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源光(みなもとひかり)物語  作者: 西村 圭
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十一、花散里

母の昔の恋人の一人で麗景と呼ばれる屋敷に住んでいた人の弟と、親しくしていたことがありました。久しぶりに会いたくなって、訪ねてみることにしました。


しかし、あまりにも久しぶりで会うことは叶わず、残念に思いました。


別の機会に、再び麗景の人を訪ねました。昔語りをして、懐かしくなりました。そのまま、別棟に住むかつての恋人と再会することができました。お互いに楽しく語り合いましたが、この人は控えめな人で、私の移り気なことにもどこかあきらめたような気配を漂わせていました。様々なことがあって疲れていた私は、この人のところで、ほととぎすが橘の咲く花の散る里であそぶように、心地よい気持ちになりました。

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