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怠惰の配信部屋 その1

【"怠惰の配信部屋の主" コザクラ・ベルフェゴール・ノン】


裏世界のコザクラはマサタカの時と同じく、他の人達よりも見た目が異形な形をしていた。見た目は巨大な熊で、背中に不死鳥の様な羽が生えている。顔はリアルのコザクラなんだろうが...あまり可愛く無い。声は可愛い。


「って...バイトじゃないね、お前誰なん?」


 勇喜は見た目と声のギャップに怯んだ。


「お前の悪事は知っている。配信を見ているファンを見下し騙し、本人は怠けて金を儲け。俺がお前の罪を償わせに来た!」


 勇喜はビシッとコザクラに言葉をぶつけた。


「ゲッ...めんどくさッ、地味な見た目の癖に発言は生意気だね。チー牛じゃんw」


「てかファンを騙すってどう言う事?もしかしてバイトにやらせてる事が騙してるとでも?wあのねぇ、ファンってのは"私"を見てるの。画面なんざ視聴者が飽きない様にする為のまやかしさ。実際字幕も無い人が喋ってるだけの動画なんて興味ないっしょ。でもじゃあ何で雑談配信をしないかって思うでしょ?そんなんゲーム実況にした方がインプレ数稼いで私をより多くの人が知ってくれるからよ!!wwwwwwそれに私を指摘するコメやアンチコメは奴隷ファンが守ってくれるもん!wwww」


「クソアマが。」


 直後、勇喜が魂術『反逆の(ジョーカー)青蓮花(ロータス)』を発動し、コザクラ左腕に光のエネルギー弾をぶつける事に成功し、コザクラの左腕から蓮が生えてきた。


「あ〜そういう感じね....めんどくさッ、やるしかないか....。」


魂術こんじゅつ "怠惰(スロウス)の世界(フェニックス)” 」


 すると左腕に生えていた蓮が、どんどん枯れてしまった。


「よ〜し、腕動くね〜」


 『反逆の(ジョーカー)青蓮花(ロータス)』が無効化されたのだ。


 コザクラの魂術、"怠惰(スロウス)の世界(フェニックス)"は自身が定めた範囲の中に入っている対象の能力を弱体化させる能力。つまり『反逆の(ジョーカー)青蓮花(ロータス)』はコザクラの魂術に対して相性が悪い。


「(嘘だろ...能力が効かないとかいったいどうすれば...。)」


「アレレェ〜どうしたの?急に黙りになっちゃって....もしかして怖気付いた?wアハハww超ウケるwダッサwキモダサ〜!!ww」


 勇喜は笑い転げるコザクラを見て、自身が自惚れていた事に自覚した。自分の力は無敵じゃない。これが現実なんだと。


 するとティアが密かにコザクラのパソコンに接近した。


「あ〜最高w......まあお前を殺すのも面倒だし帰っていいよ。私は今から寝るし〜」


 敵に情けまでかけられ、この上ない屈辱感を味わった。


「クッソ!!クッソ!!クッッッッソ!!!」


「あ〜もう、うっさないなァ〜本当に殺しちゃうよ?」


 突如コザクラのパソコンのカメラが起動し配信が始まった。しかしコザクラは配信が始まった事に気付いていない。


「まあ、何だかんだ言ってるけど結局みんな私に嫉妬してるだけなんだよねェ〜自分の手に届かないものには"憧れ"、手に届きそうなものには"嫉妬"してるだけなんだよ。今では配信なんて誰にでも出来る身近な存在だ。しかしその"誰でも出来る"が故の格差が存在する。どうして『アイツより頑張ってるのに、アイツの方が儲かってるんだ』ってね。はははwwチョーウケるwwwまあ悪く思わないでよね〜どうであれ、この地位を築いたのは自分の力なんだし〜 まっ、馬鹿な視聴者共が手に入ったり、ちょっと家庭が裕福なだけだったからさwww結局世の中運だも〜ん!アハハハハハwwwww」


 コザクラがふとパソコンを見るとコメントが流れていた。


「は?キモ普通にファンやめるわ」


「黙れよ。阿婆擦れクソビッチ。」


「一回死んできて脳みそ洗ったら?」


 コザクラが冷や汗をかき始め、必死に弁明した。


「アァ〜!冗談だよ!冗談!♡ まさか本気にした?w」


コメント欄は更に燃え盛った。

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