第三十三話 原点に向かって
「さぁて、風呂にも入ったし作業に戻るか......]
俺は、そう思いながら廊下を歩いていると、タオルを持ったリアンに会った。
「あれ、シン、もしかしてお風呂上り?」
「え? ああそうだけど......」
そう答えると、リアンが筒を持っていないか聞いてきた。
「筒? ああ、確かに持ってはいるけど」
「よかった、もしよければ少し貸してくれない?」
「それは別にいいけど、何に使うの?」
そういうと、リアンは自分の髪を撫でながら答えた。
「お風呂上りに髪を乾かすんだけど、そのためにわざわざ魔法使っているんだけどそれがあれば、髪が乾かせるからできれば貸して欲しいの」
なるほど、ドライヤー代わりに使うってことか。
まあ、それくらいならいいか。
「わかった、後で返してもらえばいいから」
そういって俺は、リアンに筒を渡した。
「ありがとう、後で返しに行くね」
そう言ってリアンは、風呂に向かっていった。
「俺も部屋に戻るか」
俺は薬作りを再開した。
途中でリアンが入ってきて、筒を返しに来てくれてその後少し話したりしたが、彼女もやることがあるようですぐに自室に帰った。
ただ、それからしばらくすると鏡牙が入ってきた。
「よお、何処に行ってたんだ?」
「近くの店とかを回って情報を集めていた、どうやら他の大陸にもあの影が出始めているようだ、しかもすでに奴に襲われた奴もいる様だ」
うわぁ、厄介だな。
奴らは俺たち以外には襲ってこないのかと思っていたが、早く奴と決着を付けないとな。
途中で鏡牙が風呂に入りに行って俺も薬作りをまた再開したが、鏡牙が戻ってきた辺りで俺は作業をやめた。
その後は、また鏡牙と話したが途中で俺は眠気がきて眠りについた。
「ん、もう朝か......」
俺は、目が覚めた。
確か船の時間は九時だったかな?
ふと時計を見ると、針は八時半をさしていた。
「やばっ、もうすぐじゃないか!」
俺は、鏡牙を起こしてリアンの部屋を訪ねた。
すると、リアンはすでにもう用意はできていたようだ。
その後、俺達は宿代を払い、船着き場に向かった。
「はぁ、はぁ、何とか間に合ったな」
時計を見ると、ちょうど出発三分前だった。
もう少し起きるのが遅かったら、間に合わなかっただろう。
ちなみに、船の中で俺達がリアンに怒られたのは言うまでもない。
俺はリアンからの説教が終わると、サイドデッキで風に当たっていた。
次回「 最後の寄り道 」
どうも、黒密Ξです。
次回は長い文になるので投稿するのが少し遅くなるかもしれませんが出来るだけ早く投稿します。




