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源光(みなもとひかり)物語  作者: 西村 圭
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二十八、野分

六条の人の息子の庭には、秋の花が多く植えられています。

秋を好む六条の人の息子は、この庭を気に入ってくれていましたが、秋の野を吹き分ける強い風に見舞われ、花がしおれてしまいました。


春の花の多い南の庭も、この風で植え込みが被害を受けました。私はこの時、明石の人との息子のところにいましたが、娘の夕霧が心配して、様子を見に来てくれました。夕霧は、応対した紫に魅了されたようです。

私が戻ると、祖父のところに見舞いに伺うと言って、立ち去りました。


夕霧は祖父である葵の父君を見舞いに行きました。


明け方になり、風が少しおさまって、雨が降りだしました。私は花散里の人の様子を見に行き、紫のところへ戻ると、夕霧が帰っていました。夕霧の伯母である葵の姉君の話などしました。


夕霧に、六条の人の息子のところへも見舞いに行ってもらいました。夕霧は、まだ小さい頃、この六条の人の息子に遊んでもらったことなどもありました。積もる話もあったのでしょうか。戻ってきた夕霧は、少しふさぎこんでいるようで、私は紫と夕霧について少し話しました。


その後、私は、明石の人の様子を見に行きました。庭の草花が風で散ってしまっているようです。私は、次の見舞いのため立ち去りましたが、明石の人は寂しそうな様子でした。


玉鬘の人の様子を見に行きました。少しからかうと、玉鬘の人は嫌がる素振りをみせました。通りかかった夕霧は、私と玉鬘の人が話すのを聞いてしまったのか、驚いたような顔をしていました。悪くとらなければいいのですが。


花散里の人の様子を見に行くと、夕霧の衣装の準備をしてくれていたようです。とても良いようで、私は嬉しく思いました。


夕霧は、私と明石の人の息子の様子を見に行ってくれたようです。


その後、夕霧は再び葵の父君の見舞いに伺ったところ、葵の姉君と居合わせたとか。葵の父君は、孫である雲居の雁の人にも会いたいとおっしゃったそうですが、葵の姉君は、そのうちに、と言うばかりで、もう一人の息子である近江のことを嘆いていたのだそうです。

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