北へ
「んっ?魔物が活性化してきている地域があって困ってる?」
話を持ってきたのはマサルがいない間に学習を目的として王都へ来ている子供たちだった。
「うん、ずっと北にある集落にたまに変な魔物が山から下りてきて家畜や人を襲うらしいんだ。でも、目撃情報も少ないから対処しにくいって手紙に…。」
「うん?それなら国からの支援部隊とかの管轄じゃないのか?」
マサルの疑問に答えたのは横で聞いていたメイだった。
「今は王様の会議してるから兵隊さんたちが行くまでに時間がかかるんだって。それに兵隊さんが行くよりは、おにいちゃんが行く方が早いし間違いないよってメイが言ったの。」
確かに部隊の出撃の決定、選出、準備、行軍、対処とどれをとっても時間がかかるだろう。手紙が届く迄は約1月かかると言うので現在既に事態は急を要している可能性もある訳か………。
「よし、じゃあ俺が行くか。地図を出すからだいたいどの辺りが村なのか教えてくれ。」
地図のスキルは神になった事で見れる範囲指定の縛りが無くなったのだ。一度に表示出来るのは半径3km以下の精密地図または、世界地図という変な縛りはあるが…。
「国の最北端の辺りだな…山から魔物っていうのは人の支配地域になっていない山脈がある辺りか………。」
ヴィンターリア、グレイタス、バゼラールカの3国の北側には巨大な山脈が連なり人の生活圏の拡大を押さえつけている。この山脈には大型だったり、未知の魔物や魔獣も数多く存在しているらしく、人が足を踏み入れる事はまず無いらしい。
「おにいちゃん、メイも行く!」
「ダ〜メ、メイはお留守番だよ。お土産持って帰ってあげるから。」
「むぅ…おにいちゃんだけ楽しそうなところ行くのね。」
どうやら未知の生物や地域という単語に反応したのが顔に出ていたらしい。
「メイには大事な指令を与えます。まず1つ、俺がこの問題の解決に出たとアデリナに今日の話し合いが終わったら報告する事。
それと、帆船についての基礎知識をここにまとめておきました。これを使って子供たちをまとめて新たな船の開発をして下さい!来年に行う船のレースは水の流れに風を加えた競技とします!
因みに、その時のレースは俺の結婚式もあるから結婚記念杯として優勝者の船を人が乗れるサイズで作っちゃいましょう!どうだ?」
「おにいちゃん、結婚するの!?それに本物の船にしてくれるって!みんな頑張るよ!」
マサルの手から帆船について書かれた冊子をひったくり、子供たちを連れてメイは工房へと走って行った。
「そういえば、俺のいない間に工房が子供たちの船工房になってたな…誰も使わない建物は痛むって言うし別に良いんだけど、もう返してくれとは言えないよな。神殿を増築する時にでも新しい工房建てるか………。」
メイがあっさり引き下がったのを寂しく思いながら1人寂しく準備を始めるのであった。
感想たくさんありがとうございました。
深夜に目が覚めて返信させて頂きました、
何とか体調は38.6℃と悪化しており(オイッ)
たくさんの小説の構想が脳裏を過りつつも全然メモ出来ず霧散していって悔しい思いをしております。
あぁ、桃缶が欲しい…皆さんは黄桃派ですか?白桃派ですか?私は断然、白桃派なんですけど桃って良いやつは高いんですよね…贈答用の良いやつは一玉2000円くらいします。
私のオススメは桃のサラダや天ぷらとかですかね…えっ?熱を加える事で甘さが引き立ち、天ぷらなのにシロップやチョコかけて食べるデザートですよ?地元では普通に………嘘です、オリジナルレシピなので是非試してみて下さい。
あっ、因みに白桃は夏の果物ですよ(*´ω`*)




