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源光(みなもとひかり)物語  作者: 西村 圭
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二十四、胡蝶

春になると、池に舟を浮かべ、音楽を用意し、舟楽を催しました。


六条の人の息子も来てくれました。また、妹の蛍もやってきて、皆楽しんでくれました。


この日、私の家を訪れた人々の間でも、玉鬘の人のことは、噂になっているようです。亡き夫の葵の姉君の娘の一人である柏木も気にかけているとか。

また、私の妹の蛍も、玉鬘の人を思っているようです。


六条の人の息子は、こちらにしばらく滞在するので、私の娘の夕霧が使いとなって、秋が好きだという六条の人の息子に、春を好む紫が胡蝶の美しさを伝えるやりとりなどもありました。


玉鬘の人は、従姉妹である夕霧とも親しく過ごし、私としては、実の母である葵の姉君に玉鬘の人のことをどう伝えようか、などと考えていました。


そうこうしているうちに、玉鬘の人は、蛍や柏木や、あるいは髭黒と言われる人からもお会いしたいと言われるようになりました。玉鬘の人は困惑しているようです。


私も、正直なところ、玉鬘の人にこころひかれる思いがありますが、なかなか口にはできません。


玉鬘の人は玉鬘の人で、実の母である葵の姉君に、いつ、どのように会おう、なにを話そう、といったことが気がかりなようです。


紫と玉鬘の人について話すと、私の心を見透かされているようで、落ち着かなくなりました。


玉鬘の人に、父である夕顔の人によく似ていると話すと、迷惑そうな素振りを見せました。


私の辛い気持ちなど知らず、他の玉鬘の人を思う人々は、変わらず思いを寄せているようです。

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