第三十二話 伝えたい思い
どうしよう......
やっぱりここは、素直に君の事が好きだからちょっと気になって、って答えるか?
多分、俺はそれを言おうとしたら倒れるだろうな。
しかし、そんな事より早く答えなければ......
「えーと......まあ、リアンの事が落ち込んでいたから何か力になれないかな? って」
そういうとリアンは、ふうんっと何処か抜けた感じの返事をした。
まあ、いずれこの思いはリアンに伝えるとして今は素材集めをしないとな。
正直、自分でもヘタレだなっと思いはした。
俺は頭を切り替えて素材集めをすることにした。
その後も、色々リアンと話したりしながら俺は薬の材料を集めて、俺達は十八時ぐらいに宿に戻った。
「ふう、疲れた」
「ご苦労さん、何か収穫はあったか?」
「ああ、取りあえず回復薬十個と爆薬五個は作れそうだ」
「そうか、そろそろ夕食の時間だし食堂に行くか」
俺達は食堂に行き、夕食を済ませた。
メニューは、リアンは昼と変わらずサンドイッチを頼み、鏡牙は焼肉炒めを頼んでいた。
俺は、さっぱりとしたものが食べたかったので、魚の塩焼きを頼んだ。
「さて、夕食も食べたしそろそろ薬でも作るかな」
俺は自室に戻って薬を作り始めた。
それから三十分して、俺は一度休憩を挟んだ。
「取りあえず回復薬は十個は作れたな」
後は爆薬を最低十個か......
普通だったら回復薬を十個を一日で作るのはやろうと思えばやれるだろう。
だが、爆薬を十個作るのは無理だろう。
そうやって考えると、ユーリから得たこの力はある意味俺にとっては合っていたのかもしれない。
例え、それが元から仕組まれていた事だとしても。
確かに俺は、ユーリのやろうとしていることは許せない。
ただ、アイツのおかげで俺は今、この世界で薬草師として生きていられているんだと思っている。
だけれどつい最近までは、薬草よりも爆薬や睡眠薬とか特殊な物しか作っていなかったような気が......
「まあ、いっか」
そろそろ風呂にでも入るかな。
俺はクローゼットからタオルを取り出して、部屋から出て浴場に向かった。
「さーてと、早く湯船に浸かってさっぱりしたいな」
俺は服を脱いで浴場に入ってかけ湯をかけて湯船に浸かった。
「ふぅー、やっぱり湯につかるのは気持ちいいな」
前は鏡牙と一緒で、そこにユーリも加わり大惨事だったからな。
俺はそう思いながら、湯に浸かり時間が過ぎていった。
次回「 原点に向かって 」
どうも、黒密Ξです。
恋愛物はあまり読んだことが無いので、今の自分にはこれが精一杯でした。




