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源光(みなもとひかり)物語  作者: 西村 圭
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三十三、藤裏葉

明石の人との息子と異父姉の朱雀の娘が結婚することになりました。喜ばしいことですが、その中でも夕霧は気分が優れない様子でした。


夕霧と他の方との縁組みの噂を聞いたのでしょう、雲居の雁の人や、母である葵の姉君も、思い悩んでいるようです。


葵の父君の法要の際に、葵の姉君と夕霧は話し込んでいたそうです。


しばらく経って、藤の季節に、葵の姉君は柏木を通じて夕霧を招きました。藤の裏葉という、結婚を許す意味のこめられた歌を口ずさんだとか。結婚を許された、と夕霧と雲居の雁の人は喜んだそうです。私も嬉しく思いました。葵の姉君も、今となっては、二人の結婚を心から祝福してくれるでしょう。今は葵の姉君とは別の方と再婚したという、雲居の雁の人の実父も喜んだそうです。


明石の人との息子の結婚を控え、紫とお参りに行きました。その帰り、祭り見物に出かけ、かつて六条の人が葵と争いになったことを思い出しました。せめて、葵との娘である夕霧や、六条の人の息子が今幸せに過ごしていることが救いです。


祭りでは、葵の姉君の娘である柏木や、惟光の息子が務めを果たしました。惟光の息子と夕霧は、かつて親しくしていたことがあったので、夕霧と雲居の雁の人との結婚する今となっては、お互い思うところがあるのではないでしょうか。


明石の人との息子の結婚の際には、養育してきた紫とも話し合い、実父の明石の人が付き添ってもらうことにしました。この結婚を、紫も明石の人も喜んでいました。


私はそろそろ、引退を考えはじめていました。


葵の姉君や夕霧も、更に重要な仕事を任されました。

夕霧は雲居の雁の人と、新たな住まいに移りました。


紅葉の季節になり、冷泉と朱雀が訪れました。葵の姉君も来て、宴を楽しみました。

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