↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
劣等眼の転生魔術  作者: 理屈屋・中折れ青二才
第三章:魔術学園・1年前期編
38/63

魔法使い、応援の準備をす

◆◇◆◇◆


 今日は7日に一度の競技の時間だ。玩具遊びが魔術師に挑むという啖呵を切った。その日だ


「うおおおお!ようやく競技の時間が来たッスね!

 血が滾るッスね!」

「僕は応援席に居ますね」


「え?」

「ん?」


◆【テッドさん、僕が参加すると思ってた】


 更衣室で誰よりも先に運動着に着替え終わったテッドさんが中庭にある訓練場にまで素早く移動を始めた


「ちぇっ、師匠と参加できると思ったのに」


 程なくして女性陣もやってきたのを確認した


「よっしゃ!全員集まったようだな!」


 頃合を見計らってか、少し離れたところから紺色の運動着に身を包んだ浅黒い肌の男がやってきた


◆【邪な気配を感じる】


「オレが体育教師のカントルだ

 準備校出身の奴らは知っていると思うが

 今年一年もよろしくな」


 邪気の様なものを感じる。女好きの雰囲気だ


「カンちゃん。この前

 酒場でひっかけた女はどうしたんだ!?」

「うるせえ!

 その話はするなって言っているだろう!」


「なぁなぁ。オレが今度

 カンちゃん好みの巨乳の女を紹介してやるよー」

「黙れ!黙れ!生徒に女をあてがわれるほど

 オレは落ちていないやい!」


◆【身内話というものだろうか】


 生徒たちの笑い声がドッと上がるが恐らく内部生たちにとっては良く知った定番の話なのだろうが、なんとも下世話な内容だ


 体育教師カントルと内部生たちは世間話に花を咲かせていくこと数分が経った。授業以上に中身のない話というやつ存在するんだな


「なにアレ。嫌な感じ」

「うん…うん」


 エリザさんがポツリと呟き、テッドさんが同感だと頷いていた


 組織内部の腐敗の縮図か。不良騎士団もその様なものだったな。腐敗が組織の寿命を削るというのにも関わらず人はそれを辞めることが終ぞ叶わなかった


 他の授業でも全体的に内部生を贔屓する雰囲気はあったものの、この競技の時間ではより一層強いな、疎外感を味わうことになりそうだな


◆【更に数分後】


「さて、今日は『ハウント』をやるぞ!」

「「「おおおおお!」」」


 カントルがそう言うと内部生たちが喜びの声を上げた


「準備校出身の奴らは知っているよな?

 ハウントは他の魔術学校との『対抗戦』にも

 使用される『三大競技』の1つだ!

 各自、しっかりとルールを把握しておけよ!」


 そう言ってカントルは、中庭の端に置かれていた手袋の入ったカゴを運んできた。あの手袋、レガリアか。種類が多いな本当に


◆【ルール説明】

 

「ハウントはこの手袋型の魔道具を装備して

 行うことになる。勝負は基本的に

 8人1チームで…」


「カンちゃん!ルールなんて知っているよ!」


「ハハハ!お前たち、何も分かっていねーなー!

 知らない奴、できない奴に合わせるのが

 授業なんだぞ!」

 

 なんとも、間延びしているな。1冊読み終え、書き終えてしまった


◆【外部生に起こる殺気】


「…殺す。アイツ等はここで殺した方が世の為ね」

「エリザさん、抑えて抑えて」


 今にも殴り込んでいきそうな勢いのエリザさんを慌ててテッドさんが静止する。この授業は、何やら面倒なことになりそうだ


◆【ルール本を手元へ】


『ハウント』は、2つのチームに分かれて戦う競技

 競技参加者を総称して『プレイヤー』


 両チームは『攻撃側』『防御側』に分かれて

 5分間ずつ交互に攻撃を行う


 攻撃側は『シューター』

 防御側は『ラビ』


 貴族の昔からの遊びである

『狩り』からの命名とのこと


 攻撃側シューターの目的は

 防御側ラビ術弾ブレット

 命中させて転倒させること


 防御側ラビの目的は

 攻撃側シューターから

 放たれる術弾ブレット

 避け続けること


 最終的により多くの生存者を残していたチームが

『勝ち』というシンプルなルールだった


◆【国際競技もあるのだと】


「シューターが使う射撃手袋ショットグローブは事前に

 オレが用意している。だがまあ何時も通り

 自前のものを持っているっていうやつは

 そっちを使っても構わないぜ」

「…」


 それは校内ルールだろうか。読むに国際競技や対抗戦では射撃手袋は規定のものが使われる故に自前のものなんてものは持ち込めない


【反証】

『スピードに特化した槍型』

『バランス型の球型』

『軌道に変化を付けやすい円盤型』


 どのタイプの術弾も肉体に対するダメージはなく、プレイヤーに命中すると衝撃波が発生するようになっている


◆【面白い刻印だ】


「それでは、チーム分けするぞ全部で30人だから

 8人チームが2つの7人チーム2つでいいな

 各自、名前を呼ぶぞ。まず、Aチーム」


 カントルが名前を呼んでいく。ふとBチームを呼び終わった辺りで違和感を覚え、Cチームのメンバーの名前を点呼で確信に至る。やはり小賢しい


「で、残った7人がDチームだな」


◆【露骨な采配】


「あの、先生。このチーム分けって…?」


 黒髪の少女が戸惑いの声を上げる


「何か不満か?それぞれ見知った相手と

 チームを組んだ方が戦いやすいだろ?」


 テッドさんとエリザさんが同じチームになった


「分かってはいると思うが、相手プレイヤーに

 干渉する魔術は禁止だ。そしてもちろん

 身を守るための身体強化系魔術の使用は

 問題ないぞ各自、自己責任でケガには

 十分に気を付けて試合するように」


◆【我関せずと言った様子】


「では、AチームとBチームは奥のコートへ

 CチームとDチームは手前のコートに移動だ

 各自準備が出来たら知らせるように」


 カントルの手を打ちを合図に生徒たちが私語交じりに立ち上がってコートへ移動した


 何を仕掛けるのかと思えば、外部生チームと内部生チームとで戦うことになるとはな。ここから更に何を仕掛けるのか、楽しみだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。