次のターゲット
自分の部屋で今後についてティアと相談している。
勇喜は前の事から、自分と同じ境遇の人を助けれるんじゃないかと思った。
そこで勇喜が次の目標にしたのは人気配信者の『のんチャンネル』と言う女性に目を付けた。
ティアが何故この女性を目標にしたか勇喜に聞く。
「この女性配信者は登録者40万人の主にゲーム実況をしている配信者なんだけど、実は本人は喋ってるだけで、プレイしてる人は違うんじゃないかって説があるんだ。でもこの事をコメントしたら、『秒でブロックされたり』『信者がめんどくさい』って事が多数あるらしい。でもそれで高収入を得てるって考えたら真面目に働いてる人が馬鹿みたいじゃん。」
ティアはそんなしょうもない事で人を殺そうとしてる勇喜にゾッとした。
「それにゲームを作った方、それを信じて見てる人、お金を送る人に対するリスペクトを感じられない!」
意気込んでる勇喜を見て、付き合うしかないと悟った。
取り敢えず彼女の配信を見てみよう。丁度今配信中みたいだ。
「うおー!これは1位行けるんじゃないか!........痛って!」
「ほら!今のここ!被弾したのに反応がちょっと遅れてる!」
配信にはラグもあるが、そんなレベルじゃない。そしてその状況に動じない視聴者達。
「まあ分かった。じゃあまずその女性配信者の住所を知らないとな。」
さっそく最大の難所に躓いた。顔出しもしてない配信者が住所と言う個人情報がネットに出回っている訳がない。
勇喜はとても悩んだ。
「う〜ん....じゃあ、裏世界の人達に聞いたら教えてくれたり...?」
「ほほ〜ん、別に悪くないんじゃないか?人間の裏の顔達だ。普段じゃ言えない人の秘密を知ってたりするかもな。無駄足になる可能性の方が高そうだけども...。」
「何を言ってるんだティア!行くだけタダなんだし!!ネットでよく見かけるダイヤモンドの風習みたいにはなりたくない!」
正鷹が死亡してから勇喜は段々と元気になっている様にティアは感じた。
少しでも人の多い所から裏世界に入りたかったので隣町まで移動し、そこから裏世界に入った。
すると...。
「お、おい...この禍々しいオーラ...正鷹と似てないか?」
とある住宅の一軒から禍々しいオーラが漂っていた。
「こ、こんな偶然ってあるんだな...。」
裏世界の人達が家の前で話している。勇喜達は盗み聞きをする。
「ねぇ、なんか最近引っ越して来た女の子、一度挨拶してから一回も顔を見ないわねェ...まああんな若さだけが取り柄のブスの顔なんて見なくないけども。」
「うんうん分かるわ〜!家にずっと引きこもってるのかねェ...?まあ顔の造形的にも太陽の下に出ちゃダメな顔だったけどもw」
物凄い言われようだ。
奥さん達が何処か行ったのを確認した後、こっそりとオーラの凄い家の中に入った。
玄関の鍵は開いており、入ると至ってシンプルな構造の家だった。
ここで勇喜はティアに元の世界に帰れるか聞いてみると、ティアは疑問に思う。
「何故元の世界に戻る?それに戻ったら不法侵入罪だぞ。」
「不法侵入罪なんて気にしてられない!それに恐らく一人暮らしっぽいし、親に見つかる可能性も無さそうだ。取り敢えず確かめたいんだ。これで間違ってたらそのまま立ち去る。ティア...これは"世直し"なんだ。」
「アァもう!どうなっても知らねぇぜ!」
ティアのお陰で現実世界に戻って来る。
2階から声が聞こえる。
「よ〜し!配信終わった〜!!バイト君お疲れ〜」
「えっ...本当にこんなんで3万も貰っちゃって大丈夫なんスカ!?」
「うん〜講座振り込んどくから〜さぁ帰って帰って〜」
バイトらしき人が2階から降りて来るらしいので、咄嗟にクローゼットに隠れやり過ごした。
「ティア聞いた...?」
「これは...お前の言う通りだったな。」
2階から配信者の声が聞こえる。
「あ〜もしもし?お母さん〜?あの今から指定する場所に金振り込んどいてくんなーい?......いや〜怪しい事は何もやってないよぉ〜!.....うん、そんじゃよろしく〜」
「ふぁ〜!金に満たさられるわ〜!それにしても配信者って超〜〜〜〜楽!適当に画面見てブツブツ言ってりゃあいいし、変に指摘されても視聴者が守ってくれる。やっぱ配信するなら女っしょ。」
「てか人生マジ楽〜!真面目に働いてる奴が馬鹿みたい!アハハハハハッ!!!思い返せばこの地位築くのも楽だったな〜興味本位で始めた配信活動も、最初の頃にちょっと過激な事したら馬鹿な男共があっさり視聴者になって、後は流れる様になって.....って誰も聞いてないけど、最高すぎて独り言止まんないwwwww」
勇喜は唾を飲み込んだ。
「ティア裏世界に行こう。」
勇喜達はもう一度裏世界に入り、配信者の部屋に凸した。
「あん?誰?バイトはさっさと帰れよ。」
【"怠惰の配信部屋の主" コザクラ・ベルフェゴール・ノン】
書いてて思ったんですけど、「怠惰」をベースに敵を作るって難しくないですか?
他の有名作品で言うと、ハ〇レンの怠惰とか、リ〇ロの怠惰(大罪司教の方)も全然「怠惰」じゃなくて、寧ろ勤勉ですよね(笑)
って思っただけです。




