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劣等眼の転生魔術  作者: 理屈屋・中折れ青二才
第三章:魔術学園・1年前期編
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魔法使い、興味を示す

◆◇◆◇◆


「こ、ここでレガリアは使えない筈だ」

「そ、そうだそうだ。学生寮では使えない」

「早くそこを退け」


 杖型のレガリアを構えるが効果なしか、この手の手合いは威圧の意味も言葉で説き伏せるにも、それが意味するモノを理解するには些か知能が足りないのは昔も変わらずか


「おい!コラ!何とか言ったらどうだよ

 外来種が!」

「先程から聞いていれば外来種、外来種って

 復唱の呪いにでも掛かってるのか?」


◆【正当防衛】


 「テメぇ!」


 遅いな、幼い頃のテッドさん以上に遅い。こちらから迎えに行かねば日が暮れてしまう


「うぎゃっ」


 迫る拳を避け、杖を足に引っ掛ける


「反撃は…期待するだけ無駄ですか」


 そう、テッドさんがまともな教育を受けられなかったのに比べ、この者どもはまともな教育を受けていたのにも関わらず『コレ』だ


 元々魔術系には期待していなかったが『武術』もこの程度には衰退していることを先んじて知ることになるとは


「悲しいな」


「この!」

「クソっ!やっちまえ!」


◆【杖術すら要らないのは流石に】


「へぼっ」

「ぬがっ」


 迫ってくる者の手首を叩き、続き拳を振り下ろす者の膝を裏から叩き、2人を制圧する。残るひとりは動きすらしない


「っ」

「こ、この!」


 最初に転がした者が立ち上がろうとしていた


「師匠、危ない!」

 

 がテッドさんの頭突きを食らい吹き飛んできたので避ける


「グハッ!」


『脚力強化』により加速した頭突きの威力だ。気持ちのいい吹き飛ぶ様だ


◆【酒場の乱闘でももう少し張り合いがある】


 相手の息が上がり出した頃、漸く攻撃の手が止んだ


「ヤ、ヤバイぞ!こいつら!」

「おいおい。一体何がどうなってやがる!」


 どうなっているはこちらの言葉だ。まったく、準備校なるところでは一体何を教えているのか逆に気になってくるじゃないか


「クソッ!一旦撤収だ!」


◆【一旦ってなんだよ】


 しかし、驚いた。この学園の魔術の授業には───歴史書で見たとはいえ、あまりのお粗末さに興味が湧いて仕方がない


「し、師匠!大丈夫っスか」

「はい、大丈夫ですよ。テッドさんは?」


「へっちゃらっス!」


 レガリアで【魔法】の偽装すら要らなかったと考えるといよいよを持って魔術の授業は不要になってしまうな。しかし、レガリアや刻印に携わるには必須だろうし


「ちょっと!ドングリ!

 その制服、一体何なのよ!?

 後あんたなんで魔術が使えるの!?」

「え?いや、普通に使えるっスよ?

 ね?師匠…ってあれ?師匠??」


 エリザさんは既に僕を見失っている。加えて『隠』の重ね掛け───刻印を施したために使える『魔術の応用』を使いテッドさんからの追撃を交わした


 流石に眠気が限界だ。後の話し合いはテッドさんに任せて僕は寝ることにしよう


「師匠〜?師匠ぉ〜」

「ちょっと?ドングリ!話を聞きなさい!」


 外が騒がしいものの『消音』をすれば問題はないだろう

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