魔法使い、記録庫を閲覧す
◆◇◆◇◆
「デイ…すみません。名前を聞いても」
「ノエル」
◆【水の勇者の末裔ノエル】
彼女がある一室の前に立ち、『扉型』の『迷宮回路』を起動したかと思えば扉を開けた先、リリスと住んでいた家の地下書庫を思い出す構造が眼前に飛び込んできた
研究会の活動場所『研究室』はその構造自体が『記録』を視覚化した空間になっていた───角張った反転三角錐の様な構造だ
その最も低く、最も狭く、活動場所となる空間には机といくつかの椅子が並べられているだけだった
「他の方は?」
「この研究会には私、ひとり」
◆【見て回ることに】
「この本は…」
何気なく段を上がり、棚にあった本を手に取る。丁寧に管理をされているものの、経年劣化が見て取れた。随分と古く愛されていたことが分かる
発行印を確認して見ると現在の暦から数えて、大凡50年近く昔に発行されたものだということが見て取れた───各階層に『年代』が割り振られており、上へ上へと広がる様な構造をしているのが分かった
◆【最上階にて】
「一番古いものは今から100年前ですか」
「過去の魔術書の大半は
100年前の『大災厄』によって焼失した」
かなり広いのにも関わらず声が聞こえてくるのはどういう原理なのか気になるな───今はそれより『興味深い』話が聞こえてきた
「大厄災…ですか」
◆【大災厄についての詳しい説明を受けた】




