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①アーシの名前はペガざます

アーシの名前はペガ。コウヘイ様によって創造されたペガサスざます。


そのコウヘイ様のご指示によって、アーシは競馬なる畜生どもとの競走に参加することになったんざます。


で。地方競馬なる競走をしたんざますが。


ま、ぶっちぎりで1位ざます! オーーーーホホホホホホ!


「ブヒルィヒヒヒーーン」


その後も、5日おきで競走にでましたけど、余裕で1着ざます。アーシ、ハッキシ言って駆け足してませんから早歩きぐらいでしかありませんから! そんで負けた気分ってどう? ねぇねぇ、どんな気持ち?


「ブヒルィヒヒヒーーン」


こうして競走し終わったあとは、イネヅカなるオスが紹介した厩舎で休養するざます。


けど、アーシ。この厩舎があんま好きじゃないざます。

だって、他の畜生と同じ屋根の下だなんてプライドが傷つくざます。それに、なんといってもコウヘイ様にお会いできないのがつらいざます。


それでも下働きはアーシの体を丹念に世話してくれるざますし、それに食事がなかなか豪華でリンゴが食べ放題なのは……まぁ、気に入ってるざます。


え? 誰ざますか? アーシが実は貧乏なんだろうとか思っちゃったのは。


……そんなことないざますから!


てゆーか? アーシは生まれたばっかしざますし? 貧乏思考なのはコウヘイ様のせい? 

…おっとと。今のはオフレコでお願いざます。


というわけで。アーシは畜生どもなら1ヵ月ともたないらしいスケジュールで競馬をこなしながら、その元気万端な畜生どもを毎回毎回、蹴散らしているざます。


オーホホホホ! 最初はアーシのことを馬鹿にしてたくせして、面目をなくした畜生どもの顔ったら!


「ブヒルィヒヒヒーーン」


でも、ざます。

走るたびに思うんざますが…。


アーシは背中に乗っているメスを睨んだざます。


「ビュルルブヒーン!(あんた、乗馬が下手過ぎ!)」


背中に乗っているのはコウヘイ様とミカ様がお助けになった智花とかいうメスなんざますが。

これが、下手っピなんざます!


「もっと柔らかく乗るざます!」


「アーシの走りにあわせて体重を前後に移動させるざます!」


なんて注意を、アーシは毎日のようにしてるざます。もちろん言葉は通じてないざますが、それでも不満は伝わってるようで、智花は申し訳なさそうにしてるざます。


ま、その甲斐あって? 少しずつざますが、上手くなってるような? 気が? しないでもないざます。


そうこうしているうちに、何やら競馬場には人が大勢詰め寄せてくるようになったざます。


イネヅカの言うところでは、アーシを見に来てるとか。


オーホホホホホホ! 当然ざますね!


「ブヒルィヒヒヒーーン」


と。今日はコウヘイ様とミカ様が観覧に来ていらっしゃるんだったざます。


…これはホンキを見せねば!


え? ホンキを出しちゃ駄目? まだ、その時じゃない?

コウヘイ様がそうおっしゃられるなら…。


けど、イイトコは見せたいざます!


ということで。アーシは今、レースがスタートしたにも関わらず、ぼうと突っ立ってるざます。


観客は大騒ぎして、智花も泣きそうになってるざますが、そんなの知ったこっちゃないざます。

アーシにはアーシの考えがあるざます。


他の畜生どもは、あと少しでゴールというところざます。


そろそろ、ざますね。


コウヘイ様はホンキを出しちゃいけないと仰ったざますが、少しだけのホンキの半分くらいのホンキなら許してくれるざます、きっと。


アーシは、ついに一歩を踏み出して走ったざます。


「今頃かよ!」


なんて罵声交じりの落胆が観客席から聞こえるざますが、まぁとくと見とくがよいざます。


アーシはちょいホンキモードで走ったざます。


「きゃーーーーーーーー」


背中の智花が騒いでるざますが、落ちるんじゃないざますよ! 落ちたら失格ざますから!


グングンと先行していた畜生どもの汚いお尻が見えてくるざます。


バッハハーイ!


「ブヒヒーーン」


余裕を見せてコーナーを大回りしながら抜かしてやるざます。


そのままゴボウ抜きで、余裕をもってゴール!

僅差とかはペガサスのプライドにかけて許されないざます!


ここで、アーシはちょっと頭が冷えたざます。


だって、観客どもが声を失ってるざますもん。

それに背中の智花も気を失ってるざますし。


もしかして…やり過ぎたざますか?


そう思っていると「うおおおおおおお!」観客席から歓声が爆発したざます。


みんなが口々にアーシを褒めてるざます。むしろたたえてるざます。


オーホホホホホホホホホ!


「ブヒルィヒヒヒーーン」


これなら、コウヘイ様もいい子いい子してくれるに決まってるざます!


……そう思ってたのに。やり過ぎ、とちょびっと叱られたざます。

けど、いい子いい子はしてくれたざます!


そんな毎日をこなしていたアーシに、ある日イネヅカが近づいてきて嬉しそうに言ったざます。


「ペガさんペガさん! 俺等の中央へのデビューが決まったぞ!」と。


ふんふん。イネヅカの言うところでは、中央なる競馬場にはココとは比べ物にならない足の速い畜生がいるとのこと。


オーホホホホホホホホ!


いいざます。その挑戦、受けて立ってやるざます!

ペガのお話は、まだちょっとだけ続くざます。

掲載は未定ざますけど…。


あ、あと。明日の投稿は土曜日なので14時になります。

日曜日と月曜日(旗日の振り替え)も14時投稿です。

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