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【第一部完結】異世界ウインドオーケストラ ― あの日見た空の向こうは ―  作者: 若菜みかん


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第四楽章 閑話 ~クラリネットキャンディ~

飴細工。


柔らかい飴を、固まる前に素早く動かし、動物などの形に仕上げていく。


アイシャは、飴細工の屋台の前にいた。


「すっごーい、本物の猫みたい!」


「はい、お嬢ちゃん」


屋台のおじさんから手渡された飴は、かわいらしい猫の形をしていた。


首都ヘスペリディアでは、毎日のように何かしらの屋台が軒を連ねている。


「えへへ、どうです、小春先輩」


「かわいい。私も買ってこようかな」


小春とアイシャが話していると、若菜が通りかかった。その手には、同じく猫の形をした

飴が握られている。


「あ、若菜先輩も買ったんですね」


「ええ。あまりにもよくできてるから、つい。それにしても、いろんな屋台があるのね」


「そうなんですよ。あっちにはリンゴみたいな飴、あっちにはブドウみたいな飴がありました!」


「飴ばっかりね」


そう言って、若菜と小春が笑い合う。


小春も屋台のおじさんに声をかけ、気がつけば三人そろって猫の飴を手にしていた。


「よーし、飴ちゃん全部制覇するぞー!」


そう言うなり、アイシャは次の屋台へ飛び出していった。

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