第四十四話 手がかり探し
「取りあえずこれくらいかなー」
必要な薬の素材は市場で大体そろえたはいいが、ユーリがどこにいるかはまだつかめてないんだよな。
何とかして手がかりを集めなければ......
その後、他の店に行って聞き込みをしたが、特にユーリに関することや施設についての情報は掴めなかった。
「はぁ、あと一歩なのにここで足止めかよ」
俺はため息をつきながら、宿に戻った。
「あら、おかえり。 何かあったの?」
「いや、薬の素材は集まったんだけど、ユーリに関する情報がつかめなくて」
「もしかして、明日何処に向かうか決まってないの?」
リアンは心配そうに聞いてきた。
「ああ、何処かの施設にいるのは間違いないんだ......」
リアンはそう聞くと、ある提案をした。
「とにかく、一旦夕食でも食べに行きましょ?」
それもそうだな。
俺達は夕食を食べに食堂に向かった。
「何を食べようかしら?」
リアンは、そう言いながらメニューを眺めていた。
俺も周りが夕食を食べているのを見ていると腹が減ってきた。
「じゃあこれにするかな」
俺達はメニューを決めて、店員に注文した。
「でも本当にシンが言ってた施設がこのレイアム大陸にあるの?
「ああ、それは間違いない。 施設から出た時一瞬だけど雪が見えたからな」
「他には見えなかったの?」
「他は......」
そう言っている間に、頼んだ料理を店員が運んできた。
「ひとまず食べから話すよ」
そう言うと、リアンは頷いた。
俺が頼んだのは、海鮮丼だ。
リアンは何を頼んだのか見ると、リアンも同じのを頼んでいた。
「初めてだね、同じ物を頼むなんて」
リアンはにっこり笑いながらそう言った。
俺は、そうだね、っと微笑みながら答えて夕食を済ませた。
「さて、話しの続きなんだけど途中である事を思い出したんだ」
「なに?」
「あのとき、雪と古びた塔のようなものを見たんだ」
「塔?」
すると、黙り込んだ。
何か心辺りあるのだろうか?
「......もしかしたら北にある多次元の古塔のことかもしれない」
「多次元の古塔?」
どこか別の次元にでもつながっているのだろうか?
俺はとっさにそんな事を考えていた。
「ええ、レイアムで塔って言ったらそこしかないはず......」
多次元の古塔か、となるとそこを目指せばいいのか。
俺達はその後、部屋に戻った。
次回「古塔へ」




