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劣等眼の転生魔術  作者: 理屈屋・中折れ青二才
第三章:魔術学園・1年前期編
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魔法使い、研究会に所属す

◆◇◆◇◆


 今から150年以上も昔、恐らく200以上も昔の話『風の勇者ロイ』を筆頭とする『偉大なる五賢人』は、この世界を支配する『黄昏の魔王』を打ち倒して、世界に平和をもたらした


 魔王の支配していた領土が解放され、資源、資材、人材が人間の中での共通の『悩み』として魔王なき世界での新たな問題となった


『どうやって分配するか?』という問題を巡り、利益と不利益の『引っ張り合い』『押し付け合い』によって人間同士で戦争が起こった


 この戦争が『大厄災』と呼ばれるものになった


◆【ノエルが別の本を開いた】


「多くの犠牲者が出た」


 長きに渡る戦争によって人々の心身は疲弊していった。そんな時代の中で生まれたのが『反魔術』の理念───現代での『AMO』の前身となる組織であった


「なるほど…」


 今はどんなものかは分からないものの、魔術を憎み、この世界から魔術を取り除くため、あらゆる努力を試みたのは想像に難くない───本の内容がないのは"焼き払い"や"技術の根絶"での衰退を試みたのであろう。見事成功したと


◆【魔術と魔道具】


 リリスから聞かなくともこの世界の事情が少し分かったことは喜ばしいことだ。もしや魔族ばかりが『これら』の事情にのみ精通していようものなら頭を抱えることは必至だった


 この世界の魔術が衰退したのは『魔道具』だけが理由ではなかったのはある意味で『良かった』───魔術などの発展のためには長い時間を必要とする。それには『継承』が必要となり、優れた魔導書を後世に残すことで発展の引き継ぎが完了する

 

 人間側が自らこれらを放棄したことによる衰退は『必然』だったというわけだ───そこに『魔族』の関わりが無い訳がないのは当たり前と見るのが妥当だ


◆【ノエルが話終わった】


「これが大厄災とレガリアまでの

 大きな衰退の歴史」


「ありがとう。話してくれて」


「別に、現代の魔術は堕落している

 この研究会の目的は太古の昔に存在していた

 優れた魔術を学ぶこと、だから作った」


「入れたことを光栄に思うよ」


「…笑わないの?」


「どうして笑う必要があるんですか?」


「だって…他の人たちは、魔道具を使った

 現代魔術の方が便利だって言うから…」


「確かに現代魔術におけるレガリアの

 安定した結果を出せる機構は

 素晴らしいですしね」

 

「…」


「ですが、それは変化を諦めた

 という見方もできるんじゃないですか?」


「不思議な視点」


◆【差し出された鍵】


「ねぇ、シショウ」


「え?」


「さっきの煩い子が貴方のことをそう言ってた」


「あれは、愛称の様なモノです。僕はアベル」


「そう。この部屋の鍵。迷宮回路を解かなくても

 入れる。よければ明日もまた来て欲しい」


「ありがとうございます」


◆【記録庫の鍵を受け取った】

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