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源光(みなもとひかり)物語  作者: 西村 圭
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三十二、梅枝

明石の人との息子が、間もなく成人を迎えます。私も準備にとりかかっていました。冷泉の後継者である、異父姉の朱雀の娘もそろそろ成人を迎えます。私は、この二人の間で縁組みが行われれば、とも考えていました。


私も紫も、香りに凝っていますので、それぞれに競って調合しています。


紫の母君がいらした際にも、朝顔の人から薫物をいただきました。大変興味をもたれたようなので、この機会に、どの香りがよいか、判断してもらうことにしました。


夕霧や、惟光の娘にも手伝ってもらい、紫や花散里の人、明石の人からも集めてもらいました。紫の母君は、どれも気に入ったようで、なかなか決められませんでした。


月もでてきたので、宴を用意しました。葵の姉君や柏木なども集まり、皆で琴や琵琶、横笛など奏でました。「梅が枝」も謡われます。楽しい時を過ごしました。


翌日、明石の人との息子の成人の祝いのために、戻ってきてくれていた六条の人の息子を訪ねました。紫もやって来ます。明石の人との息子の支度を頼みました。明石の人は遠慮がちでしたが、皆で喜びました。


しばらくして、異父姉の朱雀の娘も成人を迎えました。私の息子に遠慮する人もいたようですが、皆で競いあったほうがいいと申しあげたので、この朱雀の娘のもとで多くの者が活躍するでしょう。

いずれ、私の息子との縁組みが行われる予定です。


家に戻った私は、紫と書について話し合いました。六条の人やその息子、亡き藤壺の人や朧月夜の人、玉鬘の人や朝顔の人、それに紫も、それぞれ素晴らしいものです。


紫の母君や、柏木、夕霧などにもなにか書いてくれるよう頼みました。また、私自身も書こうと思います。


紫の母君は、早速もってきてくれました。

集まってきた書を前に、いろいろ論じました。


明石の人との息子に持たせようと、いろいろ見比べ、整理しました。


葵の姉君は、私の息子と朱雀の娘の縁組みの話を聞き、雲居の雁の人のことを思っているようです。夕霧とのこと、どうしたものかと考えているのでしょう。


近頃の夕霧の活躍ぶりからか、他の縁組みの申し込みなどもありますので、私も夕霧と話しました。

夕霧は、今も雲居の雁の人と連絡をとっているようです。


葵の姉君も、思い悩んでいることでしょう。

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