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第51話
液晶表示の階数表示がされているエレベーターで1階へ降りる。
ほのかに何か花の香りが流れてくる。
「レイ、季節設定はいつになっているんだ」
「初夏くらいになっています。そのうえで梅雨に入るよりは前の時期となっているため、半袖では少し肌寒いかもしれません」
レイは丁寧に教えてくれる。
周りに人っ子一人いない団地というのは、かくも恐怖心をあおるのか。
そういう思いからのレイへの呼びかけだ。
「それで、どこに向かえばいい」
「眼前に矢印を出します。その指示に従ってください」
レイの声とほぼ同時に目の前に黒色の腕ぐらいの太さがある二次元の矢印が現れる。
どうやらここから右に曲がっていくようだ。




