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二十七、篝火
葵の姉君の子、近江のことがよくも悪くも話題になっているようです。葵の姉君も、もう少し配慮できなかったのが、と近江が気の毒になります。
玉鬘の人も、流い間離れ離れになっていた親と子の関わりに、思うことがあるようです。
思いを寄せながらも、無理強いしなかったからでしょうか、玉鬘の人もようやく私に親しみを感じてくれているようです。
秋になり、私はしばしば玉鬘の人のもとを訪ねました。琴を教えたりして過ごしました。
篝火のように思いを一方的に寄せる辛さを訴えましたが、玉鬘の人は困惑していました。
娘の夕霧のところに、友人の柏木などが訪ねてきていたようなので、呼び寄せ、笛などもまじえ、皆で音楽を楽しみました。




