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第45話
「それで、お名前をうかがっても?」
「あ、失礼しました。私はドクター。ドクター・ウィデレといいます。以前、お部屋にお邪魔しまして、問答をさせてもらったのを覚えていますか」
「ああ、あのときの」
さすがにあれは忘れることができない。
「確か、この世界は仮想現実だっていう話でしたっけ。今はまさにそんな世界にいるわけですけれど、そう考えると、仮想現実の中で仮想現実を作っているということなのでしょうか」
「そうなるでしょう。ただ、ここが現実ではないと知っていても、まさに現実と同じようにして過ごしていますが」
ふわりと椅子に座ると、彼女は、ウィデレさんはそう答えた。




