にじゅうよん
ようやく主人公のターンとなりました。前置き長過ぎた。
デイビス王子の思い人はステラ・ダンバイン男爵令嬢と言った……はず。
(ふわふわのピンクブロンドの小動物系だったな。)
のんびりお茶を飲みながらブランジェは思い出していた。
何か色々と吠えていたが、内容はインプットされていない。
婚約破棄と国外追放だけ耳に届いた。
ここは、ラーゼフォン公爵家の温室内にあるヒー兄様の楽園。ヒー兄様に運ばれて寝て、目覚めたらマリアが立っていた。
「………置いて行ってごめんね?」
マリアの笑顔見て、直ぐに謝った。だって、怒ってるもん。
「お叱りは、奥様から聞いて下さいませ。」
ですよね?
ここ最近、デイビス王子のことで色々教えてくれる親切な子から、デイビス王子が、あのふわピンクをよく連れていることを聞いていた。
本当なら王立学園なんてのに通う必要はないのに“未来の王妃たるもの、社交性と教養を身に付ける必要がある。お前も学園に通うのだ!”
って、わざわざ家に来たのよ、先触れもなく。あのバカより常識はある。……まぁね、社交性がないのは分かっているの。でも、お勉強の方は全く問題ないから、学園に通う必要はないよねって、ルー兄様やヒー兄様も言ってたし。でも、お父様やエド兄様が、デイビス王子の言う通りって言うから、睡眠時間が削られることになった。お父様とエド兄様だけなら説得出来たけど、2人はお母様を味方に付けていた。後で、『あくまでも、社交性を身に付けると言うことが、不足しているから。』って聞いたけど、学園に通うって聞いた時は、お父様とエド兄様とは一時口を聞いてあげなかった。お母様は怖かったから別。
学園に通うことで、“アカツキ”とお友達になれたのは嬉しいことだったけど。
アカツキは、スメラギ侯爵家の一人娘で、スメラギ侯爵家は代々ファフナー王国の軍部を担う名門なの。遥か昔に東の方から逃れて来た吸血鬼一族で魔力も強ければ知略にも優れてる一族なの。
今では色んな血が混ざってるから吸血衝動はないみたい。でも、ガボット国では、未だに悪の根源とか思われてて大変らしい。アカツキは、小さい頃から槍術を学んでいて、学園でも男装しているカッコいい子なの。
なんか、変なのに絡まれた時に助けてくれてそれから仲良しなの。その姿に一緒にいたリウキが惚れ込んじゃって、今や第三王子の婚約者って地位になってる。リウキはアルビナ妃様のお子で、アカツキの所に婿入りするって息巻いてる。でも、アルビナ妃様の実家のボトムズ公爵家が煩いって言ってた。
あれ?何の話だっけ?




