い眼鏡をかけている。学院の濃紺ローブに灰色のコートを羽織り、左手首の端末がまだ微かに光っている。


 ——さっきの。


 二階席にいた、あの。


 女は少し息を切らしていた。走ってきたのだ。だが表情は冷静で、ツカサの全身を一度だけ上から下まで見通してから、口を開いた。


「少し、話がしたい」


 翡翠色の瞳が、真っ直ぐにツカサを見ている。

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