魔法使い、ただの遊戯場を訪問す
◆◇◆◇◆
骸骨に促され、雰囲気の異なる同施設内の遊戯場を移動した。筐体なる絢爛豪華さとくらべ、全体的に淡く、明るい様の内装になった
◆【箱の並ぶ空間】
「ねえ!見て!あそこに面白いものがあるわ!」
そう言ってエリザさんが指し向かった先は箱が所狭しと並ぶ一角だった。四角く透明な箱。上部には竜の手のようなものが吊り下がり、その下にはものが散乱していた
「わ~。見て見て『ミニマムモンスター』の人形が
あるわ!アタシ、このシリーズが好きなのよね」
その中でもエリザさんが興味を示したのは丸みを帯びた人形が入った箱だった。中にある人形の造形は全体的に丸みを帯びていたものの、それらは特徴的な形状をしており、誇張表現をされ、原型から外れてなお、憎らしさを思い起こさせた
◆【ミニマムモンスター】
「ミニマムモンスターですか」
エリザさんは興奮真っ只中と言った様子で解説を始めた
「ミニマムモンスターは、かつてこの世界に
存在したとされる伝説の魔獣たちを
キャラクター化したものなの
その数は、全部で200種類以上!
最近は都心の若者を中心に人気が
広がっているのよ」
「…なるほど。そういうことだったのか」
◆【なんとも滑稽極まる末路だ】
滅ぼそうとしていた者から『愛らしい』と慕われるのはさぞ苦痛であろう。自らが招いた末路だ
「アタシが好きなのは、断然この
ジャミスっていうキャラクター
たぶん普通に戦って強いのは
こういうやつだと思うのよねぇ」
「ジャミスは強敵だったね」
鳥の頭と蛇の体を持ったジャミスは厄介な魔獣だった。ジャミスの『石化』を含む息の性質は厄介だった
「だった?」
「討伐方法が確立されてからの殲滅は
とても早かったんですよ」




